英語で「こわい」と言おうとして、何と言えば良いのかわからなくなった経験はありますか?「こわい」にあたる単語がいくつか浮かんできて、どれを選べば良いかわからない……なんて思ったことがある人もいるかもしれませんね。

それもそのはず。日本語の「こわい」にあたる英単語は複数あって、ニュアンスによって使い分けが必要なんです。

そこで今回は、英語で「こわい」を上手に表現するための使い分け方法を、それぞれの単語の意味とともにご紹介していきます。これを参考にすれば、伝えたい「こわい」の種類がきちんと伝わるようになるでしょう。

「こわい」の英単語はたくさんある!

冒頭でも触れているとおり、「こわい」に当たる英単語はたくさんあります。しかし、どれもが意味やニュアンスが同じというわけではないため、「こわい」と感じたときや何かを「こわい」と表現したいときに、どれを使っても良いわけではありません。

つまり、「こわい」と英語で表現したいときには、その単語がどんなニュアンスを持つのかを知ることが大事です。

また、単語のチョイスが合っていても、文法的なミスをしてしまうと、相手に言いたいことがうまく伝わらないかもしれません。

今まであまりニュアンスを考えずに、「scary」や「afraid」などを使っていた人は、ここでしっかりニュアンスまで確認しておきましょう。

例文で覚えよう!「こわい」の使い分け方法

例文で覚えよう!「こわい」の使い分け方法英単語のニュアンスや使い方を正しく覚えるためには、文章単位で覚えるのがおすすめです。ここからは、「こわい」に当たる英単語別に、例文とそのニュアンスを確認してみましょう。

「こわい」を表すことができる英単語は本当にたくさんあるため、ここでは日常英会話の中でよく出てくる単語に絞ってご紹介していきます。

afraid

afraid」は、何かを心配したり恐れたりしている時に使います。ビックリするような怖さと言うよりは、手に汗握るような怖さ緊張感を感じさせるような表現です。

いくつか例を見てみましょう。

Aさん
I am afraid of dogs especially when they are barking. Because I was bitten by a dog when I was a child.
訳)私は犬が怖くて、特に吠えている時はとても怖いんです。子供の頃、犬に噛まれたので。

Aさん
When I stood in front of thousands of people, I suddenly felt afraid.
訳)何千人もの人の前に立ったとき、私は急に怖くなりました。(緊張を感じました。)

ドキドキしているような緊張感が伝わるでしょうか。それが「afraid」を「こわい」という意味で使うときのニュアンスです。

scary」「scared

scary」「scared」は、「こわい」と表現したい時に使いやすい表現でしょう。怯えてビクビクするような怖さを表現できる単語です。
何かが「こわい」と言いたいときは「scary「こわい」と感じている時には「scaredを使います。

Aさん
I’m scared of cockroaches.
訳)私はゴキブリが怖いです。

Aさん
That dog is really scary! It’s always barking.
訳)あの犬は本当に怖い!いつも吠えているよ。

また、「scary」には動詞もあり、動詞は下記のように使います。

Aさん
He scared me a lot when he suddenly appeared in front of me.
訳)彼が突然目の前に現れたとき、彼は私を怖がらせました。(私は怖かった。)

あまり複雑なニュアンスを含んでいないため、他の「こわい」にあたる単語のニュアンスがよく掴めないという場合は、「scary」「scared」を使うことをおすすめします。

creepy

creepy」も「こわい」という意味ですが、「afraid」や「scary」とは明確なニュアンスの違いがあります。
creepy」で表現する「こわい」は、たとえばお化けが出てきそうでゾクゾクする怖さや、なんとなく不気味な感じの怖さを意味します。

Aさん
Ring is a really creepy movie.
訳)リングは本当にこわい(気味が悪い)映画です。

Aさん
The creepy looking house must be haunted.
訳)あの不気味な見た目の家は、お化けが出るに違いない。

2つの例文は、「scary」を使っても良いのですが、「creepy」を使うと、より不気味なニュアンスがプラスされます。初中級レベルまでの人は、ひとまずここまでの3つを上手に使い分けられると良いですね。

frightening」「frightened

もう1つ覚えておくと良いのが「frightening」および「frightened」です。こちらは「こわい」にギョッと驚くようなニュアンスが加わります。
例文で確認してみましょう。

Aさん
It’s so frightening to see such a big spider inside of the house.
訳)家の中であんな大きな蜘蛛を見るのはとてもこわいよ。
Aさん
I was frightened when the cat run into the road. I thought it’s going to be hit by the car.
訳)猫が道路に飛び出したときはこわかったです。車に轢かれるんじゃないかと思ったよ。

ギョッと震え上がるようなニュアンスが伝わるでしょうか。これが、「frightening」および「frightened」のニュアンスです。

horrifying」「horrified

horrifying」「horrified」はホラー映画の「horror」から派生した単語で、「afraid」「scary」よりも、より恐怖を感じていることを表す表現です。
雰囲気としては、ゾッとする恐怖お化けに驚くような感じでしょうか。例文で確認してみましょう。

Aさん
The sight of the town after the big earthquake was just horrifying.
訳)大地震の後の町の様子は、とにかく恐ろしいものでした。

Aさん
I was horrified when I heard how he died.
訳)彼がどう死んだのかを聞いたとき、ゾッと怖くなりました。

「ヒィッ」と声を上げたくなるような怖さが伝わったでしょうか。鳥肌が立つような感じかもしれません。それが、「horrifying」や「horrified」のニュアンスです。

terrifying」「terrified

terrifying」「terrified」は、「horrifying」「horrified」の同義語として使えるぞっとする怖さを表現する単語です。
同じく「afraid」や「scary」よりは怖さの度合いが強く、「ものすごくこわい」と訳しても良いでしょう。

Aさん
I had a terrifying nightmare with ghosts and monster.
訳)幽霊やモンスターが出てくる恐ろしい悪夢を見ました。

Aさん
You look really terrified as if someone tried to kill you or something.
訳)殺されそうにでもなったかのように、あなたは本当に怯えているように見えます。

かなりこわい思いをした時に使うと、マッチしそうですね。

dreadful

dreadful」は恐怖という意味の「dread」にfulをつけた単語です。fulをつけることで、「~でいっぱい」という意味がプラスされるので、恐怖でいっぱいの様子を表現したいときにぴったりです。

Aさん
The movie wasn’t just scary, but full of dreadful scenes.
訳)その映画はただ怖いだけではなく、恐ろしいシーンが満載でした。

ひどくこわい、恐怖でいっぱい……なんて気持ちのときに、使うとしっくりくるでしょう。

まとめ

「こわい」を表現できる英単語が意外と多くて、驚いた人もいるかもしれませんね。
ですが今回ご紹介した例文や解説を参考にすれば、上手に使い分けができるようになるはずです。使い分けできるようになれば、英語の表現力がグッとレベルアップでしょう。
実はここでご紹介した単語のほかにも、「こわい」に当たる英語表現はまだまだあります。もっと知りたい!という人は、ぜひ辞書などを使って調べてみてくださいね。