数ある臓器のなか、心臓はもっとも重要な臓器と言われます。
英語で心臓はheartです。では、心臓がドキドキすると言うときや心臓マッサージなど、関連の英語表現を知っていますか?
この記事では、私たちの体や健康にとても大切な「心臓」の英語とまつわるフレーズを例文とともに紹介します。
心臓はheart
心臓の英語はheartです。まずは、heartの意味を紹介します。
- 心臓
- (心臓の近くの)胸
- 心・気持ち
- 思いやりの心・愛情
- 興味・関心・勇気
- 中心
heartの意味を知ると、本記事で取り上げる”心臓”だけでなく、日本語でハートとして使われるemoji♡、心、愛情、中心という物理的にも感情の上でも何かの真ん中にあることを示す単語であることが分かります。
なお、心臓が属する循環器の英語はcirculatory organになります。
heartの使い方を例文で紹介
心臓としての意味のheartの使い方を以下、紹介します。
The heart pumps blood throughout your body.
訳)心臓は、全身に血液を送り出します。
pumpはポンプ、bloodは血・血液の意味です。心臓を説明するときには必須の単語になります。
The human heart has four different chambers.
訳)人間の心臓は、4つの異なる部屋を持ちます。
4つの異なる部屋とは、左心房と右心房、左心室と右心室ですね。
I really don’t want to get heart disease.
訳)本当に心臓の病気になりたくないです。
心臓病には心不全、心筋症、不整脈など重篤になる可能性になるものがあります。
「心臓がドキドキする」と言うときの英語
「心臓がドキドキする」や「心臓がバクバクする」という表現があります。過度のストレスまたは緊張によって、自律神経のバランスが不安定になったときに起こります。好きな人を目の前にしたとき、大勢の前で発表の機会があるときなど、心臓がドキドキ・バクバクします。子どものピアノ発表会では、本人だけでなく家族も緊張して心臓がドキドキしてしまいますね。
「心臓がドキドキする」の英語
「心臓がドキドキする」と言いたいときの表現を2つ紹介しましょう。
my heart is pounding
pound(パウンド)が持つ意味のなかに、心臓が「激しく高鳴る・ドキドキする・バクバクする」があります。頭がズキズキするというときにも使える動詞ですのでこの機会に覚えましょう。
My heart pounds every time I meet someone for the first time.
訳)誰かに初めて会うときは、いつも心臓がドキドキするんです。
初対面の人に会うときってちょっとドキドキしますね。相手が外国人であれば尚さらかもしれません。そんなときにmy heart is poundingを使ってみてください。
I have a very fast-beating heart
音楽のビートでもお馴染みのbeatは、続け様に「〜を打つ・たたく・殴打する」という意味を持っています。fast-beatingで”鼓動が速い”ですので、心臓がドキドキと動いて胸に響きが伝わっているイメージを表します。ストレス、エクササイズ、またはアルコール摂取が過ぎた場合などに起こる心臓のドキドキ・バクバクに使いましょう。
I reached the goal of the 10km marathon. Now I have a very fast-beating heart.
訳)10kmマラソンのゴールに到着。今、私の心臓はバクバクしています。
「心拍」の英語
上の例文でも”fast-beating=鼓動”という言葉がありました。このフレーズに使われるbeatを使うheartbeatが心臓の鼓動・心拍になります。
一般的に、1分間に60〜100回の心拍が正常と言われていますが、みなさんはいかがですか?もちろん、運動中や緊張感があるときには心拍数が増えることがあります。
心拍はheartbeat
日常会話で使う心拍の英語はheartbeatですが、cardiac beat(※心臓マッサージのところでもでてきます)、そして医学用語としてはheart rate (HR)という言い方もします。
My normal heartbeat is about 70 beats per a minute.
訳)私の通常の心拍数は1分間に約70回です。
I have an irregular heartbeat and I see a doctor once a year for a check-up.
訳)私は不整脈があり、年に一度、健康診断を受けます。
heartbeatを使ったフレーズのan irregular heartbeatは不整脈を表します。
「動悸」の英語
動悸(どうき)は、ドクンドクンと自分の心臓の心拍に敏感になって、不快感または違和感を自覚する状態を言います。動悸と息切れを経験した人もいるのではないでしょうか?日常生活のストレス、過剰な緊張状態、脱水や睡眠不足から起こることがありますが、心臓に原因がある場合もあるため、医師に相談する必要も考えるべきと言われます。
動悸の英語
動悸の英語ですが、palpitationsまたはheart palpitationsという単語になります。palpitationは医学用語であり、一般の会話ではa pounding heartを使うことができます。
I’m worried about my pounding heart. Do you think I need to see a doctor?
訳)動悸が心配なの。医師に診てもらう必要があるって思う?
Are you out of breath?
訳)息切れしてる?
I think so. I’ll book an appointment with the doctor.
訳)そう思う。先生の予約するわ。
see a doctor=医師に診てもらう、out of breath=息切れ、この辺のフレーズも一緒に覚えましょう。
「心臓マッサージ」の英語
心臓マッサージ(胸骨圧迫)は、倒れた人の意識がなかったり、いつものような呼吸をしていないときなどに心停止しているとみなした場合にするものです。同時に救急車の要請をしますが、呼吸があるのかないのか迷ったときでもすべきなのが心臓マッサージというくらい重要な行為です。
心臓マッサージはcardiac massage
英語で心臓マッサージは「cardiac massage」と呼びます。
cardiac(カーディアク)はあまり耳慣れない単語ですね。形容詞として「心臓の・心の・心臓病の」、そして名詞としては「心臓病患者・強心剤」の意味を持ちます。
cardiacが使われた言葉を少し紹介しましょう。
- cardiac beat 心拍
- cardiac arrest 心停止
- cardiac attack 心臓発作
- cardiac science 心臓科学
- cardiac risk in the young 若者の心臓リスク
cardiac massageの例文を紹介
We all need to learn how to do cardiac massage just in case.
訳)私たちは皆、万が一に備え、心臓マッサージのやり方を学ぶ必要があります。
My teacher had a cardiac arrest in class and I had to give him cardiac massage.
訳)先生が授業中に心停止を起こしたので、私は先生に心臓マッサージをしなければならなかった。
「心臓が飛び出るかと思った」と言うときの英語
めちゃめちゃ驚いたとき、口から心臓が飛び出るかと思った!という面白い表現をします。心臓が口から飛び出るなんてことは実際にはないのですが、それほどそれほどびっくり仰天するという意味ですね。ネイティブはこんなとき、まずはoh my gosh!なんて言うでしょう。
「心臓が飛び出るかと思った」の英語
「心臓が飛び出るかと思った」は日本ならではの表現です。このことから、似たニュアンスを持つ英語フレーズを紹介することになります。
以下のような表現が当てはまるでしょう。
My heart was fast-beating – as if it was jumping out of my chest.
訳)心臓はバクバクして、まるで胸から飛び出しちゃいそうだった。
as ifは「まるで〜かのように」の意味です。英語では口ではなく胸を使って表現する点も面白いですね。
まとめ
心臓の英語はheartです。心拍はheartbeat、動悸はa pounding heartなども紹介しました。
イギリスにはBritish Heart Foundationという心臓病の研究をサポートするチャリティー団体があります。生物にとって大切な臓器である心臓、その心臓や循環器疾患の恐怖がない世界を目指しています。実は、筆者も不整脈があります。脈が飛ぶらしいのですが、普段薬も診察を受ける必要のないもので、私の心拍はユニークだと不整脈専門の医師に言われています。
本記事をお読みになって、心臓に関する英語表現を一つでも増やせたでしょうか?