日常生活で「鼻水が止まらない」「鼻をかみたい」といった場合、いざ英語で伝えようとすると意外と言葉が出てこないものです。

日本語では「鼻」にまつわる表現が多く、なかには「鼻が高い」のように自慢を表す慣用句もあります。しかし、そのまま直訳して英語にすると、思わぬ誤解を招いてしまうことも。

そこでこの記事では、基本の “nose” を使った日常表現から、鼻血や鼻炎といった医学的な用語から「耳鼻科」の呼び方まで、鼻にまつわる英語をまとめて紹介します。

英語で「鼻水がでる」「鼻がつまる」「鼻をかむ」は?

英語で「鼻水がでる」「鼻がつまる」「鼻をかむ」は?

まず、鼻に関する症状でとく使われる、3つの表現を見ていきましょう。

「鼻水が出る」

英語では、鼻水が流れる様子を「走る」という意味の “run” を使って表現します。

【基本フレーズ】

  • I have a runny nose.(鼻水が出ています。)

  • My nose is running.(鼻水が垂れています。)

Aさん
I have a terrible runny nose today. I think it’s an allergy.

(今日は鼻水がひどいんだ。アレルギーだと思う。)

「鼻が詰まる」

鼻が詰まって苦しいときは、”stuffy”(詰まった)や “congested”(うっ血した)という言葉を使います。

【基本表現】

  • I have a stuffy nose.(鼻が詰まっています。)

  • My nose is congested.(鼻が詰まって苦しいです。)

Aさん
My nose is so stuffy that I can’t taste anything.

(鼻がすごく詰まっていて、味が全然わからないよ。)

「鼻をかむ」

鼻をかむ動作は、息を吹き出すという意味の “blow” を使います。

【基本表現】

  • blow one’s nose(鼻をかむ)

Aさん
Excuse me, I need to blow my nose.

(失礼、ちょっと鼻をかませてください。)

【ワンポイントアドバイス】 「鼻をすする」は英語で “sniff” と言います。欧米では人前で鼻をすするのはマナー違反とされることが多いため、”Don’t sniff, blow your nose!”(すすらないで、鼻をかみなさい!)と言われることも。文化の違いとして覚えておくと役立ちます。

「鼻くそ」「鼻血」を英語で

ちょっと恥ずかしい言葉ですが、病院や子供の世話などで必要です。

「鼻くそ」の英語

日常会話で最も使われるのは “booger” です。

【基本表現】

  • booger(鼻くそ)

  • dried nasal mucus(医学的な「固まった鼻水」という表現)

Aさん
You have a booger in your nose.

(鼻くそがついてるよ。)

「鼻血」の英語

鼻血はそのまま “nosebleed” と言います。

  • have a nosebleed(鼻血が出ている)

  • get a nosebleed(鼻血が出る)

Aさん
He got a nosebleed because of the dry air.

(空気が乾燥しているせいで、彼は鼻血が出ました。)

「鼻炎」を英語で

アレルギーなどで鼻の粘膜が炎症を起こす「鼻炎」。専門的には “rhinitis” と言いますが、日常生活では「アレルギー」と呼ばれます。

「鼻炎」に関連する単語

  • rhinitis:鼻炎(医学用語)

  • hay fever:花粉症

  • pollen allergy:花粉アレルギー

Aさん
I suffer from allergic rhinitis every spring.

(私は毎年春になるとアレルギー性鼻炎に悩まされます。)

Cambridge Dictionary によると、”rhinitis” の説明は”swelling of the lining of the nose”(鼻の粘膜の腫れ)となっています。

参照:Cambridge Dictionary

「嗅覚」を英語で

鼻が持つ「嗅覚」を、英語で “sense of smell” と言います。

「嗅覚」の使い方

「匂いを嗅ぐ力」という意味で広く使われます。

Aさん
Dogs have a very keen sense of smell.

(犬は非常に鋭い嗅覚を持っています。)

Aさん
I lost my sense of smell because of a bad cold.

(ひどい風邪のせいで嗅覚を失いました。)

日本語の「鼻が高い」は英語でどう伝える?

日本語の「鼻が高い」は英語でどう伝える?

鼻にまつわる表現で注意したいのが、日本語の慣用句「鼻が高い」です。

Bさん
そのまま直訳して “My nose is high.” と言っても英語では意味が通じないので、注意しましょう!

英語で「誇りに思う」の伝え方

日本語の「鼻が高い(自慢できる、誇らしい)」を英語で伝えたいときは、”proud” を使いましょう。

【基本表現】

  • I’m proud of…(〜を誇りに思う)

Aさん
I’m so proud of my daughter for winning the prize.

(娘が賞をとって、鼻が高いよ(誇りに思うよ)。)

顔のパーツとして「鼻が高い」と言いたいときは?

もし、見た目としての「鼻筋が通っている」「高い鼻」を褒めたい場合は、以下のような表現を使います。

【基本表現】

  • a high-bridged nose(鼻筋の通った高い鼻)

  • a prominent nose(スッと目立つ高い鼻)

【ワンポイントアドバイス】 英語で “high nose” と言うと、鼻の位置が顔の高い位置にある、という意味不明な表現になってしまいます。顔立ちで鼻の高さを褒めたいなら、”You have a beautiful nose.”(綺麗な鼻ですね)とシンプルに伝えるのが無難でスマートです。

「耳鼻科」を英語で

鼻を病気を診察する病院・クリニックの「耳鼻科」は何と言うのでしょうか?

耳鼻科は英語でなんて言う?

正式な医学用語は非常に長く難しいのですが、日常的には頭文字をとった略称が使われます。

【基本表現】

  • ENT (Ear, Nose, and Throat):耳鼻咽喉科(一般的)

  • otolaryngologist:耳鼻咽喉科医(専門用語)

Aさん
I need to make an appointment at the ENT clinic.

(耳鼻科の予約を入れなきゃ。)

Oxford Learner’s Dictionaries では、”ENT” を”ear, nose and throat (as a department in a hospital or a branch of medicine)”(耳、鼻、喉を診察する病院の部門または診療科)と説明しています。

参照:Oxford Learner’s Dictionaries

まとめ

今回は「鼻」をテーマに、日常的な症状・トラブルから医学用語、間違えやすい慣用句まで幅広く紹介しました。

  • 鼻水:runny nose

  • 鼻づまり:stuffy nose

  • 鼻炎や花粉症:rhinitis / hay fever

  • 嗅覚:sense of smell

  • 誇らしい時の「鼻が高い」:proud

  • 耳鼻科:ENT

もし鼻の調子が悪くなったとき、自分の症状を正しく英語で伝えられるようにしておきましょう。

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nakagawa_tairo 医療・英語分野ライター / Medical & English Content Writer
立命館大学英米文学専攻卒。医療・介護分野で18年の実務経験を持ち、医療制度や専門分野の執筆・監修を多数担当。実務翻訳やビジネス英語の知見を活かし、専門性の高い英語・医療分野の情報を発信している。