毎日健康に生活するために「睡眠」は欠かせませんよね。しかし仕事や育児で忙しいと、十分な睡眠をとれないこともあるでしょう。

その場合、「眠い」と日本語では表現しまよね。

また、相手が眠たそうにしているときに「眠いの?」と聞くこともありますが、英語では何と表現するのでしょうか。

そこで今回は、「眠い」の英語表現について解説していきます。
「昼寝」「うとうとする」など「眠い」に関連する表現も紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

「眠い」を英語で表現すると?

「眠い」を英語で表現すると?

「眠い」を英語で表現する際、真っ先に思い浮かぶのが「sleepy」ではないでしょうか。学校の英語の授業でも「眠い」=sleepyと習うため、むしろほかの表現が思い浮かばないかもしれません。

しかしネイティブが「眠い」というのを表現する場合、sleepyはほとんど使われない表現なのです。

ここでは、sleepyがどのようなニュアンスなのか、ネイティブが使う「眠い」の表現はどのようなフレーズなのかを解説します。

sleepyはあまり使われない表現

「眠い」=sleepyとして認識している人が多いかもしれませんが、ネイティブはあまり使わない表現です。

sleepyは子どもっぽい印象のある表現であり、たとえば「I’m so sleepy today man.」と言うと、幼い子どもがママに対して「眠いよー」と伝えているような印象になります。

そのため、大人同士の会話でsleepyが使われるケースはあまりないのです。

ただ、sleepyを使って「眠い」様子を表現するのが適しているシーンもあり、疲れているのとは関係なく眠たいときにはsleepyを使います。

・お腹いっぱいになって眠たいとき
・日向ぼっこをして眠たいとき
・起きたばかりでまだ眠たいとき

などが挙げられるでしょう。

Aさん
I am still sleepy.
わたしはまだ眠たいです。
Aさん
I got sleepy after I took medicine.
わたしは薬を飲んだ後眠たくなりました。

つまり、sleepyは
・子どもに対して、または子どもが使う表現
・疲れているのとは関係なく眠たいとき

に使う表現といえるでしょう。

tiredを使うのが一般的

「眠い」というのを表現する際、最も一般的な表現がtiredです。

「tired=疲れた」と認識している人も多いため、「眠い」のを表現するのに使うのは違和感があるかもしれません。

たしかに日本語では「疲れている」と「眠たい」は別のものとして表現します。
しかし「疲れる→眠たくなる」「眠い→疲れているから」といったように、「眠い」と「疲れ」は密接な関係になるとも言えます。

そこで英語では「疲れているから眠い」といった様子をtiredの一単語で表現するのです。

Aさん
I’m really tired.
わたしは本当に眠たいです。
Aさん
I’m tired, so I’m going to go to sleep.
眠いので、もう寝ます。
Aさん
I’m tired even though it’s still 8PM.
まだ20時にもかかわらず、眠たいです。

tiredを使って「眠い」を表現する場合、「“疲れて”眠い」というニュアンスになります。
ただし、眠気はないものの単純に疲れている様子にもtiredを使います。

つまりtiredを使う場合は、「”疲れて”眠い」のと「”単純に”疲れている」様子をはっきり区別するのではなく、どちらの意味で表現されているのか分からない場合も多くあるのです。

You look tired.を使うときは気をつけよう

相手が眠たそうにしていると、日本語ではねぎらいの気持ちを込めて「眠そうだね」と言いますよね。

同様のニュアンスの「眠そうだね」を英語で表現する場合、「You seem tired」または「Are you all right?」と声をかけるようにしましょう。「You look tired.」と声をかけたくなるかもしれませんが、「疲れてひどい顔をしているよ」といった伝わり方になってしまう可能性があります。

そのため、相手に対する気遣いを込めて「眠そうだね」と使える場合は、「You seem tired」または「Are you all right?」と言うと誤解を生まない表現となるでしょう。

「眠い」に関連する英語表現

「眠い」に関連する英語表現

ここでは、「眠い」に関連する英語表現を紹介していきます。

あくび

「あくびをする」「あくび」はyawnという単語を使って表現できます。

名詞・動詞どちらにも使える表現です。

Aさん
I yawned without thinking.
わたしは思わずあくびがでてしまいました。
Aさん
I can’t stop yawning.
あくびが止まらない。

昼寝

napは名詞で「昼寝」「(日中の)居眠り」、動詞で「うたた寝をする」「昼寝をする」という意味があります。

Aさん
I’m going to take a nap because I’m really full.
お腹がいっぱいなので、昼寝をします。

寝ぼけている

朝起きたばかりでまだ眠気が残っている様子を「寝ぼけている」と言いますよね。

「寝ぼけている」は英語で「be still asleep」「be half asleep」と表現します。

asleepは「眠って」という意味の形容詞のため、「be still asleep:まだ眠っている」「be half asleep:半分眠っている」→「寝ぼけている」となります。

Aさん
Are you half asleep?
あなたは寝ぼけているのですか?
Bさん
I am still half asleep.
わたしはまだ寝ぼけています。

うとうとする

「仕事中についうとうとしてしまった」など、眠気を催している様子を「うとうと」と表現しますよね。

英語で「うとうとする」は「doze off」というフレーズを使って表現できます。

dozeは「ちょっと眠る」「居眠りする」という意味の動詞であり、「doze off」で「うとうとする」となります。

Aさん
He dozes off during the lesson.
彼は授業中にうとうとする。

寝不足

「not get enough sleep」というフレーズで「寝不足」を表現できます。

「十分な」という意味のenoughを否定形にすることで「不足」している状態を表せます。

Aさん
I don’t get enough sleep.
わたしは寝不足です。

不眠症

単純に忙しくて眠れていない状態は先ほど「not get enough sleep」を使いますが、「不眠症」は英語でinsomniaと言います。

Aさん
I’m suffering from insomnia.
わたしは不眠症に苦しんでいます。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「眠い」に関する英語表現を紹介しました。

「眠い」=sleepyとして認識している人が多いかもしれませんが、ネイティブはあまり使わない表現です。一般的にはtiredを使うケースが多いため、シーンに応じてsleepyとtiredを上手く使い分けをしてくださいね。

また「うとうとする:doze off」「寝不足:not get enough sleep」などの表現も覚えておくと、表現の幅が広がりますよ。

ぜひ今回の記事を参考に「眠い」に関する英語を会話で活用してみてくださいね。