中学生になると、英語の勉強法が一気に増えます。学校のワーク、塾のテキスト、英検の問題集、単語アプリ、そこにオンライン英会話。気づけばあれもこれもと手を出していて、「どれかに絞ったほうがいいのでは」と迷い始めるご家庭は少なくありません。
参考書を買ったのに使いこなせていない。英会話を続けているのに定期テストの点が上がらない。そう感じると、どちらかを削りたくなります。ただ、削る前に一度、実際に受験期を走っている中学生が何をどう使っているのかを見ておく価値があります。
この記事では、Kimini英会話が実施した「有料会員実態調査2026」(2026年6月実施・有効回答940件)から、中学生の受講者158人の回答を取り出して整理しました。参考書とオンライン英会話の使われ方、技能ごとの役割分担、そして英検対策で抜け落ちやすい技能まで、データで確かめていきます。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 中学生158人の調査では「参考書かオンライン英会話か」ではなく、覚える文法・語彙は参考書、話す・発音はレッスンという「技能で分担」する使い方が主流だと分かった。
- 英検・受験目的でも約4割がライティング未着手で、参考書とレッスンの「すき間」に落ちやすいため、週1回でも書いた英文を人に見てもらう時間を作ると得点につながりやすい。
- 中学生になったら学習管理は本人に任せてよく、保護者は週1回「参考書とレッスンに偏りがないか」「ライティングが手つかずでないか」の2点だけ確認すれば十分。
参考書とオンライン英会話、中学生はどっちを選んでいる?

まず、全体の使い分けの比率です。中学生158人に、普段の英語学習における「参考書などの書籍」と「アプリ・AI・オンライン英会話」の比率を聞きました。結果は次のとおりです。
- 半々くらい……39.2%(62人)
- アプリ・AI・オンラインが中心……36.1%(57人)
- 書籍・参考書が中心……24.7%(39人)
「どちらか一方に寄せている」層より、「半々」がいちばん多い。そして書籍中心は4人に1人にとどまります。つまり実際に受験期を走っている中学生の多くは、どっちかを選ぶという発想をとっていません。では、何をどう分けているのでしょうか。
データで見ると「どっちか」ではなく「技能で分担」だった
同じ調査では、技能ごとに勉強方法も聞いています。中学生158人の回答を技能別に並べると、はっきりした役割分担が見えました。
技能別に見た中学生の勉強方法(中学生158人・複数回答)
スピーキング
Kiminiのレッスン
97.5%
参考書・問題集など書籍
選択肢になし(0%)
発音
Kiminiのレッスンで講師に直してもらう
79.7%
特にやっていない
19.0%
文法
参考書・問題集
55.7%
Kiminiの教材
43.0%
語彙
紙の単語帳・参考書
49.4%
Kiminiの教材
41.1%
リーディング
Kiminiの教材
53.8%
参考書・問題集
45.6%
ライティング
特にやっていない
40.5%
Kiminiの教材
29.7%
| 技能 | 最も多い方法 | 次に多い方法 |
|---|---|---|
| スピーキング | Kiminiのレッスン 97.5% | AI英会話アプリ 2.5% |
| 発音 | レッスンで講師に直してもらう 79.7% | 特にやっていない 19.0% |
| 文法 | 参考書・問題集 55.7% | Kiminiの教材 43.0% |
| 語彙 | 紙の単語帳・参考書 49.4% | Kiminiの教材 41.1% |
| リーディング | Kiminiの教材 53.8% | 参考書・問題集 45.6% |
| ライティング | 特にやっていない 40.5% | Kiminiの教材 29.7% |
※数値は「Kimini英会話 有料会員実態調査2026」(2026年6月実施・有効回答940件)のうち中学生158人の回答に基づく自社調査の結果で、いずれも継続中の会員の自己申告によります。調査の対象・時期により結果は異なる場合があります。
見えてくるのは、きれいな分担です。話すことと発音は、ほぼ全員がレッスン側。文法と語彙は、参考書側が優勢。リーディングだけが半々で拮抗しています。
これは理屈にも合っています。文法と語彙は、順番に積み上げる知識です。目次があって、章立てがあって、抜けたところに戻れる参考書が向いています。一方、話すことと発音は、その場で相手に返され、直されないと身につきません。参考書の音声を聞くだけでは、自分の口から出た音が正しいかどうかは誰も教えてくれません。
「どっちが正解か」という問いの立て方そのものが、少しずれていたわけです。正しくは「どの技能を、どっちに任せるか」。英検対策とオンライン英会話の組み合わせ方はこちらの記事でも詳しく整理しています。
参考書中心の子は「迷子」になりにくい。でも別の壁がある
もう一つ、反直感的な結果がありました。「学習を続ける上で一番のハードル」を聞いた設問で、「何をやればいいかわからない」と答えた人の比率が、書籍中心の層だけ極端に低かったのです。
学習スタイル別「何をやればいいかわからない」と答えた比率(中学生158人)
書籍・参考書が中心(39人)
2.6%
半々くらい(62人)
14.5%
アプリ・AI・オンラインが中心(57人)
15.8%
| 学習スタイル | 人数 | 「何をやればいいかわからない」 |
|---|---|---|
| 書籍・参考書が中心 | 39人 | 2.6% |
| 半々くらい | 62人 | 14.5% |
| アプリ・AI・オンラインが中心 | 57人 | 15.8% |
※各グループはいずれも50人未満のため参考程度にご覧ください。数値は「Kimini英会話 有料会員実態調査2026」(2026年6月実施・有効回答940件)のうち中学生158人の回答に基づく自社調査の結果で、継続中の会員の自己申告によります。
参考書には目次があります。今どこにいて、次に何をやるかが紙の上に見えている。だから迷いにくい。一方でアプリやレッスン中心の学習は、毎回の内容は充実していても、全体の地図が見えにくい構造になりがちです。
ただし、書籍中心の層には別の壁があります。「忙しくて時間が取れない」が28.2%とこのグループで最も多く、満足の水準も相対的に低めでした。参考書は自分で机に向かって開かなければ始まりません。部活と塾で埋まった中学生の一日で、それを毎日成立させるのは簡単ではないのです。
部活が終わって帰ってくるのが19時過ぎ。そこから参考書を開くのは正直きつくて、机に向かうまでが一番のハードルでした。レッスンは時間が来れば始まるので、逆にそれが助かっています。
※アンケート回答を再構成した一例です。
「時間が来れば始まる」——これは参考書にはない性質です。予約という約束が、机に向かうきっかけを外から作ってくれる。実際、中学生の38.0%が毎日、75.3%が1回25分程度で学習していました。25分という単位が、部活帰りの体力でも成立するサイズになっています。
すすめたいと思う気持ちにも差が出た
もう一つの指標も見ておきます。NPS=顧客推奨度(友だちや知り合いにKimini英会話をすすめたいと思う気持ちを数値化した指標)を、学習スタイル別に集計しました。
学習スタイル別のNPS(Kimini英会話をすすめたいと思う気持ちのスコア)
アプリ・AI・オンラインが中心(57人)
+54
半々くらい(62人)
+45
書籍・参考書が中心(39人)
+36
| 学習スタイル | 人数 | NPS | 満足(非常に+やや) |
|---|---|---|---|
| アプリ・AI・オンラインが中心 | 57人 | +54 | 96.5% |
| 半々くらい | 62人 | +45 | 91.9% |
| 書籍・参考書が中心 | 39人 | +36 | 89.7% |
※NPS・満足度は「Kimini英会話 有料会員実態調査2026」(2026年6月実施・有効回答940件)に基づく自社調査の結果で、いずれも継続中の会員の自己申告によります。各グループは50人未満のため参考程度にご覧ください。調査の対象・時期により結果は異なる場合があります。
この数字は「オンライン中心にすれば満足度が上がる」という意味ではありません。Kimini英会話の会員に聞いた調査なので、レッスンを学習の中心に置いている人ほどスコアが高く出るのは自然なことです。読み取るべきは差の大きさよりも、どのスタイルでもプラスの水準にあり、参考書との併用がスコアを下げてはいないという点です。参考書を減らす必要はありません。
いちばん抜けているのはライティングだった

技能別のデータに戻ります。ここで見過ごせないのが、ライティングを「特にやっていない」と答えた中学生が40.5%いたことです。6つの技能のなかで、未着手の比率が突出しています。
中学生の学習目的は「英検・受験対策」が49.4%と最多です。その英検・受験目的の78人に絞ると、文法を参考書で学ぶ人が60.3%、語彙を紙の単語帳で学ぶ人が51.3%、スピーキングをレッスンで学ぶ人が96.2%と分担はさらにはっきりします。ところが、ライティング未着手は39.7%とほぼ変わりません。英検3級以上は英作文が合否に直結する技能なのに、対策の枠から漏れているのです。
ここが、参考書とオンライン英会話の「すき間」に落ちやすい技能です。参考書には解答例が載っていますが、自分の書いた英文が通じるかどうかは判定してくれません。レッスンは話すことが中心で、書く時間を意識して取らないと後回しになります。英検5級から3級までの伸び方を追った記事でも、級が上がるほど「書く」の比重が増える構造に触れています。
準2級の一次で、リーディングとリスニングは取れたのにライティングで落としました。単語も文法も参考書でやっていたのに、書く練習だけしていなかったと気づいて、そこからレッスンで英作文を見てもらうようにしました。
※アンケート回答を再構成した一例です。
やり方はシンプルで、週に1回でいいので「書いたものを人に見てもらう時間」を作ることです。参考書で覚えた文法と語彙を、実際に文章として出力して直してもらう。分担のすき間を埋めるだけで、すでに持っている知識が得点につながりやすくなります。
併用がうまくいっている家庭の分け方
調査の自由記述からは、うまく回っている家庭に共通した分け方が見えてきます。整理すると、次の3点です。
- 覚えるものは紙、出すものはレッスン。単語と文法は参考書と単語帳で。話す・発音・英作文はレッスンで直してもらう。
- 参考書の進度をレッスンに持ち込む。今週やっている文法の単元をレッスンで使ってみると、覚えた知識が「使える知識」に変わります。
- レッスンは時間で、参考書は範囲で管理する。レッスンは予約が入れば始まるので時間で回り、参考書は「今週はここまで」と範囲で区切るほうが続きます。
小5から細々と続けてきたので、中2の今も苦手意識なく授業についていけています。学校のパフォーマンステストでも良い評価をもらえて、それが自信になっているようです。
自分で先生を選んで、空いている時間に受講できるので、部活で忙しい中でも続けられています。語彙は単語帳、日常で使う言い回しはレッスンで教えてもらう形に落ち着きました。
※アンケート回答を再構成した一例です。
講師に求めるものを聞いた設問でも、中学生は「楽しい雰囲気で褒めてほしい」67.1%と「間違いをしっかり指摘・修正してほしい」65.8%がほぼ並びました。褒めるだけでも、直すだけでも足りない。参考書が担えない「その場で直してもらう」という役割が、はっきり期待されています。
中学生になったら、管理は本人に渡していい

小学生のうちは、保護者が横について進捗を管理する場面が多くなります。ただ中学生になると、参考書の選択もレッスンの予約も、本人が回せる範囲が一気に広がります。実際、中学生の54.4%が「予約の取りやすさ」を気に入っている点に挙げており、自分でスケジュールを組む前提で使われていることがうかがえます。
保護者の役割は、毎日の管理から「週に一度の確認」に移してかまいません。見るポイントは2つだけです。参考書側とレッスン側のどちらかに極端に偏っていないか。そして、ライティングが手つかずになっていないか。この2点だけ押さえておけば、中身は本人に任せられます。
ちなみに、この「本人に任せられる形」への移行は、小学生のうちからの積み重ねで楽になります。子ども向けの英会話の始め方と続け方もあわせて参考にしてください。
どちらか一方に絞るべきか迷っているなら、まずは分担を試してみるのが早道です。Kimini英会話の無料体験で、参考書で覚えたことを実際に口に出す時間がどう機能するかを確かめてみてください。
※無料体験の内容・回数・条件は変更される場合があります。最新の内容は公式サイトの案内をご確認ください。
よくある質問

中学生は参考書とオンライン英会話、どちらを優先すべきですか?
優先順位をつけるより、技能で分けるほうが実態に合っています。有料会員実態調査2026では、中学生の97.5%がスピーキングをKiminiのレッスンで、55.7%が文法を参考書・問題集で学んでいました。話すことと発音はレッスン、文法と語彙は参考書という分担が、すでに多くの家庭で選ばれている形です。
参考書だけ、オンライン英会話だけではだめですか?
だめではありませんが、抜ける技能が出やすくなります。参考書だけでは話す機会と発音を直してもらう機会が作れず、オンライン英会話だけでは文法と語彙の積み上げが後回しになりがちです。調査でも、書籍中心の中学生は「何をやればいいかわからない」と答えた人が2.6%と少ない一方、「忙しくて時間が取れない」が28.2%と最も多くなっていました。
英検対策で見落とされやすいのはどの技能ですか?
ライティングです。有料会員実態調査2026では、中学生の40.5%がライティングを「特にやっていない」と回答しました。英検3級以上は英作文が合否に直結するため、週に1回でも書いたものを見てもらう時間を作ると、対策の抜けを埋められます。
部活や塾で忙しくても続けられますか?
25分という単位が助けになります。調査では中学生の75.3%が1回25分程度で学習しており、38.0%が毎日取り組んでいました。予約の時間を自分で決められるため、部活のある日は短く、休みの日にまとめて、といった調整がしやすい形です。
親はどこまで見ていればいいですか?
中学生になると、教材の選択と時間の管理は本人に任せられる場面が増えます。保護者は週に一度、参考書側とレッスン側のどちらかに偏っていないか、ライティングが手つかずになっていないかの2点を確認する役割に絞ると、負担を減らしながら継続を支えられます。
※本記事のデータは「Kimini英会話 有料会員実態調査2026」(2026年6月実施・有効回答940件、継続中の会員が対象)に基づきます。体験談は、アンケートに寄せられた複数の保護者・受講者の声をもとに再構成した一例で、効果や感じ方には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。料金・キャンペーン・サービス内容は変更される場合があります。最新かつ正確な情報は公式サイトをご確認ください。
