今回は「遷移って英語でなんていうの？」をテーマに、遷移とはどういう意味なのかに加え、画面遷移、ページ遷移など、遷移にまつわる英語を紹介します。
さらに、遷移を使った実際に使える英語例文も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
遷移とは
遷移という言葉をあまり聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。日常会話においては、あまり使用することがないので、どのような意味なのか具体的にはわからない方もいるでしょう。
ここでは、遷移とはどういった意味なのか、詳しく紹介します。
遷移とは、何かが一つの状態や場所から、別の状態や場所へ移動することを意味しています。遷移という言葉は、さまざまな文脈で使用されますが、一般的には変化や移動のプロセスを表すときに使われることが多いです。
そのため、どのような文脈で使われるかによって、意味が異なる場合も少なくありません。たとえば、物理的な位置の変化を指す場合、建物や場所の「遷移」は、ある場所から別の場所への移動や変化を指すことがあります。また、科学や技術の分野では、物質の相変化（固体から液体、液体から気体など）を指す場合もあります。
心理学や社会学の文脈では、「遷移」は人々のライフステージや状態の変化を指すことがあります。たとえば、子供から大人への成長や、学校から職場への移行などが含まれます。
さらに、政治や経済の分野では、権力の移行や経済体制の変化を指すこともあります。
「遷移」はある状態から別の状態への移動や変化を指す言葉であり、文脈によってその具体的な意味が異なることがあります。
画面遷移とはどういう意味？
「画面遷移」は、主にコンピュータやデジタルデバイスのソフトウェア、アプリケーション、ウェブサイトなどで使用される用語です。これは、ユーザーが一つの画面（UI要素やページ）から別の画面へ移動するプロセスを指します。
たとえば、スマートフォンのアプリケーションを例に考えてみましょう。
アプリ内でユーザーがボタンを押したり、リンクをクリックしたりすると、現在表示されている画面から別の画面へ移動することがあります。このような画面間の移動を「画面遷移」といいます。
ウェブサイトでも同様に、リンクやURLをクリックしたり、メニューを選択したりすることで、異なるウェブページへ移動します。これも「画面遷移」の一例といえるでしょう。
「遷移」という言葉を使用するシーン
ここでは、「遷移」という言葉が、どのような場面で使われるのかを見ていきましょう。
UI/UXデザインおよびプログラミング
【画面遷移】
ウェブサイトやアプリケーションのユーザーインターフェース（UI）において、ある画面から別の画面への移動を指します。ユーザビリティを向上させるために、画面遷移をスムーズにすることが重要です。
ソフトウェア開発
【状態遷移】
ソフトウェアが異なる状態を持ち、それらの状態間で移動する場合、それを「状態遷移」と表現します。有限状態機械（Finite State Machine）と呼ばれる考え方と関連付けられています。
心理学
【人生の遷移】
人々の人生の段階や状態の変化を指します。こどもから大人への成長や、家族構成の変化、職業の変更などが一例です。
教育
【学習の遷移】
新しいトピックや概念に取り組む際、既存の知識から新しい知識への移行を指します。学習の遷移がスムーズであることは、効果的な教育において重要な要素です。
経済・社会
【政治的遷移】
政府の変更や権力の移行を指します。新しい政府が成立した場合などが該当します。
物理学および化学
【相の遷移】
物質が一つの相から別の相へ変化することを意味しています。たとえば、水が氷から液体、液体から気体へと変化する過程をイメージすると、わかりやすいでしょう。
遷移は英語でなんていうの？
遷移は英語で、transitionといいます。transitionは、遷移のほかに、「移行」「変化」「移り変わり」などの意味もあり、何かが変わるという意味の英語です。
遷移にまつわる英語
ここでは、「遷移」にまつわる英語を見ていきましょう。
- 画面遷移：screen transition
- 状態遷移：state transition
- 相の遷移：phase transition
- 遷移元：source
- 遷移先：destination
- 遷移状態：transition state
- 遷移期：transition period
遷移を使った実際に使える英語例文
遷移は英語でtransitionといいます。ここでは、遷移を使った実際に使える英語例文を文脈ごとに見ていきましょう。
【UI/UXデザインの文脈】
二つの画面の遷移をもう少しスムーズにしたほうが良いと思います。
はい。その通りだと思います。ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、改善に努めるべきです。
【ソフトウェア開発の文脈】
停止状態からアクティブ状態への遷移は、コーディングのエラーに影響しています。
エラーをデバッグして、遷移が正しく行われているか確認しましょう。
【学習の文脈】
高校から大学への進学は私にとって、大きな変化でした。
そういった変化はとても難しいことではあるかもしれません。しかし、成長するうえで非常に大切な機会だともいえます。
【物理学の文脈】
物質の相の遷移について説明していただけますか。
はい。わかりました。相の遷移は、液体や気体、物体などが温度や気圧などによって変化することを意味しています。
【経済の文脈】
その国は、製造業からサービス業へと変化していっています。
そういった経済の遷移では、入念な計画と、影響を及ぼす工業分野へのサポートが必要です。
【心理学の文脈】
私の娘は、思春期に入り、困難な移行期を迎えています。
移行期においては、サポートや理解がとても大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「遷移って英語でなんていうの？」をテーマに、遷移の意味や、遷移が使われるシーンについて解説しました。さらに、遷移を意味する英語に加え、実際に使える英語例文も併せて紹介しました。
遷移という言葉は、あまり聞き馴染みがない言葉ではありますが、英語検定やTOEICなどでは頻出の英語です。ぜひ、この機会におぽえておきましょう。
オーストラリアのセカンダリースクールで高校時代を送り、17歳で英検準1級、TOEIC920を取得しました。大学時代はスウェーデンの大学、大学院に留学し、国際移民について学び、その後、京都の大学院の博士課程にて「移民排斥」に関する研究を行いました。 英語論文、英文エッセイの執筆経験があり、大学院時代は多くの受験生に英語を指導しました。現在はWebライターとして活動する傍ら、「使える英語」を近所の子供たちに教えています。