「英語で何て言う?」コーナー、今回は「耳」についてです。

英語で「耳」といえば「ear」、複数形は「ears」です。「耳」はたんに「聞く」という役割を果たすだけではなく、時にはイヤリングをしたりすることもありますね。

英語表現でも、顔のパーツの一つとしてだけではなく、具体的な行動や気持ちを表す時など、様々な場面で使われることもあります。

それでは、「耳」について解説していきます!

耳に関する英単語まとめ

まずは、耳に関する英単語を紹介します。

耳は英語で言うと「an ear」、両耳の場合は複数形の「ears」です。

耳の働きを表す英単語として、聴力は「hearing」、耳が聞こえないは「deaf」です。

耳と関連する英単語として、耳たぶは「earlobes」、耳あかは「earwax」、耳かきは「an earpick」、耳栓は「earplugs」、耳飾りは「earrings」、耳あては「earmuffs」、補聴器は「a hearing aid」、空耳「mishearing」、イヤホン「earphone」です。

耳を使った基本的な英語表現

耳を使った表現は、たくさんあります。ここではその中から、いくつかの基本的な英語表現をご紹介します。

基本的に耳は右耳と左耳の2つあるので、耳に関連する英単語は、複数形を使うことが一般的です。先に紹介した耳栓「earplugs」や耳飾り「earrings」などがその例です。

まずはよく使う、「耳が良い」、「耳が悪い」という英語表現をご紹介します。

「耳がよい」や「よく聞こえる」は、「Have good ears.」「Have sharp ears.」と言います。「良い聴力を持つ」という意味で、「Have」を使っています。「ears」と複数形で表現されます。

反対に「耳が遠い」は、「Have poor hearing.」「Have bad hearing.」「Be hard of hearing.」を使います。形容詞の「poor」、「bad」や「hard」で、耳が聞こえにくいという聴力「Hearing」の度合いを表していることが分かります。

次に、「耳に何かを付ける」時の表現方法を見ていきましょう。

よく使われるのは、付けるという意味の「Put on」です。例えば、「彼はイヤホンを付けている」は、「He puts on his earphones.」です。また、「彼はイヤホンで音楽を聞いている」は、「He is listening to the music on his earphone.」のように、前置詞「on」だけで付けた状態を表すこともあります。

「Put on」 の代わりに、「着る」という意味の「Wear」もよく使われます。「彼女はイヤリングを付けている」は、「She is wearing her earrings.」です。

では、耳の大きさなどの特徴を表すときはどのような英語表現を使うのでしょうか。

耳の大きさは「big」や「small」を使って表現します。例えば、「陽子は耳が大きい」は、「Yoko has big ears.」です。「Have big ears.」という表現は、盗み聞きがうまいという意味でも用いられるので注意が必要です。

耳を使った応用的な英語表現

耳には顔のパーツとしての意味合いや聴力を表す表現だけではなく、具体的な行動を表す時にも使われます。そのような応用的な表現について紹介します。

例えば、「耳を貸す」は、「lend an ear (to someone)」です。誰かの相談に乗ってあげるシチュエーションで役に立つ表現ですね。

次に、「ear」は、聞くという意味で使われることがほとんどですが、「話す」という行動を表す表現もあります。「Bend ear」で、「長々と話す」という意味になります。例えば、「ごめんなさい、1時間もくどくど話すつもりじゃなかったのよ」と言いたい時は、「I’m sorry, I didn’t mean to bend your ear for an hour.」とします。「I didn’t mean to」は、「〜するつもりじゃなかった」という表現です。同時に、「Bend an ear to」で、「〜に耳を傾ける」という意味合いもありますので覚えておきましょう。

最後に、「by ear」という表現を見ていきましょう。楽譜を見ないで演奏したり、歌ったりする時に使う言い回しです。「ジョンは暗譜で演奏ができる」は、「John can play pieces by ear.」です。「by ear」は、「(目ではなく)耳だけで」という表現になります。一方、同じ慣用句を使って日常生活で、「Let’s play it by ear.」という言い回しをよく耳にします。これは、待ち合わせの時間などを決めるシチュエーションで、はっきりしない時に「臨機応変に対応しよう」と提案する時に使える表現です。

その他の耳に関わる英単語

これまで紹介した耳に関わる英語以外にも耳に関する英単語や英語表現はたくさんあります。それらの中から、日常的に使えるもので、気持ちを表した言い回しを紹介します。

「熱心に聞く」、「耳を傾ける」は、「all ears」を使います。

例えば、「Hurry up and tell me. I’m all ears.」は、「早く言って!」という意味で、聞く準備が整っていて、とにかく聞きたくてしょうがない気持ちを伝えることができる表現です。

「(人に痛いことを言われて) 耳が痛い」は、「My ears tingle.」と言えます。直訳では、「耳がうずく」という意味になります。同様に、「flea in one’s ear」で「耳が痛いこと(苦言)」という言い回しもあります。「flea」はノミですが、ここでは嫌なこと、不快なものとして使われています。「She gave me a flea in my ear.」は、「彼女は私に苦言を言った」となります。

「耳が聞こえない」という形容詞は「deaf」で「耳が聞こえない人」は「deaf person」と言います。次章では、耳の病気に関する英語表現を紹介します。

耳の病気、症状を表す英語

耳の病気はさまざまな種類がありますよね。例えば代表的なものだと、中耳炎や外耳炎です。それぞれを英語で言うと、「中耳炎」は「Middle otitis」、「外耳炎」は「External otitis」です。

耳の痛みに関する症状を説明する時の言い回しを見てみましょう。例えば、「右耳に水が入って痛い」と伝えたいときは、「I got water in my right ear and it hurts.」 と言います。「最近よく耳鳴りがします」は、「My ears have been ringing a lot recently.」です。

「難聴」は、専門用語では「Dysacousis」ですが、「Difficulty in hearing」や「Hardness of hearing」とも言えます。例文を紹介します。「おじいちゃん、最近耳が遠くなってきたね」は、「Grandpa is getting hard of hearing these days, isn’t he?」と言います。

耳にはさまざまな病気や障害があるので、覚えておくと今後役に立つかもしれませんね。

まとめ

今回は耳に関する英単語や英語表現を紹介しました。

日常会話で意外と使える表現がたくさんあったと思うので、これを機に覚えて使ってみてくださいね。

では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)