日本は台風や地震など毎年さまざまな災害が発生しており、「洪水」による被害で家を流されたり、床下浸水になったりするケースもあります。
そんな「洪水」は英語で何と言うのでしょうか。もし災害が起こった場合、「洪水」の英語表現がわかれば、海外のニュースを理解したり、災害の状況を説明したりするのに役立つ可能性があります。
そこで今回は、「洪水」の英語表現について解説します。また、洪水にまつわる英語表現も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「洪水」とは
「洪水」とは、通常、川の水が氾濫して周辺地域が水浸しにする自然現象のことを指します。
台風やゲリラ豪雨、断続的に降水量の多い日が続くことなどで発生します。ただし、洪水は地形や地域によって影響が異なり、建物を浸水させるだけでなく、車や公共交通機関が使えなくなったり、物資の移動が困難になったりすることで人的被害をもたらすケースもあります。
「洪水」は英語で何て言う?
台風は英語で「typhoon」、地震は英語で「earthquake」と言います。こちらの表現は知っている方も多いでしょう。しかし、「洪水」を英語で表現するとなると、パッと思い浮かばないからも多いのではないでしょうか。
ここでは、「洪水」の英語表現について解説します。
「洪水」は英語でflood と言います。ただし、floodは名詞や動詞のほか、比喩的な表現としても用いられることがあり、どのような形態で使われるのかによって、ニュアンスが変わります。
【名詞のflood】
意味:水が通常の限界を超えて広がる現象。The heavy rains caused a flood in the area.
その地域では豪雨により洪水が発生した。
【動詞のflood】
意味:水があふれること、または何かを水浸しにする行為。The river flooded the surrounding farmlands.
その川は周囲の農地を水浸しにした。
【比喩的な表現のflood】
意味:大量に何かが押し寄せること。A flood of tourists enters the city every summer.
毎年、夏に大量の観光客がその都市に押し寄せる。
このように、floodは名詞、動詞、比喩的な表現のどれで使われているのかによってニュアンスが変わります。とくに、比喩的な表現の場合、人が押し寄せる様子を洪水で水が迫ってくる様子に見立てて表現するケースもあるため、覚えておいてください。
また、英語で「flood」を使った一般的なフレーズは以下のとおりです。
- flood the market:市場に溢れる
- flood of emotions:感情の洪水
- flooded with requests:要望であふれる
- flash flood:突発的な洪水
- flood control:洪水制御
「洪水」にまつわる英語
「洪水」は英語でfloodと言い、名詞・動詞・比喩的な表現によってニュアンスが変わることがわかりました。
また、「洪水」は「自然災害」「水害」など関連する用語もたくさんあります。ここでは、「洪水」にまつわる英語表現を見ていきましょう。
【「洪水(flood)」を使った英語表現】
- flooding水害
- to flood洪水が起こる、水が溢れる行為
- flood warning洪水警報
- flood risk洪水リスク
- flood mitigation洪水の影響を最小限に抑えるための措置や計画
- flood forecast:洪水予報
- flood tide:満ち潮
- flood relief:洪水救援
- flood damage:洪水による被害
- to be flooded out:洪水で追い出される
【災害に関する英語表現】
- natural disaster:自然災害
- catastrophe:大惨事
- emergency:緊急事態
- crisis:危機
- hazard:危険(災害に繋がる可能性のある事象)
- relief:救援
- rescue:救助
- recovery:復旧
- evacuation:避難
- aid:援助
- mitigation:軽減
- preparedness:備え
- response:対応
- survivor:生存者
- casualty:被害者
- displacement:避難(人が住む場所を追われること)
- aftermath:余波(災害後の状況)
- resilience:回復力
- contingency plan:非常時計画
- emergency services:緊急サービス(消防、救急、警察など)
このように、「洪水」に関連する英語表現はたくさんあるため、関連付けて覚えておくのがおすすめです。緊急時に、適切な単語選びができれば、状況を説明するときなどに役立つでしょう。
「洪水」を使った英語例文
最後に、さまざまなシーンを想定して、「洪水」を使った英会話例文を紹介します。
訳)昨夜、川があふれたそうですね。洪水の兆候は見かけましたか?
訳)確かに、今朝、大通りを通った時に水位が上がっていました。市はそれを抑えるために砂袋を設置しています。
訳)この雨が降り続けると明日洪水になるかもしれないって。物を上の階に移動させ始めた方がいいかな?
訳)そうだね。まずは写真アルバムや大事な書類を2階に移動させよう。
訳)去年の洪水覚えてる? 水が完全に引くまで何週間もかかったよね。
訳)大雨が降るといつも大通りが水浸しになるよね。早く排水ポンプを設置した方がいいよ。
まとめ
今回は「洪水」の英語表現について解説しました。
「洪水」は英語でfloodと言いますが、用法(名詞、動詞、比喩的な表現)によってニュアンスが変わります。どのような洪水を表現したいのかによって、用法を使い分けられると、細かなニュアンスを伝えやすくなりますよ。また、自然災害や洪水警報など、関連する表現をまとめて覚えておくと、英会話に役立てられるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「洪水」の英語表現を覚えて、会話で使ってみてください。