オンライン英会話受講者の中には「ディクテーションという勉強法がいいみたいだけどどうなんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ディクテーションの内容ややり方、オンライン英会話を使ってディクテーションを行うメリット・デメリットについて解説します。
オンライン英会話を受講していて、ディクテーションという勉強法に興味を持った方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
ディクテーションとは?
ディクテーションとは、放送される音声を聞き、それを文字に書き起こす勉強法です。
文字に書き起こせるかどうかをチェックすることで、聞き取れる英単語と聞き取れない英単語を明確に判断できます。
ディクテーションとシャドーイングの違い
ディクテーションと似た勉強方法として、シャドーイングがあります。しかしディクテーションとシャドーイングは明確に違いがあります。
まずディクテーションは、音声を聞き取って、文字に書き起こす勉強方法です。一方シャドーイングは放送される音声の後を追うように、英語を発音する勉強方法です。
ディクテーションで鍛えられるのはリスニング力ですが、シャドーイングではスピーキング力がメインで鍛えられます。
効果的な英語の勉強方法としてまず最初に挙げられるディクテーションとシャドーイングですが、両者には明確な違いがあるので、この機会に両者の違いを覚えておきましょう。
ディクテーションのやり方
ディクテーションのやり方は以下の通りです。
- 教材を用意する
- 音声を再生する
- 聞こえた音を書きとる
- 答え合わせをする
- 聞き取れなかった箇所を復習する
それぞれ詳しくみてみましょう。
教材を用意する
まずは教材を用意しましょう。教材は難しすぎてもいけませんし、簡単すぎてもいけません。
具体的には8割程度理解できるレベルの教材が望ましいです。聞き取れない箇所が多すぎると、ディクテーションが成り立ちませんからね。
またディクテーション用の教材を新規で用意する必要はありません。すでに持っている単語帳や他の参考書の中に、音声がついているものがあるはずです。またYouTube動画やTEDのようなサービスを利用しても構いません。
こういったサービスを教材として活用しましょう。
音声を再生する
教材を用意したら、音声を再生します。このとき再生する音声の長さは、できれば1文がいいです。なぜなら英文が長すぎると、文字を書き起こすことができないからです。英語のスピードが早すぎて手が追いつきません。
1つの音声が長いものを教材として使う場合は、途中で再生をストップしましょう。そうすることで適切な長さでディクテーションができます。
聞こえた音を書きとる
聞こえた音は、用意をしておいた紙に書き取ります。またパソコンを使って、キーボードで入力する形でも構いません。
また綴りがわからない場合でも、予想で書いてしまってOKです。どうしても綴りが分からない場合は、聞こえた音をカタカナでもいいので記入するようにしましょう。
そうすることで、どこが聞き取れなかったのかがより具体的に分かります。
答え合わせをする
音声は1度聞いて終わりではありません。最低でも3回程度はディクテーションのために音声を流しましょう。そして「もうこれ以上は聞き取れない」と感じたら、答え合わせをします。
このとき、間違えた答えは消さずに、間違えた答えの横に正しい答えを記入するようにしましょう。
聞き取れなかった箇所を復習する
聞き取れなかった箇所は、なぜ聞き取れなかったのか原因を突き止めましょう。
そうすることで復習がしやすくなります。
また聞き取れなかった場所の意味がわからない場合は、その単語を調べましょう。聞き取れなかった場所の発音が難しい場合は、音声の再生速度を遅くするなどして、聞き取れるようになりましょう。
オンライン英会話でディクテーションを行うメリット
オンライン英会話でディクテーションを行うメリットは以下の2つです。
- リスニング力が鍛えられる
- ライティング力が鍛えられる
それぞれ詳しくみてみましょう。
リスニング力が鍛えられる
ディクテーションはリスニング力に最も効果がある勉強法です。よってリスニング力を鍛えたいと考えているのであれば、ディクテーションはお勧めです。
特にオンライン英会話では、講師に頼めば音源を音読してもらえます。よってCD音声のようなナレーターが読み上げた音声ではなく、リアルな音声を使った豪華なディクテーションを実践できます。
オンライン英会話レッスンの25分間をフルでディクテーションに使えば、リスニング力は大きく伸びるに違いありません。
ライティング力が鍛えられる
ディクテーションでは、聞き取った音声を文字に書き起こします。よってライティング力を鍛えられます。
オンライン英会話で鍛えられるのは、一般的にリスニング力とスピーキング力でした。そんな中ディクテーションを行えば、ライティング力も鍛えられます。よってディクテーションは、ライティング力を鍛えたい方にとってはもってこいの勉強法です。
ライティング力が身につけば、英語でメールが書けるようになったり、英語を使ってテキストメッセージで自由にやりとりができるようになったりします。
オンライン英会話でディクテーションを行うデメリット
オンライン英会話でディクテーションを行うデメリットは以下の2つです。
- 肝心な英会話の練習ができない
- ディクテーションもできることが限られる
それぞれ詳しくみてみましょう。
肝心な英会話の練習ができない
オンライン英会話受講者の大半は、英会話レッスンを受けるためにオンライン英会話を受講しているはずです。せっかくの貴重なオンライン英会話でディクテーションをしてしまうと、肝心な英会話を学ぶ時間が失われてしまいます。
もちろんオンライン英会話もディクテーションも大切です。しかしディクテーションは独学でも行えます。一方でオンライン英会話は独学では行えません。相手がいて初めて成立することです。
よってオンライン英会話では、ディクテーションではなく、素直に英会話レッスンを受けるべきです。
ディクテーションもできることが限られる
ディクテーションのやり方として、以下のステップを紹介しました。
- 教材を用意する
- 音声を再生する
- 聞こえた音を書きとる
- 答え合わせをする
- 聞き取れなかった箇所を復習する
オンライン英会話でディクテーションを行う場合、上記全てのステップをこなすことはできません。なぜならこれら全てをこなそうとすると、時間が足りないからです。
オンライン英会話の時間はたったの25分しかありません。
限られた時間の中で無理やりディクテーションを行うくらいであれば、通常通りオンライン英会話レッスンを受けた方がいいのではないかと考えます。
まとめ
ディクテーションの内容ややり方、オンライン英会話を使ってディクテーションを行うメリット・デメリットについて解説しました。
結論、ディクテーションは素晴らしい勉強法ですが、オンライン英会話レッスン中にディクテーションを行うことはお勧めできません。
オンライン英会話とディクテーションの両方を実践できるようにするのがベストですね。
オンライン英会話レッスンの25分だけでは、1日の勉強時間は不十分です。よってそれ以外の時間を使って、ディクテーションを試してみてください。