キャリアアップや収入アップを目指すのに転職は有効な手段のひとつですね。

転職活動で大きくアピールできるポイントのひとつに「英語力」があります。

この記事では、転職活動で英語力がどんな風に有効に働くのか、英語力が活かせる求人はどんなものがあるのかをお伝えします。

採用担当者が期待する英語力とは?

転職活動で採用担当者が期待する英語力は、日本で最も有力な英語資格のひとつであるTOEICを運営するIIBCが公開しているデータから見てとることができます。

採用担当者が転職希望者に期待するTOEICスコア

転職活動で採用担当者が期待する英語力の目安として、一般中途採用社員にはTOEIC560点程度、海外部門社員にはTOEIC690点程度が期待されているといえます。

日本で最も有力な英語資格のひとつであるTOEICを運営するIIBCが公開しているデータによると、採用する企業や団体側が求めるTOEICスコアの平均が、一般中途社員は560点、海外部門の社員は690点であることがわかります。(出典:IIBC 英語活用実態調査2019 企業・団体

企業や団体が転職者に求める英語力のプラン(展望)

転職活動の際には現在のTOEICスコアだけではなく、希望する企業や団体の中で、その英語力を用いてどんな風に活躍したいかをアピールすることも重要になります。

先程挙げたIIBCのデータには転職希望者に期待するTOEICスコア以外にもさまざまなデータを公開しています。

例えばTOEICのスコアを昇進・昇給の要件にしている企業・団体のうち、係長・主任になるための要件としてTOEIC515点、課長になるための要件としてTOEIC530点、部長になる要件として565点、役員になる要件としてTOEIC600点が平均として設けられていることがわかります。

さらに、海外出張者や海外赴任者の抜擢にTOEICのスコアを要件・参考にしている会社や団体では、海外出張者はTOEIC620点、海外赴任者はTOEIC635を平均としていることがわかります。

これらのスコアを、現在あなたが持っているTOEICのスコアと参照しながら、「今後私はTOEICスコアをこれだけ伸ばして、海外出張をして現地のパートナー企業と信頼関係を築ける人材になります。」といった感じでアピール出来ると、より具体性を持った自己アピールとなり採用担当者に好印象を与える役に立つでしょう。

企業・団体は社員・職員に”英語力”を求めている

IIBCの同調査によると、TOEICを活用している企業や団体が「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識とスキル」として、コミュニケーションスキルや問題解決力、実行力をおさえて「英語」がトップを占めています。

さらに、同じ調査対象企業・団体が「社員や職員に不足している、今後強化する必要がある知識やスキル」として、またしても「リーダーシップ」や「問題解決力」をおさえて「英語」がトップを占めています。

このことから、「採用する企業や団体にとって、英語力は不足していて、なおかつ必要とされているスキル」だと言うことができ、すなわち「企業や団体にとって、英語力は広く、強く求められている」と言うことができますね。

英語力を求められる求人にはどんなものがある?

英語力を求められる求人にはどんなものがある?

英語力を求められる求人をインターネットで検索してまとめてみました。

「英語力を求められる求人には、例えばこんなものがあるんだな」という認識を得る参考にしてみてください。

大手不動産グループ 接客業 ホテルスタッフ 正社員

ホテルフロント業務での接客業で英語力を求められる求人です。

ホテルのフロント業務などで海外からのお客さんも迎えるため、日常会話レベルの英語力が求められます。

この求人では、入社後の配属前研修で「接客で使われる丁寧な英語表現を学ぶ、”おもてなし英語研修”」を実施していて、「英語を使った接客業」という視点でスキルを磨きたい方にピッタリのキャリアを歩めます。

ITエンジニア(PL・PM・PMO・コンサル) 正社員

ITエンジニアの求人でも英語力は歓迎要件として記載されていました。

特にITエンジニア業はプログラミングスキルが使われます。

プログラミング言語はほとんど英語で書かれるため、英語力との親和性が非常に高いわけですね。

この求人では大手自動車メーカーの自動運転プロジェクト、スマホアプリ、医療などのさまざまな分野に携われるので、広いITエンジニアリングスキルやプロジェクト管理能力を養えるので、英語力とITスキルをかけ合わせた専門的なキャリアを積むことが可能です。

大手上場グループ 営業・コンサル業 契約社員・正社員

続いて大手上場グループの営業・コンサル業での求人です。

応募要件に「TOEIC600点以上」との記載があり、さらに入社後TOEIC800点を取得することで正社員へ登用してもらうことも可能です。

顧客の状況を細かくヒアリングした上で改善案を提示して売上の最大化をするコンサルティング業務なので、営業系の経験を活かして大手上場グループでキャリアを積むことが可能です。

英語学習コンサルタント 正社員

英語学習のコンサルタント業で正社員の求人もありました。

英語学習のコンサルタントとは、具体的な英語の知識を教える「英語講師」とは違い、「英語を話せるようになるために、どんな勉強をしたら最も効果的に成果を出せるか。」を的確に情報提供をして受講者の目標達成を目指す業務です。

要求される英語力は「TOEIC700点程度(目安)」とのことでした。また、海外留学経験者優遇の記載もありました。

コンサルティング業務は受講者の目標達成のために、論理的に学習方法を組み立てていく業務なので、プロジェクトを企画する企画職や、顧客の悩みを聞き出し解決する営業職的な側面も併せ持つので、広く大きなスキルアップに繋がります。

英語力に加えて根本的なビジネススキルが身につく求人です。

外資系企業への転職に英語力は必須?

英語力を求められる求人にはどんなものがある?

日本ではなく外国の資本で運営されている外資系企業への転職は、「外資系」という言葉から「英語力は必須なのかな…?」というイメージを持っている方が多いです。

結論から言えば、外資系企業への転職に英語力は「必須ではありません。」

なぜなら、外国資本で運営される企業も、日本での業務である以上「部署によっては英語を使用しない」「日本支社では日本人社員が90%以上」という可能性も十分あるからです。

ただし、外資系企業は「日系企業以上に英語力をアピールするチャンスがある」とも言えます。

なぜなら、外国にある本社や外国人上司とのやりとりに英語を使うチャンスがあるからです。

特に日本人スタッフが多い日本支社とのコミュニケーション要因として英語が出来る人材が重宝されたり、他の日本人社員ができない英語での業務を評価される場合もあるでしょう。

ゆえに、「外資系企業への転職に、英語力は必須ではない。ただし、英語力をアピールするチャンスは日系企業よりも多い。」と言えます。

まとめ

この記事では、転職活動で有利に働く英語力を、「どんな風に有効に働くのか」「英語を活かした求人にはどんなものがあるのか」についてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、英語力をアピールすることでどんな風に転職活動が有利に働くのか、英語力を活かした求人ではどんな働き方が出来るのかについて十分な知識を持って理解しているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの転職活動をより有利に働かせるのに役立てば幸いです。