今回のテーマは「脇」です。

脇には大きく「身体の脇(腋)」と「身体以外の脇」がありますが、それぞれに表し方が異なるので、しっかり理解して使い分ける必要があります。また、身体の脇と一括りに言っても、表し方が複数存在します。この記事では、それらの違いなどについて、詳しく確認していきっます。

記事の後半では、脇以外の身体の部位を英語で何と言うかも一覧でご紹介しているので、どれくらい知っているか、ぜひテスト感覚で確認してみてください。

それでは、早速始めていきましょう!

身体の「脇(脇の下)」は英語で何て言う?

身体の「脇(脇の下)」は英語で何て言う?私たちの身体にある「脇(脇の下)」は、英語だと “underarm(アンダーアーム)” や “armpit(アームピット)” と言います。それぞれ、両脇の場合は語末に s を付ければOKです。

underarm は「腕(arm)の下(under)」の意味で、脇周辺の部位を広く表します。その一方、armpit は「腕(arm)のくぼみ(pit)」の意味で、腕の下のくぼんだ部位をピンポイントで表します。

そのため、日常的には underarm の方を使う方が多く、armpit は少々直接的な表現だといえるでしょう。

Aさん
I’m debating whether to get permanent hair removal for my underarms.
訳)脇を永久脱毛しようか悩んでるんだ。
Bさん
I understand. Dealing with armpit hair can be a hassle, right?
訳)わかる。腋毛の処理って面倒だよね。

 

「脇汗」は英語で何?

「脇汗」を英語で表現する場合、sweat(スウェット) が「汗」の意味なので、脇と汗をそのまま繋げて “underarm sweat” か “armpit sweat” と表現します。

「脇に汗をかいた」と動詞として表現する場合は “sweat under the arms” と言うことが多いです。脇汗は通常両脇にかくので、arms と複数形にします。

Aさん
I tend to sweat a lot under my arms, so I feel hesitant to wear gray clothing.
訳)私は脇に汗をかきやすいので、グレーの洋服を着るのに抵抗があります。
Bさん
I’m also prone to sweating, so I try to use armpit sweat pads whenever possible.
訳)僕も汗っかきだから、なるべく脇汗パッドを使うようにしているよ。

 

また、sweat 以外に perspiration(動詞だと perspirate)が使われることもありますが、これは医学などの専門的なニュアンスに響きます。そのため、日常会話で使うというより、症状の説明などで使うイメージだといえるでしょう。

Aさん
The perspiration from the underarms serves purposes beyond regulating body temperature, such as stress relief.
訳)脇からの発汗は、体温調節以外に緊張緩和などの作用もあります。

余談ですが、日本語で「わき」を表す場合は、「脇」と「腋」と2種類の漢字が使われますが、腋は主に医学的なシーンで使われるようです。

sweat と perspiration のニュアンス差も、これに近い感覚なのかもしれませんね。

「脇腹」は英語で何?

脇の下から伸びた広範囲の部位「脇腹」は、英語だと side と言います。両方の脇腹であれば slides と複数形にすればOKです。

side はもともと「側面」という意味ですが、脇腹は身体の側面にあることを考えれば納得ですね。

日常会話においては、先述した underarm や armpit よりも、side を使用する機会の方が多いといえるでしょう。

Aさん
All right, everyone, let’s raise both arms high to stretch our sides!
訳)それでは皆さん、脇を伸ばすために両手を上に高く挙げましょう!
Bさん
Okay!
訳)はーい!

 

「~の脇」や「脇へ置く」など、身体以外の「脇」は英語で何?

日本語の「脇」という言葉は、「~の脇」や「~を脇へ置く」など、身体の脇を表す以外にも使われます。そのようなときは、先述した「脇腹」の場合と同じく “side” を使って表現すると良いでしょう。

たとえば、「~の脇」であれば “the side of ~” の形になります。また、「脇に」であれば “on the side”“to the side” と表現されます。

Aさん
After it snows, it is important to shovel the snow and pile it up along the sides of the road.
訳)雪が降ったあとは、雪かきをして雪を道路の脇に寄せることが重要です。

また、手に持っているものなどを「脇へ置く」際は、”lay aside” という句動詞もよく使われます。aside は side の形容詞形なので、根っこのイメージは同じだと考えて良いでしょう。

Aさん
You know, when you’re on the train, you have a habit of placing your wallet and phone by your side, right?
訳)君ってさ、電車に乗るとき、財布やケータイを脇に置く癖があるよね。
Bさん
Yeah, that’s true. So, I often forget them, but usually, someone turns them in to the lost and found.
訳)そうなんだよ。だからよく忘れるんだけど、たいてい誰かが預り所に届けてくれるんだ。

 

Aさん
Japan really does have good public safety, huh?
訳)日本って本当に治安が良いよね。

「脇」以外の身体の部位は英語で何て言う?

「脇」以外の身体の部位は英語で何て言う?

ここでは、脇以外の身体の部位(body part)を英語で何と言うか、一覧形式で確認していきます。

左に日本語名、右に英語名の順で「頭部」「上半身」「下半身」に分けて乗せているので、右側を隠すなどして、どれくらい知っているか確認してみてください。

なお、目や脚など、通常2組あるものも単数形で載せていますが、左右まとめて表現する際は複数形の s が付くので注意しましょう。

【頭部(head)】

日本語名 英語名
face(フェイス)
eye(アイ)
nose(ノーズ)
cheek(チーク)
mouth(マウス)
jaw(ジョー)

chin(チン)

throat(スロート)
neck(ネック)

【上半身(upper body)】

日本語名 英語名
chest(チェスト)
腹、おなか stomach(ストマック)

belly(ベリー)

おへそ navel(ナヴェル)

belly button(ベリーボタン)

背中 back(バック)

upper back(アッパーバック)

lower back(ロウアーバック)
arm(アーム)
手の平(掌) palm(パーム)
手の指 finger(フィンガー)

【下半身(lower body)】

日本語名 英語名
脚の付け根(股間) groin(グロイン)
お尻 buttock(バトック)
leg(レッグ)
腿(もも) thigh(サイ)
膝(ひざ) knee(ニー)
脛(すね) shin(シン)
ふくらはぎ calf(カーフ)
足首 ankle(アンクル)
足の裏 sole(ソール)
足の指 toe(トー)

まとめ

今回は「脇」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

身体の脇は英語で “underarm” や “armpit” と言います。

また、もっと広範囲に脇腹を示したり、身体以外の脇を表したりする際は “side” が適切です。

今回ご紹介したことを参考に、脇をはじめ、色々な部位を英語で表現できるようにしていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!