“Please”を付けると、「~してください」と丁寧な表現になると思っている方は多いと思います。確かに間違いではありませんが、実際は、”please”を付けると必ずしも丁寧な表現になるとは限らず、場合によっては相手に失礼なニュアンスを含んでしまう可能性があることはご存じでしょうか?そんな“Please”の大まかなイメージは「お願いだから」と相手に対するお願いの強さを上げたいときに使われる表現です。”please”は学校ではあまり詳しく触れられないため、「いまいち使い方が分からない。」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では「”please”について詳しく知りたい。」「”please”を使って会話をしてみたい」という方に向けて“please”の意味や使い方、”please”に似た英語表現を例文付きで分かりやすく解説しています。

記事を最後までチェックすれば、”please”に関することは一通り理解でき、実践的な例文で学ぶことができるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“please”の意味や使い方

“please”の意味や使い方

“please”には、以下6つの意味や使い方があります。

  • 〜していただけますか?
  • お願いだから~
  • ~ください
  • 冗談はよして、馬鹿言わないで
  • お願いします
  • ~を喜ばせる

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

〜していただけますか?

丁寧にお願いしたり、依頼をする表現に”please”を入れることで、より丁寧にお願いするニュアンスが含まれ、「~していただけますか?」という意味になります。

丁寧なお願いや、依頼の表現は以下の通りです。

  • Can you、 will you : 〜してくれますか?
  • Could you、 would you : (より丁寧な)〜してくれますか?

“Please”は文章のどこに挿入しても良いのですが、文の中間に入れるか、文末に入れるかで少しだけニュアンスが異なり、文末に入れたほうがよりお願いする意志が強くなります。

  • Can you please〜 : 〜していただけますか?
  • Can you〜、 please : (よりお願いする意志が強い)〜していただけますか?

例文をそれぞれ紹介します。

Aさん
Can you please repeat that again?
訳)もう一度言っていただけますか?
Aさん
Can you open the window, please?
訳)窓を開けてくれませんか?(よりお願いする意志が強い)

お願いだから~

“please”には「お願いだから〜」という意味があり、相手にお願いや真剣な頼みごとをするときに使われる表現です。

「お願いだから〜」の意味で使用される“please”の例文を紹介します。

Aさん
Can you please leave me alone?
訳)お願いだからほっといてくれない?

~ください

“please”の後に命令形の文章をつなげて「~ください」という意味があります。命令文に「~ください」とお願いする表現を付けるため、少し高圧的なニュアンスが含まれてしまうので、注意が必要です。

「〜ください」の意味で使用される“please”の例文を紹介します。

Aさん
Please stand up.
訳)立ってください。

“please”はお願いの意味が込められているため、お願いだから座ってくださいというニュアンスになってしまします。“please”+命令形は上司や先生など上の立場の人が、下の立場の人に対して使う表現です。

冗談はよして、馬鹿言わないでよ

“Please”には「冗談はよして、馬鹿言わないで」といったお願いや依頼以外に、ツッコミとしての意味があり、うんざりしている様子を表わしています。”oh please”として使われることもあり、”please”の発音はプリ~ズと伸ばすとよりネイティブっぽく聞こえます。

「冗談はよして」で使用する“Please”の例文を紹介します。

Aさん
Why don’t you ask Lexie out on a date?
訳)レクシーをデートに誘ってみたら?

Bさん
Oh please, She is out of my league.
訳)冗談はよしてよ、彼女は俺には高嶺の花だよ。

お願いします

“Please”には「お願いします」という意味があり、丁寧に答えるときに使われる表現です。“Please”と一言で表すほかにも、”yes please”ということもできます。

「お願いします」で使用する“Please”の例文を紹介します。

Aさん
Would you like more water?
訳)お水のおかわりはいかがですか?

Aさん
Please. (”Yes please”)
訳)お願いします。

~を喜ばせる

“Please”には他動詞と形容詞としての働きもあり、他動詞は「~を喜ばせる」という意味になり、“Please”の後ろには目的語が来ます。形容詞は”pleased”で表わします。

  • please : 〜を喜ばせる
  • Be pleased to : ~して嬉しい
  • Be pleased  with : ~に満足してる

他動詞として使用される場合の例文をそれぞれ紹介します。

Aさん
I bought the ring to please her.
訳)彼女を喜ばせるために指輪を買ったんだ。

続いて形容詞としての使い方を見てみましょう。

Aさん
I am pleased to meet you.
訳)あなたに会えて嬉しいです。

Aさん
I am pleased with that outcome.
訳)その結果には満足してるよ。

“pleased to”と”pleased with”で意味が異なるため、注意が必要です。

“please”に似た英語表現の意味や使い方

“please”に似た英語表現の意味や使い方

“Please”はお願いするときにより丁寧になる表現でしたが、それと似たニュアンスで丁寧にお願いや依頼の英語表現を紹介していきます。

  • “I was wondering if” 
  • “Do you mind ing” 

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“I was wondering if”

“I was wondering if” は「~してくれませんか?」と、すごく丁寧な言い方で、上司や友達になにかお願いをするときに使える英語表現です。

“I was wondering if”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
I was wondering if you could help me with my homework?
訳)宿題を手伝ってくれないかなって思ってるんだけどいいですか?

“Do you mind ing” 

“Do you mind~ing” は「~してもいいですか」という意味で文中で使われる”please”と同じく丁寧な英語表現です。

Aさん
Do you mind turning on the AC?
訳)エアコンをつけてもらってもいいですか?

“Would you mind〜ing”とより丁寧な表現で表わすこともできます。

Aさん
Would you mind passing me the vinegar?
訳)酢を取って頂いてもよろしいですか?

まとめ

“please”の意味や使い方、”please”に似た英語表現の意味や使い方について解説をしました。”please”は「~してください」以外にも文章や使い分けによってニュアンスが変わることは、学校ではあまり教えられることはありません。今回の記事で”please”の理解を少しでも広げられることができれば幸いです。特に”please”はビジネスや会社だけでなく、日常会話で”もよく使われる表現のため、たくさんの場所で”please”を目にする機会があると思います。使える場面はたくさんあるため、知識だけでとどまらせず、実際に使ってみることをおススメします。

また、”please”は多用しすぎると重苦しいという印象を持たれてしまうこともあるため、今回習った”please”に似た英語表現とセットで使ってみてください。