子どものためにオンライン英会話を考えるとき、どんな講師に教えてもらうかということはご本人はもちろん、親御さんにとっても大変気になる点ではないでしょうか?
オンライン英会話には予約時に講師を選ぶパターン、そしてもう一つ担任制というシステムがあります。オンライン英会話によっては、追加料金を支払うと担任制レッスンに変えることができるところもあります。
この記事では、担任制をとっているオンライン英会話についてメリットやデメリット、担任制がどんな子どもにおすすめなのかなど紹介します。ぜひご参考にしてください。
オンライン英会話の担任制と選択制の違い
オンライン英会話の担任制と選択制の大きな違いは、主に2つです。
・予約システム
・月謝
選択制のオンライン英会話は、時間を選択して空いている講師を選ぶシステムです。
その日によって変わる子どものスケジュールに合わせて予約を入れられます。
しかしレッスン毎に予約するため、忘れてしまう可能性や、当日予約でお目当ての講師が見つからないこともあります。
受講日時が自由であることや、講師の予定に時間の縛りがないため、月謝が安い傾向にあります。
一方、担任制は時間と講師がセットで決まっているシステムです。
お気に入りの講師を選んで個別指導を受けられる、いわば家庭教師のようなもの。
担任制のスクールは選択制に比べて少なく、講師のスケジュール確保も必要なため、費用は高くなります。
担任制のメリット・デメリット
英語を学習するとき、先生との相性が重要です。これは学校に限らず、オンライン英会話でも同様です。生徒は学校の先生を選ぶことができませんが、オンライン英会話では利用者が自由に指名します。オンライン英会話大手では指名するシステムをとっていることが多くあります。
一方、オンライン英会話でも学校のように担任制をとっているスクールがあります。担任制では、毎回同じ先生によってレッスンが行なわれます。
では、さっそく担任制におけるメリットとデメリットをみていきましょう。
メリットとデメリットを知ることで、オンライン英会話を選ぶ際の参考にできます。
担任制におけるメリット
うちの子どもは恥ずかしがり屋だから担任制のほうが合っているかな?と考えるご家庭があります。
担任制を選び、毎回同じ講師とレッスンを受ける際のメリットは以下になります。
- 講師選びに時間をかける必要がない。
- 曜日および時間が決まっているので予約が不要である。
- レッスンが固定の時間帯なので英語学習をルーティンとして習慣づけやすい。
- 同じ講師であれば、レッスン内の時間を使って毎回自己紹介から始める必要がない。
- お気に入りの先生であればレッスンが楽しくなるため、継続して学習できる。
- 毎回、同じ講師に教えてもらうため発音に慣れていく。
- 毎週ともに時間を過ごすことで、コミュニケーションが取りやすくなる。
メリットのまとめとしては、レッスン予約のための手間が減り、講師との関係を築きながら英語学習を習慣化できる点になります。この先生と英語を学ぶのが楽しい!と思えれば当然ですが次も意欲的に取り組めます。習慣化ができれば、その後は色々な場所で英語を使う機会が増えていきます。
これらのメリットを得るには、相性が合うことと同時にプロフェッショナルな講師陣、英語力アップのためのカリキュラムや使われる教材を持った上の担任制でなければなりません。
担任制におけるデメリット
担任制のオンライン英会話に決める前にデメリットがあるなら知りたいというのは当然です。
以下、担任制のデメリットについてもみていきましょう。
- 質の低い講師が担当になったときのリスクが大きい。
- 色々な人のアクセントやコミュニケーションへの対応が難しくなる。
- レッスンが馴れ合いになっていき、良い意味の緊張感がもてなくなっていく可能性がある。
- 入学金が必要な場合がある。
- 担任制はレッスン料金が高めの設定になっている。
1人の講師のアクセントにしか触れられないというデメリットについては、他の場でそのような機会を増やしていけば解決できるでしょう。
講師の質が一番のリスクになり得るのは、英語学習への意欲低下の問題、そして子どもが持つその後の英語への可能性をもネガティブにしてしまう恐れがあるからです。初めてのレッスンであればなおさらです。また、指名をするシステムのオンライン英会話と比較し、フレキシブルでない面がご家庭によっては利用しずらいかもしれません。また、語学は継続が重要ですのでレッスン料金が高めですと、続けていくことが難しい場合も出てくるでしょう。
担任制が向いている子どもの年齢/レベル/特徴
一つのことに没頭できる、活発である、変化に順応する速さがある、よく笑う・泣くなどなど、その子どもによって個性があります。個性を考えた上でどんな幼稚園や小学校にするか決めた経験があるのではないでしょうか?
オンライン英会話でも英語への興味だけでなくご本人の年齢や性格によって講師選びをしたいものです。マイナスの結果はぜひ避けたいですね。
では、どのような子どもに担任制がおすすめなのかみていきましょう。
おすすめの年齢
ほとんどのオンライン英会話は3歳からの受付です。
3歳といえば、幼稚園も始まり社会生活が始まる年齢です。
3歳からでもそれより大きいお子さんでもフレンドリーな外国人講師に出会い英会話を上達させるだけでなく、リレーションシップを築く過程も貴重な経験になるでしょう。これらは担任制で担当する講師が子どもに合っていればの話になることが前提です。
おすすめのレベル
レベルに関しては、オンライン英会話は初心者から上級者まで対応しています。
担任制のオンライン英会話であれば1人の講師が常に上達の具合を把握するため、初心者にはおすすめです。しかし、中級そして上級と進んでいくには1人の講師のやり方やアクセントだけに触れるよりも多数に会ってその都度、違う雰囲気のレッスン、教材は同じでも異なるアプローチをうけることによって、より力を身につけていけるでしょう。
おすすめの性格
子どもはそれぞれの個性があり、どんな性格が良い悪いということはありません。つい友達の子どもと比べ、○ができない、○するのが遅いなどネガティブなところをみがちです。ところが、その友達にとってはあなたのお子さんの優れた点を自分の子供にもあったら、なんて思っていることがあります。いずれにしても、お子さん本人の性格を考えた上で担任制がいいのか考えたいですね。
環境の変化が苦手な子ども、初めて会う人には緊張しがち、人と打ち解けるのに時間がかかる恥ずかしがり屋さん、このような子どもにとっては担任制のほうが安心感があります。毎週のレッスンを通じて心を開き、フレンドリーで自分のことを知っている先生とのレッスンであれば慣れていくのも早いでしょう。しかし、小さなお子さんの場合、親御さんがそばについていてあげるだけでこれらの悩みが解消できる可能性があります。どちらにしても、担任制というよりもどの先生とレッスンをするのかが大きいと言えます。
そしてレベルで述べた通り、年齢がいくに従って数名の講師とレッスンを受けるようにシフトしていければ英語の世界が広がっていきます。
担任制のオンライン英会話を選ぶべき事例2選
担任制のオンライン英会話がオススメの場合は、子どもの性格や予約の手間が省けるメリット以外にも、以下の2つの例があげられます。
・検定合格やスコアアップなどの目的がある
・確実に決まった時間で講師を指名したい
検定合格やスコアアップなどの目的がある
英検に合格する、またテストの点数アップなど、明確な目標がある場合は担任制が向いています。
講師が進捗状況を把握しているため、細かいサポートや指導ができるからです。
選択制では講師が変わるごとに、状況の説明や進捗を話してから学習に進むので、勉強に充てられる時間が減ってしまいがちです。
レッスンに集中して改善点や課題を見つけ、効率的に学習したいなら担任制がおすすめといえます。
確実に決まった時間で先生を指名したい
親御さんの仕事や兄弟の用事があると、習いごととの兼ね合いが難しいこともあるでしょう。
少し割高になってもいいから、スキマの時間を活用して決まった講師とレッスンしたい場合にも、担任制のスクールが向いています。
毎回決まった時間に受けられる安心感があり、また他の用事とのスケジュールが楽になるでしょう。
子どもの担任制オンライン英会話スクールを選ぶポイント
オンライン英会話は、以下の3つのポイントを見て選びましょう。
・講師
・予約システム
・料金
講師
オンライン英会話スクールによって、専任講師が外国人か日本人のバイリンガル講師かに分かれます。
日本語環境にならず英語でレッスンを進めたいなら外国人講師、日本人の方が安心という場合にはバイリンガル講師を選びましょう。
外国人講師を選んでも、学習プランや相談は日本人アドバイザーが行うスクールもあるので、確認してみてください。
また講師の英語を教えるスキルは、英語資格や教員資格などを保持しているかで見ることができます。
英語資格には、第二言語として英語を教えるTOEFLやTESOLなどなどがあります。そのような試験に合格するためには一定の英語スキルが必要なので、指標として考えやすくなるでしょう。
予約システム
レッスンの時間や講師の変更がしやすいか見てみましょう。
時間の変更であれば振替ができるのか、または別の講師とのレッスンになるのかなど、後に疑問を持ちやすい内容なので事前に確認が必要です。
また担任の講師の選びかたも、色んな人とレッスンを受けて決められるのか、それともスクールが決定するのかなど、さまざまです。
Webサイトで調べたり、無料体験で直接スクールに質問したりしてみましょう。
料金
担任制は、選択制のオンライン英会話スクールよりも2割ほど価格は高めの設定となっています。
レッスン料が高いことで続けられなくなってしまうのは、英語を伸ばすことにも、習いごとを継続することにおいても望ましくありませんよね。
英語は、継続してこそ身につくスキルです。
家計の範囲で継続できるのか、予算の計画をして検討しましょう。
Kiminiは担任制ではないけれども講師を指名できる
ここで、Kimini英会話についてみていきます。
Kimini英会話は子ども対象のコースがあり、3歳からレッスンを受けることができるオンライン英会話です。学研グループが運営しているところに大きな特徴があります。学研ブランドであることから、使われる教材は学研が開発し長年のノウハウが込められた内容になっています。
Kimini英会話では、講師の固定制・担任制という形をとっていません。
予約方法は①レッスンを選ぶ、②コース・日付・時刻を入力し検索、③講師を選ぶ、④気になる講師を見つけて予約、というシンプルな流れになっています。
講師は1,299名(2023年1月現在)在籍しています。講師一覧ページを見ると顔写真とともに名前が載っています。さらに名前の下には5つ星がありますので、ベストの5つ星に近い先生がおすすめとなります。
その上で講師が実際にしゃべっている動画、プロフィールや「みんなのコメント」を読んで、先生選びをします。
もともとコスパが良いと評判のKimini英会話ですが、試してみたいという人には10日間の無料体験がおすすめです(2023年1月23日までなら30日です!)。
これは200校以上の教育機関や様々な企業による導入という実績を持ち、実力・評判に自信があるからこそできるキャンペーン、ぜひ有効利用してください。
担任制でないオンライン英会話でもできる予約方法
オンライン英会話大手と比べると、担任制をとっているところは多くありません。大手でなければ講師の選択肢も狭まります。
一方、担任制をとっていないオンライン英会話でも講師がトレーニングを受けていて評判の良いところがあります。講師数も多くどの先生にするか迷うところですが、ウェブサイトなどではどの先生が人気かレビューが載っています。無料トライアルを利用し、レビューを参考にしながら何人か選び実際にレッスンを受けてみます。
その上で「お気に入りの講師リスト」を作りましょう。
何人かお気にりが見つかると、その後はその先生方から指名していけばよいのです。A先生が空いていなくてもB先生のレッスンを受けられる、A先生とB先生のアクセントや教え方の特徴などを体験することができるなど、数名確保することでのメリットがあります。このようなやり方ができれば、レッスン予約もレッスンも楽しいポジティブなものになります。
まとめ
オンライン英会話ではインターネットを使い、ネイティブまたは日本人講師とほぼマンツーマンという形でレッスンが行なわれます。ゆえにネイティブのレッスンを受けられるにも関わらず、費用の安さや時間に捉われることなく気軽に手軽に英語の力を上げていける点が大きな特徴になります。
この点で考えると、担任制はオンライン英会話と通学タイプの英語スクールの間という印象があるかもしれません。担任制を選ぶ際にはぜひ無料レッスンを利用し、どのような講師が在籍しているのか、どんな雰囲気でレッスンが行なわれるのか確かめた上で継続するためのコスパを合わせて検討してみましょう。
担任制でないオンライン英会話も無料体験がありますので、ぜひ比較してみることをおすすめします。
お子さんが良い講師に出会え、英語レッスンを続けていけるよう願っています!