外国人と話していて「受験で苦労した」や「受験生の頃にたくさん勉強した」など、受験での話をすることもあるでしょう。
外国人と受験について話す時に、「受験」に関わる英語表現を知っておくととても役に立ちます。
これは国ごとに受験の制度や慣習が違うからですね。「日本では受験に向けてこんなことをする」といったように、日本の受験について英語で話せるようになっておくと便利です。
この記事では、英語のネイティブスピーカーを始めとする、英語を話す外国人と「受験」について話せるだけの英語表現を例文付きで紹介します。
「入学試験」は英語でなんて言う?
「入学試験」を表す英語表現には主に以下が挙げられます。
Entrance Exam(Examination)
「入学試験」は英語で「Entrance Exam」と言います。
Entranceは「入る」、Examは「試験」を意味するExaminationの略語です。(Examは略語ではあるものの、スラングではなく普通に英単語のように使えます。)
大学に「入る」ための「試験」なので「Entrance(入る) Exam(試験)」というわけですね。
例文↓
- She was nervous before the entrance exam.
彼女は入試を控えて神経質になった。 - Students are finishing up their studies for the entrance exam.
学生たちは入学試験に向けて勉強の仕上げをしている。 - The university will be very busy tomorrow. It’s because of the entrance examinations.
明日の大学は大忙しだろう。入学試験があるからだ。
Admission exam
「入学試験」を英語で表す時に「Admission Exam」という表現も使われます。
広い意味では「入学試験」なのですが、細かいニュアンスを含めて表すと「入学許可を受けるための試験」という言い回しになります。
Admissionが「許可」を意味し、Examは「試験」を意味するので、「許可(Admission)を得るための試験(Exam)」というイメージで意味とニュアンスを連想できると覚えやすいですよ。
例文↓
- He passed his admission exam with excellent grades.
彼は優秀な成績で入学試験に合格しました。 - If you study using this textbook every day, you will be able to pass the admission exam.
毎日この参考書を使って勉強すれば、入学試験に合格できるだろう。 - Most public elementary/junior high schools require no admission exam.
ほとんどの公立の小・中学校は入学試験を受けずに入学できます。
「大学受験」は英語でなんて言う?
「大学受験」を英語で表すには、前項でお伝えした「入試」を表す「Entrance Exam」や「Admission Exam」と、「大学」を表す「University」もしくは「College」を併せて使うことで表現できます。
例えば、UniversityとEntrance Examを併せて、「University Entrance Exam」で「大学受験」を言い表すことができます。
例文↓
- The long way to university entrance exams
大学受験までの長い道のり
また、前の文章で「大学」の話題が出ていた場合は、単に「入学試験」を表す「Entrance Exam」や「Admission Exam」で「大学受験」を表すことができます。
例文↓
- To get into the university I want, I have to do my best on the admission exams.
希望する大学に入るため、大学受験でベストを尽くさないといけません。
ちなみに「大学受験」の他にも、「高校受験」を表すときはuniversityの部分を「high school」に置き換えればそのまま表現できますよ。
例文↓
- The long way to high school entrance exams
高校受験までの長い道のり - To get into the high school I want, I have to do my best on the admission exams.
希望する高校に入るため、高校受験でベストを尽くさないといけません。
「受験英語」ってなんて言う?
「受験英語」は日本語のスラングであり、明確な定義はありません。
なので英語で「受験英語」を表すときは少しわかりやすく噛み砕いて説明してあげると良いでしょう。
例文↓
訳)日本人は学校で英語を学びますが、話せる人は少ないです。
訳)試験に合格するために英語を学んでいるので、英語の会話は想定されていないのです。
訳)私たちはこれを「受験英語」と呼んでいます。受験に特化した英語という意味です。
大学受験に使う「共通テスト(旧センター試験)」は英語で?
大学受験に使う「共通テスト(旧センター試験)」は、英語に翻訳すると「Common university entrance exam」や「Standard university entrance exam」と訳すことができるでしょう。
ただし共通テスト(旧センター試験)が「日本の大学受験の形態」なので、外国人に話す際は前項の「受験英語」のようにわかりやすく噛み砕いて説明してあげると良いでしょう。
日本の大学受験では、共通テスト(旧センター試験)を利用して受験することもできますよね。
アメリカでは共通テストに似た「SAT」という試験があります。
共通テストとSATには「年内に何回受験できるか」や「SAT、共通テストだけでの大学受験ができるか」などの違いはありますが、「大学受験で使われる共通型の試験」という大まかなイメージは合致するので、話の引き出しとして知っておくと便利ですよ。
例文↓
訳)日本の大学受験では、ほとんどの受験生が「共通試験」と呼ばれるテストを受けます。
訳)「共通テスト」は、アメリカのSATのようなもので、受験生全員が同じ問題を解きます。
訳)一部の大学を除いてほとんどの大学が、大学ごとの入学試験の他に、「共通テスト」の点数を参照する受験形式を採用しています。
まとめ
この記事では、外国人と「受験」について話す時に役に立つ英語表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、英語のネイティブスピーカーを始めとする英語を話す外国人と、あなたの経験した「受験」の話を十分にできるだけの表現をご存知でしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かなものにできれば幸いです。