皆さんこんにちは!今回は「石炭」についての英語です!

皆さんは石炭を英語で何と言うかご存じでしょうか?今回は石炭についての英語と、石炭についての意外な事実をご紹介します。

それでは見ていきましょう。

「石炭」は英語で?

まず、「石炭」はどのようなものかをご紹介します。

「石炭」は植物を起源とする化石エネルギー資源です。石油、天然ガスとともに代表的な化石燃料となりますが、エネルギー源としてばかりではなく、化学工業上有用な各種炭化水素源としての利用が研究・開発されています。

 

続いては「石炭」の英語表現です。

「石炭」は英語で “coal” と表現されます。

発音は「コール」で”call“と似ているので注意が必要です。”a“の発音を意識しましょう。

coal“は「焼いて炭にする」という動詞の意味もありますが、ほとんど利用されません。

 

例文でイメージを深めていきましょう。

例文

Aさん

Coal is a fossil fuel that has been used for centuries to generate heat and electricity.

訳)石炭は何世紀にもわたり、熱や電力を生成するために使用されてきました。

「石炭」の英語のご紹介は以上となります。

続いては、「石炭」「木炭」の違いについてです。皆さんは「石炭」「木炭」の違いをご存じでしょうか?

「石炭」と「木炭」の違いは?

「石炭」と「木炭」の違いは?

しばしば混同されることがありますが、「石炭」「木炭」は異なる物質です。木炭は、木材に特別な加熱をして水分や不純物を取り除いたものであり、石炭は古代の植物の堆積物が圧力や熱によって変質したものです。

要するに、木炭は「木材を加工してできた物質」であり、「石炭」は古代の植物の堆積物が圧力や熱によって変質したものです。

 

「木炭」の英語は”charcoal“(チャーコール)と表現されます。

石炭の”coal“に”char“(焦がすという意味)が付きますね。

例文

Aさん

While coal is formed from the remains of ancient plants, charcoal is produced by heating wood in the absence of oxygen.

訳)石炭は古代の植物の遺体から形成される一方、木炭は酸素のない状態で木材を加熱して生産されます。

続いては、「石炭」に関連する英語をご紹介します。

「コークス」「炭鉱」「炭素」とは?

「コークス」「炭鉱」「炭素」とは?

石炭関連の用語には、「コークス」「炭鉱」「炭素」もあります。順番に見ていきましょう。

 

「コークス」は石炭を高温で処理して得られる炭化した物質であり、鉄鋼製造などに利用されます。

一方、「炭鉱」は石炭が採掘される場所を指します。

「コークス」の英語は”coke“(コーク)となります。炭酸飲料の「コーラ」と同じスペルとなります。

「炭鉱」の英語は”coal mine“(コールマイン)となります。”mine“は「鉱山」を意味する名詞となります。

 

続いては、「炭素」についてです。

「炭素」「石炭」などを形成する元素の一つで、”C“の元素記号として知られています。

「二酸化炭素」などもその一つとなります。

「炭素」の英語は”carbon“(カーボン)となります。

例文:

Aさん

Coke, derived from coal, is essential in the production of steel, while coal mines are the locations where coal is extracted from the earth.

訳)石炭から得られるコークスは、鋼鉄製造に欠かせず、炭鉱は石炭が地球から採掘される場所です。

Aさん

He didn’t want to work in the coal mines, so he moved to the city.

訳)彼は炭鉱で働きたくなかったので、都会に引っ越した。

Aさん

The bicycle frame is made of carbon fiber, making it lightweight and durable.

訳)自転車のフレームは炭素繊維で作られており、軽量で丈夫です。

「炭素」についてもう少し見ていきましょう。

「炭素繊維」とは?

続いては「炭素繊維」についてです。みなさんは炭素繊維をご存じでしょうか?

「炭素繊維」はアクリル繊維や石油・石炭などを原料に高温で炭化させて作った繊維のことです。

比較的最近利用され始めたもので、鉄よりも丈夫で軽いので、輸送用機器の部品に導入されています。

 

「炭素繊維」は英語で、”carbon fiber“(カーボンファイバー)といいます。

最近話題の物質ですので、覚えておくと良いです。

「ダイヤモンド」は「炭素」でできている?

「ダイヤモンド」は「炭素」でできている?

「石炭」「ダイヤモンド」は似ても似つかないですが、実は「石炭」「ダイヤモンド」は同じ「炭素」からできています。

ダイヤモンドは、炭素原子が強力な結晶構造で結合しているため、非常に硬く、透明な宝石として知られています。

ダイヤモンドと石炭が同じ炭素から成るにも関わらず、その性質が全く異なるのは、結晶構造の違いに起因しています。ダイヤモンドは高温と高圧の深部で形成され、炭素原子が強力な共有結合で結ばれています。この結合により、硬く透明な結晶構造ができます。

一方、石炭は低温と低圧で形成され、炭素原子は比較的弱い結びつきを持ちます。これにより、石炭は柔らかく、多様な有機物が含まれます。

同じ炭素でも、結晶構造や形成条件によって物質の性質が大きく異なるため、ダイヤモンドと石炭が全く異なる特性を持つのです。

炭素からできている物質は他にも「黒鉛」などがあります。

「タイヤ」が黒い理由とは?

「ダイヤモンド」は「炭素」でできている?

続いては「タイヤ」が黒い理由についてです。

一見タイヤは今回のトピックに関係ないように思えます。しかし、タイヤが黒い理由は、「炭素」に大いに関係があります。

まず、タイヤについてですが、白いタイヤや青いタイヤなどは見たことがないと思います。

タイヤは例外なくすべて黒いのです。なぜタイヤは黒いのでしょうか?

 

タイヤが黒い理由は、「タイヤを固くするため」です。

本来、もろい物質であるゴムに黒い炭素を混ぜ込むことで、道路との摩擦に耐えられるタイヤができます。

因みに「タイヤ」はアメリカ英語では”tire“、イギリス英語では”tyre“と言います。

発音は「タイヤ」ですが、スペルがアメリカとイギリスで違いますので、少し注意が必要です。

 

「ダイヤモンド」「タイヤ」の例のように、「炭素」はものを丈夫にする働きがあることがわかりますね。

石炭や、黒鉛は同じ炭素からできているのにも関わらず、もろいのでとても不思議ですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「石炭」をはじめ、「炭素」の英語をご紹介しました。

「石炭」「炭素」は日常会話であまり使わないですが、「ダイヤモンド」の例などのように意外な例などを一緒に理解しておくと、覚えやすいかと思います。

ぜひ、本日ご紹介した内容を活かして英語学習を進めていただければと思います。