今回は「要素って英語でなんて言うの?」をテーマにさまざまな英語表現や実際に使える英語例文を紹介します。
「要素」という言葉は日常会話のほか、いろいろなシーンで使用されるので、覚えておいて損はないでしょう。
今回紹介する英語表現や英語例文集を参考にして、ぜひ英語学習に役立ててください。
要素はどのような場面で使用する?
要素を英語でどうやって表現するかを紹介する前に、そもそもどのような場面で使用するのかを理解しておいたほうがよいでしょう。
日本語で要素と聞くと、あまりピンとこないかもしれませんが、意外と身近なところで使用されることも少なくありません。
たとえば、数学や理科の授業で要素という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
数学の集合という範囲で要素という言葉が使用されます。
さらに、理科の授業でも要素という言葉を使うことがあるでしょう。
そのほか、プログラミングでも使うことがあります。
このように、意外と身近なところで要素という言葉が使用されており、英語でもたびたび出てくるので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
要素は英語でなんて言う?
要素を使うシーンは理解したけど、英語ではどのように表現するのか疑問に思われる方もいるでしょう。
ここでは、要素の英語表現について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
factor
「要素」は”factor”という英語で表すことが可能です。
factorには「要素」「要因」「因子」「因数」といった意味があり、頻繁に使用される英単語の一つです。
日本語でもファクターと言う場合もありますが、英語のfactorと同じ意味で使用されています。
そのため、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。それぞれの意味について、例文を詳しく見ていきましょう。
“factor” 「要素」
営業で重要な要素は何ですか。
自社製品に関する知識を蓄積しようと努力するべきです。
幸福を実現するために大切な要素は何だと思いますか。
健康が幸福の最も重要な要素の一つだと思います。
“factor” 「要因」
あなたの人生で成功の最大の要因は何だと思いますか。
常にベストを尽くしています。それが成功の最大要因だと思います。
日本の経済成長の停滞の要因は何だと思いますか?
主な要因は、生産年齢人口の減少だと思います。
“factor” 「因子」
マーケティング調査において、因子分析とは、多数の調査項目の相関関係を分析して、いくつかの因子に集約することです。
“factor” 「因数」
日本では中学で因数分解について学習します。
element
「要素」という意味は、”factor”のほかに”element”で表すこともできます。
elementには「要素」「元素」「成分」「分子」などの意味があり、factorと同じ意味で使用されることも多いです。
”element”「要素」
さっき、あなたが言ったことには真実の要素があります。
”element”「元素」
あなたは何個の元素を覚えていますか。
水素、スズ、セレン、ハロゲン、窒素、白金、プロメチウムとツリウム、これで全部だと思います。
四大元素とは何ですか?
地、風、火、水です。
”element”「素子」
ペルチェ素子は「電子冷却素子」として知られています。
factorとelementは「要素」という意味では似ていますが、その2つには微妙なニュアンスの違いがあります。
factorはある現象の要因や原因という意味合いが強く、elementは何かの構成要素という意味があります。
微妙なニュアンスの違いなので、イメージしにくいかもしれませんが、使用する場面が少し違ってくるので、それぞれの違いを理解しておくことをおすすめします。
要素にまつわる英語
ここでは、要素にまつわる英語表現を紹介していきます。
- プラス要因:plus factor
- マイナス要因:negative factor
- 主要因、素因数:prime factor
- 成功のカギ:key success factor
- 共通因子:common factor
- 因子分析:factor analysis
- 因数分解:resolution into factors
- 反射率:reflection factor
- 素元:prime element
- 金属元素:metallic element
- 重要要素:material factor
- その要因によって:by a factor of~
- 文脈上の要素:contextual factor
- 幸福の要因:factor of happiness
- 一つ目の要因は~:The first causing factor is~
- 部分名称:name of each element
- 回析素子:diffraction element
- 要素名:element name
- 構成分子:constituent element
動詞 factor の使い方と関連語
”factor”の名詞としての意味については、先ほど解説しましたが、factorには動詞としての使い方もあるので、紹介します。
“factor”「因数分解する」
”factor”には「因数分解する」という意味もあります。
大きな数をどうやって因数分解すればいいか教えてくれないかな。
「因数分解する」という意味で、”factorize” を使うこともできます。
大きな数をどうやって素因数分解するか教えてあげるよ。
”factorable”「因数分解できる」
factor「因数分解する」+ able「できる」で factorable「因数分解できる」と意味になります。例文を見てみましょう。
1を除く自然数はすべて素因数分解できます。
factor や element を使った実用的なイディオム
次に、factor や element を使った使えるイディオムを紹介します。
factor in「~を取り込む、考慮する」
“factor in”で 「~を取り込む、巻き込む」という意味になります。例文を見てみましょう。
この仕事のオファーを受ける前に、給与がいくらなのかを考慮する必要がある。
生徒の年間スケジュールを作成する際、休暇や病欠を考慮した。
factor out「~を除外する、組み込まないようにする」
“factor out”で 「~を除外する、組み込まないようにする」という意味になります。例文を見てみましょう。
この仕事のオファーを受ける前に、他人の意見を除外して、自分が本当に望んでいることは何かを考える必要がある。
be in one’s element 「(自分の得意なことをして)本領を発揮する」
その寿司職人は職場に戻り、寿司屋で寿司を握りながら、本領を発揮した。
be out of one’s element「(経験や慣れが不足しているため)門外漢である」
彼は企業会計には門外漢なので、経理を会計士に頼んだ。
element of surprise「不意打ちの要素」
魚はカモフラージュして海底に姿を消し、獲物を捕らえるために不意打ちの要素に頼る。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「要素って英語でなんて言うの?」をテーマに要素の英語表現や要素にまつわる英語、さらに実際に使える英語例文を紹介しました。
さらに、要素を使うシーンについても紹介したので、より理解が深まったのではないでしょうか。
要素は数学や理科、さらにプログラミングの中でたびたび使用されます。動詞として使われる “factor” の使い方についても解説しました。
そのほか、要素は日常会話の中でも使われることが多いので、今回紹介した英語表現を覚えておいて損はないでしょう。
要素は”factor”や”element”などで表すことができ、一度は聞いたことがあるという方も多いでしょう。
日本語でもファクターやエレメントとカタカナで書くこともあるので、なじみがある方もいるのではないでしょうか。
今回、紹介したさまざまな英語表現や英語例文を参考に、ぜひ英語学習に役立ててください。