私たちの身体には全部で20本の指がありますが、これらを英語で何と言うか知っていますか?
ということで、今回のテーマは「指」です。手の指と足の指、それぞれを表す英語表現について詳しく確認していきます。
中には、日本語とはまったく異なるイメージの指もあるので、この機会にぜひ呼び方を覚えてみてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「指」は英語で何て言う?
日本語の場合、手も足も「指」と同じ語で表しますが、英語では「手の指」を “finger”、足の指を “toe” と呼び分けています。そのため、「指は英語で何?」と聞かれたら「finger か toe」と答えるのが正解です。
finger の語源は?
手の指を表す finger は、語源を辿ると 5 を表す five と同じところに行き着きます。確かに綴りが似ていますね。人間の指の数が5本ではなかったら、まったく別の名前になっていたのかもしれません。
toe の語源は?
反対に、足の指を表す toe は語源を遡ってもあまり意味の発展が見られず、ずっと「足の指」か「爪先」を表してきたようです。足の指は5本に分かれているものの、手の指とは違って個別の役割があるわけではないので、全部ひっくるめて toe(toes) ということなのでしょう。
「手の指」の名前をそれぞれ英語で言ってみよう
日本では「人差し指」「親指」などと各指に名前が付いていますが、英語の場合はどうなのでしょう。
ここでは、5種類の手の指について、それぞれを表す英語表現を詳しく確認していきましょう。
「人差し指」in English
手の「人指し指」は英語で “index finger” と言います。読み方は「インデックスフィンガー」です。
index とは何かを指し示すもののことで、身の回りだと本の索引なんかが index と呼ばれますね。「指し示す指」という発想は、日本語の人差し指の感覚と非常によく似ています。
また、類語の point(指し示す)という動詞を使った “pointer finger(ポインターフィンガー)” という表現や、「1番目の指」という意味の “first finger(ファーストフィンガー)” という言い方もされます。
Good boy, you must not point your finger in someone’s face.
訳)いい?人の顔を指さしちゃ絶対ダメよ。
Hey Mom, our first fingers are made to point out things, aren’t they?
訳)ねえお母さん、僕たちの指って何かを指さすために作られてるんじゃないの?
Umn…(How can I raise him?)
訳)うーん…(一体どうやって育てれば…)。
「中指」in English
手の「中指」は英語で “middle finger” と言います。読み方は「ミドルフィンガー」です。
middle はSMLのM(medium)サイズと似て「中間」という意味。「中間の指」とはまさに日本の「中指」と同じ考え方ですね。
また、中指は五指の中で一番長いため “long finger(ロングフィンガー)” と呼ばれたり、「2番目の指」という意味で “second finger(セカンドフィンガー)” と呼ばれることもあります。
「薬指」in English
手の「薬指」は英語で “third finger” と言います。読み方は「サードフィンガー」です。
third は3番という意味なので、人差し指、中指に次いで「3番目の指」ということ。日本語で「薬指」と言うくらいだから “medicine finger” とでも呼ぶのかと思いきや、ここに来て急に日英でイメージが変わってしまいました。
ちなみに、日本でなぜ薬指と呼ぶかというと、薬を塗る際に最も適した指だったから。そして適していた理由は「滅多に使わず清潔だから」。なんとも不憫な指ですね。
とはいえ、そんな薬指も左手のものは大活躍。日本でも海外でも、結婚指輪をする指として有名ですね。そんなこともあり、左手の third finger は別名 “ring finger(リングフィンガー)” とも呼ばれています。
「小指」in English
手の「小指」は英語で “little finger” と言います。読み方は「リトルフィンガー」です。
little は「小さい」という意味なので、日本語の小指と同じ発想ですね。もちろん、ここまでの指の流れを汲んで “fourth finger(フォースフィンガー)” と呼んでもOKです。
それ以外に ”pinky、pinkie(ピンキー)” という呼び方もありますが、これはオランダ語で小指という意味。「ピンクの指」という意味ではないので、あしからず。
Let’s go to the theme park next weekend.
訳)次の週末は遊園地に行こうよ。
OK.
訳)わかったよ。
Really? Pinky swear!
訳)本当に?指切りね!
また、pinky は上の会話のように “pinky swear”、あるいは “pinky promise” のかたちで「指切り」という意味でも使われます。日本語に引きずられて finger cutting などと言わないように注意しましょう。
「親指」in English
手の「親指」は英語で “thumb” と言います。読み方は「サム」、最後の b は読まないので気をつけてください。
さて、ここまでを読んで「何で親指が first finger じゃないんだろう?」と思った人はいませんか。実は、親指は finger の数にカウントされていないんです。そのため、数える際は親指を飛ばして、人差し指(first)、中指(second)、薬指(third)、小指(fourth)と数を振っていきます。なんともかわいそうな話ですね。
My finger are all thumbs.
訳)私って不器用なんです。
上記例文のように “all thumbs” と言うと「不器用」という意味になります。確かに、五指すべてが親指になっていたら不便極まりないですね。
「足の指」の名前をそれぞれ英語で言ってみよう
上述の通り、手の指はそれぞれ役割がある一方、足の指は特にありません。そのため、以下のように、単純に親指側から1番(first)、2番(second)と数えていくのが英語式です。
- 足の親指:first toe
- 足の人差し指:second toe
- 足の中指:third toe
- 足の薬指:fourth toe
- 足の小指:fifth toe
日本では、足の指も「人差し指」「親指」などと手の指と同じ名前で呼ぶので、ちょっと戸惑いますよね。
手の指(finger)と足の指(toe)は番号が1つズレる
このとき注意したいのが、手の指と足の指で番号が1つズレるという事実。手の指の場合は、親指(thumb)を抜かして数えるため、人差し指が first finger になります。その一方、足の指は親指が first toe としてカウントされます。
ややこしいので、表にしてまとめてみると、以下のようになります。
手足の指(日本語) | 手の指(英語) | 足の指(英語) |
親指 | thumb | first toe |
人差し指 | first finger
(index finger、pointer finger) |
second toe |
中指 | second finger
(middle finger) |
third toe |
薬指 | third finger
(ring finger) |
fourth toe |
小指 | fourth finger
(little finger、pinky、pinkie) |
fifth toe |
まとめ
今回は「指」について詳しく確認してきました。
英語では手の指を “finger”、足の指を “toe” と呼び分け、それぞれの指に名前が付いています。日本語のイメージと異なるものも多いので、ぜひそれぞれを正確に言えるようにしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!