今回は、私が感じる日系企業と外資系企業の違いについて紹介いたします。
この記事を通して、
「なるほど、外資系ってこんな感じなんだ」
「これは日系企業の特徴で、外資企業には無い特徴なんだ」
など、少しでも皆さまが働く環境をよりクリアにイメージできるようにお伝えできればと思っています。
特徴1:海外に行きたいなら日系企業
東南アジア、アメリカ、ヨーロッパなど、海外に行って仕事をしたい場合は、日系のグローバル企業をおすすめします。
外資系企業の働き方
外資系企業では、
- 特別なポジション
- かなり上の職位
この2つ以外では、なかなか海外に行かないと思います。
理由は簡単で、日本人は外資企業で、日本で働く要員として採用されているからです。
日系企業の海外オフィスをイメージすると分かりやすいと思います。
例えば、日系自動車メーカーで、インドネシアでビジネスをしたいとき、もしあなたが採用担当者でしたら、インドネシアで採用する方々には何を期待しますか?
インドネシアでお仕事をしてもらうことですよね。
インドネシアから本社がある日本に来てもらうぐらいはあるかも知れませんが、本社日本のために、世界を飛び回ってもらうことは、なかなか期待しないと思います。
これが、日本人として外資で働くことの1つの意味です。
日系企業の働き方
逆に日系のグローバル企業では、海外に行くことをよく求められると思います。
日本を本社として、
- 海外にある工場で働く
- 販路拡大のためにセールスで海外へ行く
- 買収した会社とのやり取りで海外へ行く
など、海外で働く理由・機会はたくさんあると思います。
上記のような仕事は、本社が行う仕事なので、日本人が本社で多く働いている日系企業の方が、海外に行く機会は多いと思います。
特徴2:インターナショナルな文化で働きたいなら外資系企業
「インターナショナルな文化で働きたいなら外資系企業」のたねあかし
どの国籍の会社でもそうですが、海外展開は、その会社のコアなカルチャーの横展開だと思います。
つまり、日本の企業がヨーロッパにオフィスを開いたら、そのヨーロッパオフィスは日本の職場文化がベースになる、アメリカの企業が日本にオフィスを開いたら、その日本オフィスはアメリカの職場文化がベースになると思います。
ではなぜ、インターナショナルな文化で働きたいなら外資系企業をおすすめするかというと、アメリカやヨーロッパの文化は、インターナショナルな文化の多くを占めていると思うからです。
例えば、
- ローコンテクストをベースとしたコミュニケーション
- フラットな人間関係
- 個人主義を基にして作られたチーム構成
上記で挙げさせていただいた特徴は、アメリカやヨーロッパの文化でもインターナショナルな文化でも、どちらでも当てはまる特徴ですので、インターナショナルな文化で働きたいなら外資をおすすめします。
日系企業と外資系企業の文化比較
先ほど下記の文化について少し述べさせていただきました。
- ローコンテクストをベースとしたコミュニケーション
- フラットな人間関係
- 個人主義を基にして作られたチーム構成
この3点を、もう少し詳しくお話させていただきますね。
ローコンテクストをベースとしたコミュニケーション
ビジネスの場でどう当てはまるかというと、外資系企業でしたら、常識的に失礼なことをしてはいけないが、それ以外にしてはいけないことはとりあえず言ってみてOK。ダメだったら相手から「ダメ」と言ってくれることが多いです。
例えば、皆さまが資料作成を上司から頼まれました。
上司はその資料をどう皆さまに作ってほしいか説明してくれたけれど、皆さまはいまいちゴール(=その資料を通じて伝えたいこと)が分からないため、正直どうやって資料を作って良いか困っているとします。
この状況で、ローコンテクストをベースとした文化では、伝える側、つまり上司に非があります。(もちろん、ある程度真面目に聞いた上での話です。)
この場での正解は、「今一度、この資料全体として伝えたいこと、伝えた後にどんなアクションをお客様に取ってほしいか、説明していただけますでしょうか。資料の構成やカラーテイストは分かったのですが、最終ゴールが未だ理解できていません。」という感じで、皆さまが知りたいことや分かっていないことを最初に伝えるのが良いかなと思います。
一方日系企業でしたら、ハイコンテクストをベースとしたコミュニケーションを取ることが多いので、聞く側である部下に非があります。
ですので、「私の理解不足で申し訳ございませんが」などから始めてもう一度聞き直すか、理解できた範囲でまず自分でやってみるかが良いのではないかなと思います。
フラットな人間関係
これはイメージしやすいと思いますが、日系企業だと、上司と部下の関係はとても意識すると思います。
何は言っても良いか・悪いか、何はしても良いか・悪いかなどです。(”Royality”があって、私は嫌いではないです。)
外資系企業だと、人として失礼なことをしなければ、だいたい何をしても良い人間関係が保てます。
例えば、昇進の話です。
日系企業では上司からすることが多いと思いますが、外資系企業では、部下自ら話しをしても全く問題ないと思います。
近いうちに階級上げたいとか、将来どういうポジションに就きたいとか、部下から言っても、上司との人間関係が悪くなることはないかと思います。(毎週のように昇進の話をされたら嫌がられるとは思いますが。)
個人主義を基にして作られたチーム構成
「個人主義を基にして作られたチーム構成」がちょっとイメージしにくいと思いますので、簡単に言うと、1人1人の役割がハッキリしている感じです。
ビジネスの場でどう当てはまるかというと、一例は意思決定の方法だと思います。
外資系企業では、”Decision making”に対して”accountability”を持っている人が複数いることは、なかなか無いと思います。
横文字たくさん並べないでよー!と思われていると思いますので、状況をもう少しお話させていただきますと、意見を言う人はたくさんいます。
ですが、最終的に決定し、その決定に対して責任を持つのは1人です。
一方日系企業では、「みんなで決める」と言うことが多いと思います。
ですので、決定に対して責任を持つ人が複数います。
まとめ
私個人の経験にはなりますが、
- 日系企業と外資系企業の違い
- 働くうえでの文化の違い
について紹介させていただきました。
日系企業と外資系企業のどちらが良い・悪いをお伝えしたいわけではなく、一般的に当てはまる内容であることをご理解いただけますと幸いです。
世界には様々なたくさんの会社がありますので、少しでも皆さまが働く環境をよりクリアにイメージできるようになり、就職活動や働く時の参考になれば嬉しいです!