私たちは普段日本語で、ネジなどの細かいものも、エンジンなどの大きなものも、同じように「部品」と呼んでいます。英語の場合、果たしてこれらは全て同じ単語なのか、それぞれに違う言い方がされるのか、どちらなのでしょう。

ということで、今回のテーマは「部品」です。英語で部品を表す際は主に3種類の言葉が使われますが、それぞれの意味やニュアンスの違いについて、詳しく解説していきます。

また、記事の後半では「部分」や「分野」など、部品の類語を英語で何と言うかもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「部品」は英語で何て言う?

「部品」は英語で何て言う?

英語で「部品」を表す際は、主に “part”、“component”、“module” の3種類の表現が使われます。

一括りに部品と言っても、これらの表す意味は微妙に異なっています。以下で、それぞれの違いを詳しく確認していきましょう。

部品①:part

「部品」の意味で、最も一般的に使われるのが “part” です。発音記号は【pɑːrt】、カタカナだと「パート(パートゥ)」となります。

日本語でも部品のことをよく「パーツ」と呼ぶので、比較的理解しやすいでしょう。ただし、日本語式にパーツと発音すると、複数形の parts になるので、状況に応じて発音を意識することが大切です。

part が表すのは、何かを作り上げる際の細々した部品です。分解可能な最小単位の部品といってもよいでしょう。

たとえば自動車を例にすると、小さなネジや鉄板、電線などが part に相当します。目安として、それを見ただけでは完成形が想像できないものを part と呼ぶとよいでしょう。ネジだけを見て「これは自動車のネジだ!」と答えられるのは、よほどの自動車マニアくらいのものですよね。

Aさん
There’s a screw on the road.
訳)道にネジが落ちてるよ。
Bさん
It looks like a part that secures your bike saddle.
訳)これは君の自転車のサドルを留める部品のネジだね。

 

Aさん
How do you know that? That’s creepy.
訳)何でわかるの? 怖っ…。

部品②:component

ある一定の機能を持った部品のことを “component” と言います。発音記号は【kəmˈpoʊnənt】で、カタカナだと「コンポーネント(カンポーネント)」と聞こえます。

自動車の部品でたとえると、エンジンやドアなどが component に相当します。これらはそれぞれに「自動車を走らせる」「開閉する」などの機能を持っていて、単なるネジなどの part とは存在感が異なりますよね。

また、component を作るためには複数の part を組み合わせなければならないので、part の集合体が component だと考えてもよいでしょう。

Aさん
To manufacture the engine component of a car, a multitude of parts is required.
訳)自動車のエンジンという部品を作るためには、たくさんのパーツが必要になります。

部品③:module

ある特定の機能を持ち、かつ交換が可能な部品の場合は “module” と呼ばれます。発音記号は【ˈmɒdjuːl】で、カタカナだと「モジュール」です。

module は機能的に独立していて、何か不具合があった際や、製品をアップグレードさせる際、新しいものに交換できる単位の部品を表します。

特定の機能を持っているという点では component と同じですが、module は主にシステムを内蔵している部品に使われることが多いです。たとえば、エンジン自体は component と呼び、それを制御するエンジンシステムは module と呼ぶといった具合です。

ただ、表す意味が限定的なのもあり、module は専門用語的なニュアンスに響きます。そのため、日常生活では基本的に part や component を使い、module は詳しい人同士で話す際などに使用するとよいでしょう。

Aさん
By replacing this module, the processing speed of the PC will significantly improve.
訳)この部品を交換すれば、PCの処理速度が大幅に向上します。

「部品交換」など、部品の関連表現を英語で言ってみよう!

「部品交換」など、部品の関連表現を英語で言ってみよう!

ここからは、「部品交換」や「部品を取り外す」など、部品に関する具体的な英語の言い回しを確認していきましょう。

「部品交換」in English

「部品交換」を英語で表現する際は、”replace” や “exchange” を使えばOKです。

ネジなどの細かい部品交換なら replace parts(exchange parts)、ドアなどの大きい部品交換なら replace components(exchange components)といった具合になります。

「部品を取り外す」in English

「部品を取り外す」を英語で表現する場合は、”remove” や “take ○○ out of …” などが使われます。

“remove” の場合は、直後に part や component などの部品を付けて言えばOKです。“take ○○ out of …” の場合は、○○のところに部品が、…のところに機械や製品の名前が入ります。

「部品を取り寄せる」in English

「部品を取り寄せる」と英語で表現したい場合は、“order” か “backorder” が使われます。

order は「注文する」が原義なので、幅広い取り寄せシーンで使用できます。

一方の backorder には「在庫切れのために取り寄せる」というニュアンスがあります。部品を取り寄せる際は、目の前に部品在庫がない場合が大半なので、こちらが使われるケースも多いです。

「部分」や「分野」など、部品の類語を英語で何て言う?

「部分」や「分野」など、部品の類語を英語で何て言う?

最後に、日本語で「部品」と似た意味で使われる「部分」や「分野」などの類語を、英語だと何と表現するか、1つずつ詳しく確認しておきましょう。

「部分」in English

「部分」は「部品」と同じく、英語で “part” と表現するのが一般的です。

part はもともと、ラテン語で「分ける」を意味していました。そのため、機械などの場合は「部品」になりますが、それ以外のシーンでは「部分」という意味でも使われます。

Aさん
A part of the floor is wet.
訳)床の一部分が濡れています。

「分野」in English

学問などで使われる「分野」は、英語だと “field” を使って表現します。

filed はもともと、「畑」や「野原」といった物理的な土地を表す言葉でした。そこから、知識体系を育てることを、まるで作物を育てるかのように比喩的に考え、分野の意味でも使われるようになりました。

日本語でも分野の違う学問を「畑違い」と言うので、根っこのイメージは似ているのかもしれませんね。

Aさん
The combination of multiple fields contributes to making human knowledge profound.
訳)複数の分野が組み合わさることで、人間の知識を奥深いものにしています。

「部署」in English

会社などの組織の構成要素である「部署」は、英語だと “department” や “division”、”section” などで表現されるのが一般的です。

これら3種類の表現は、それぞれほぼ同じ意味で使われるので、どれを使っても問題ありません。強いて言えば、department が最も使われやすい傾向にあるので、迷ったらこちらを選んでおくとよいでしょう。

Aさん
Our company has only three departments.
訳)うちの会社には、部署が3つしかありません。

まとめ

今回は「部品」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

「部品」を表す英語表現は “part”、“component”、“module” の3種類です。ネジなどの細かい部品は part、独立した機能があれば component、交換可能な単位なら module といった使い分けですが、迷ったら part を使っておけばよいでしょう。

今回ご紹介したことを参考に、色々な部品を英語で表現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!