皆さんは「ぬい活」という言葉を英語でどう表現するかご存じでしょうか。

お気に入りのぬいぐるみと一緒にカフェに行ったり、旅行先で写真を撮ったりするこの活動。2025年には「推し活」の一環としてだけでなく、癒やしを求める幅広い世代の趣味として定着しました。

こちらの記事では「ぬい活」の英語表現や、この日本独自の可愛いカルチャーを外国人に説明するためのフレーズ、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。

ぬい活を英語でどう言う?

ぬい活を英語でどう言う?

まずは、この可愛らしい活動を英語でどう表現するかを見ていきましょう。

“Plushie life”と表現するのが伝わりやすい

「ぬい活」を直訳する言葉はありませんが、英語圏の愛好家の間でも使われる“Plushie life”(プラッシー・ライフ)という表現が最もニュアンスが近いです。

  • Plushie:ぬいぐるみ(Stuffed animalの口語的な言い方)
  • Life:生活、活動

「ぬいぐるみ」は正式には”Stuffed animal”ですが、愛着を持って可愛がる文脈では、よりカジュアルで愛らしい響きのある“Plushie”が好んで使われます。

stuffed
形 満腹の、腹一杯の

英ナビ!より引用

英文でさくっと説明してみよう

自分の趣味について話すシーンを想定してみましょう。

Aさん
I’m enjoying my “Plushie life” these days.

訳)最近、「ぬい活(ぬいぐるみとの生活)」を楽しんでいるんだ。

ちなみに海外ではSNSなどで「#Plushie life」というものが存在します。まさに日本での「ぬい活」と似たようなトレンドであり、直訳ではないものの似たようなものを指していることが伝わるでしょう。

写真を撮るなら”Plushie photography”

また、ぬい活のメイン活動である「ぬい撮り(ぬいぐるみの写真を撮ること)」を指す場合は、“Plushie photography”“Taking photos of plushies”と表現します。

Bさん
Instagramなどのハッシュタグでは#plushiesofinstagramなどが人気です。海外にも同じ趣味を持つ人はたくさんいます!

そもそも「ぬい活」とは?

そもそも「ぬい活」とは?

英語表現がわかったところで、そもそも「ぬい活」とは具体的に何をするのか、そしてなぜ2025年に流行語として注目されたのかを確認しておきましょう。

「推し」の具現化としてのぬいぐるみ

「ぬい活」とは、アニメやアイドルのキャラクター、あるいはオリジナルのぬいぐるみを「相棒」として扱い、日常生活やイベントを共に過ごす活動全般を指します。

元々はオタク文化における「推し活(Oshi-katsu)」の一部でしたが、2025年には100円ショップやアパレルブランドがこぞって「ぬいぐるみ用の服」や「持ち運びポーチ」を発売。誰でも気軽に楽しめる趣味として市民権を得ました。

「癒やし」と「映え」の融合

生身の人間と違って気を使わず、いつでも側にいてくれる「癒やし」の側面と、カフェのスイーツと一緒に撮ることで写真が可愛くなる「映え」の側面。

この二つが、デジタル疲れした現代人の心に刺さり、若者だけでなく大人も巻き込んだ社会現象となりました。

ぬい活を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、日本には「モノに魂が宿る」という考え方や、カワイイ文化の土壌があることを踏まえて伝えるとスムーズです。

①ぬいぐるみと一緒に出かける活動だと伝える

まずは、活動の内容をシンプルに伝えます。

Aさん
“Nui-katsu” means activities where you take your plushies out with you.

訳)「ぬい活」とは、ぬいぐるみを外に連れ出す活動のことだよ。

②カフェや旅行で写真を撮ると補足する

次に、具体的に何をするのかを説明します。

Aさん
People take them to cafes or on trips, dress them up, and take cute photos. It’s very popular in Japan now.

訳)カフェや旅行に連れて行って、服を着せたり、可愛い写真を撮ったりするんだ。今日本ですごく人気なんだよ。

海外映画(『アメリ』の庭人形など)でも似た概念はありますが、日本では「専用の服や靴まで売っている(We even have clothes and shoes for them)」という市場の充実ぶりを伝えると、その熱量が伝わるでしょう。

ぬい活が流行語大賞に?

おてつたびが流行語大賞に?

さて、そんな癒やしのカルチャー「ぬい活」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。

なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。

「ぬい活」も候補入り

今回記事に取り上げている「ぬい活」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。候補の中では「No.20」の位置づけとなっております。

経済効果の大きさはもちろん、ストレス社会において「小さな相棒」を大切にする優しい価値観が広がったことが、時代の空気を表しているとして評価されました。

「エッホエッホ」や「教皇選挙」なども候補に

「ぬい活」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。

メンフクロウのミーム動画から拡散された「エッホエッホ」や、映画のヒットで話題となった「教皇選挙(コンクラーベ)」

また、バラエティ番組から生まれた名言「長袖をください」など、ネット発の言葉からエンタメまで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。

現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。

まとめ

こちらの記事では「ぬい活」の英語表現や、ブームの背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。

  • ぬい活は英語で”Plushie life”が伝わりやすい
  • 写真を撮る活動は”Plushie photography”
  • ぬいぐるみを連れ歩き、着せ替えを楽しむ文化
  • 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた

これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「ぬい活」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。