英語での自己紹介というとどんなフレーズや単語が思い浮かびますか?
簡単なものだと “My name is~” “My hobby is~” “I like~” が思い浮かぶのではないでしょうか。確かにこれは自分のことを知ってもらうために使える表現ではありますが、少し幼稚な印象を受けます。また、改まった自己紹介をする場を思い浮かべた時、日常生活ではそんなに機会がないことに気付くと思います。あるとしたら、就活の面接中であったり、職場で新人が挨拶をする時でないでしょうか。学生時代ならこのような簡単な自己紹介表現でも良いですが、就活中や職場ではそうはいきません。
ということで、今回はビジネスシーンで使える自己紹介表現をご紹介します。違和感のない表現を覚えていきましょう!
大学の専攻についての自己紹介
就活の面接で自己紹介をするなら、最終学歴について、そしてどこで何を学んでいたのかを聞かれることもあるでしょう。また、普段のあなたを知りたいという目的で趣味について聞かれたり、家族構成について少し触れられることもあります。そんな時の上手い返しを知っておきましょう。
社会人になって転職をしている時でも、大学で専攻していきたことについて興味を持たれることは多いです。もちろん新卒で就活をするならそれが直近の話題ですから、聞かれないことはないほどです。そんな時には、通った大学名や学部学科をきちんと英語で言えるようにしておくことが大事です。
What did you major in?
訳)何を専攻していましたか?
I majored in English.
訳)英語をを専攻していました。
major in~(~を専攻する)という熟語が自己紹介に便利です。自分が専攻してきたものを英語でどのように言うのか確認しておきましょう。学部のことはSchool of~もしくはFaculty of~、学科のことはDepartment of~と表現するのが一般的です。
文系の学部
以下は、一般的な学部を記したものです。参考にどうぞ!
- 文学部 School of Letters
- 法学部 School of Law
- 経済学部 School of Economics
- 心理学部 School of Psychology
- 教養学部 School of Arts and Sciences
- 経営学部 School of Business Administration
- 政策学部 School of Policy Studies
- 国際関係学部 School of International Relations
- 社会学部 School of Sociology
- 人間福祉学部 School of Human Welfare Studies
- 福祉学部 School of Welfare Studies
- 体育学部 School of Physical Education
- 外国語学部 School of Foreign Language Studies
- 総合政策学部 School of Policy Management
- 国際政治経済学部 School of International Politics, Economics and Communication
理系の学部
- 理学部 School of Sciences
- 工学部 School of Engineering
- 建築学部 School of Architecture
- 理工学部 School of Engineering Science
- 農学部 School of Agriculture
- 情報学部 School of Informatics
- 環境情報学部 School of Environment and Information Studies
- 医学部 School of Medicine
- 歯学部 School of Dentistry
- 薬学部 School of Pharmacy
- 看護医療学部 School of Nursing and Medical Care
趣味についての自己紹介
趣味は、その人の人柄や個人を知る上で聞かれることがあります。自己紹介で自分から積極的に言う時も、難しい文法は使わないので気負わず言えるのがありがたいですね!実際には、以下のような文法をよく使います。likeの後に続く動詞は動名詞でも不定詞でもどちらでもOKですので、好きな方を使ってみてください。
I like ~ing/to~
I like playing tennis.
訳)テニスをすることが好きです。
I like to watch films.
訳)映画鑑賞が趣味です。
趣味という意味のhobbyを使うのも間違いではないのですが、自己紹介で使うのはなんとなく違和感があると感じるネイティブスピーカーもいます。せっかく習った表現なのにとがっかりするかもしれませんが、より自然な言い回しを狙うなら、上記のように動名詞や不定詞を使って馴染みのあるlikeで好きなことを相手に伝えましょう。
専門についての自己紹介
新卒で就活をする場合の、自分の専攻について自己紹介する表現について紹介しましたが、中途採用で面接を受けるという状況もあるのではないでしょうか。
中途採用に応募して面接を受ける場合、大学での専攻について聞かれるよりも、専門について聞かれる可能性の方が高いです。自分の専門について英語で自己紹介する場合の表現について、詳しく見ていきましょう。
What’s your specialty?
訳)あなたの専門は何ですか。
My specialty is marketing.
訳)私の専門は、マーケティングです。
What do you specialize in?
訳)あなたは何を専門としていますか。
I specialize in AI engineering.
訳)私はAIエンジニアリングを専門としています。
大学でのサークル活動などについての自己紹介
就職での面接では、専攻や専門について聞かれる以外に、新卒の場合、大学時代のサークル活動やボランティア活動について聞かれることがあります。
日本では、ボランティア活動について聞かれる機会は少ないでしょうが、外資系企業や海外企業の場合、ボランティア活動や社会奉仕活動について尋ねられる傾向があります。
- サークル活動:club activities
- ボランティア活動:volunteer activities
- 社会奉仕活動:community service
Aさん
What club activities were you involved in during your school years?
訳)あなたは学生時代、どんなサークル活動に携わっていましたか。
Bさん
I belonged to a quiz club and participated in several university student quiz competitions.
訳)私はクイズ同好会に携わっており、大学生クイズ大会に数回出場しました。
Aさん
Were you involved in any volunteer activities when you were a student?
訳)あなたは学生だったとき、何かボランティア活動に携わりましたか?
Bさん
Yes, I was, but just a few times.
訳)はい、ありますが、ほんの2、3回です。
Aさん
What volunteer activities were you involved in?
訳)どんなクラブ活動にあなたは携わったのですか。
Bさん
I volunteered at a senior citizens’ home.
訳)私は高齢者施設でボランティア活動をしました。
Aさん
Please tell me more about that.
訳)それについてもっと詳しく話してください。
Bさん
I have done my postgraduate research on AI robots and volunteered there to find out what workplaces AI robots could be useful in.
訳)私は大学院でAIロボットの研究をしており、AIロボットがどんな職場で役立つかをしらべるために、そこでボランティア活動をしました。
サークル活動やボランティア活動以外にも、学生時代に一番打ち込んだことは何か?と尋ねられることがあります。
Aさん
What did you devote yourself to most during your university years?
訳)あなたが大学時代にもっとも打ち込んだことは何ですか?
Bさん
The thing I was most committed to was programming, especially Python, and I researched the implementation of Python in business.
訳)私が最も打ち込んだことは、プログラミング、特にPythonで、Pythonのビジネスでの実装について研究しました。
”devote oneself to ~” で「~に打ち込む、専心する」という意味ですが、答えるときにその表現をそのまま使って答えてもいいですが、”be committed to ~”で「~にコミットする(専心する)」という表現を使ってパラフレージング(言い換え)をするのもいいですね。
英検1級などではパラフレージングすることで評価が高まるという傾向があるので、英語で面接を受ける場合にも、パラフレージングができるようならやってみましょう。
「Pythonのビジネスでの実装」はとてもハードルが高く、その話を持ち出したら、それについてまた詳しく聞かれるでしょう。
家族についての自己紹介
家族についての自己紹介は、自己紹介の中でもプライベートに踏み込んだところになります。答えたくないところまで言わなくても良いですが、軽く紹介するなら自己紹介にぴったりの内容です。
We are 4 in our family — my husband, two sons, and me.
訳)夫と2人の息子、私の4人家族です。
相手から聞かれた場合でもそれほど深くは聞かれない質問なので、家族構成や人数を言えればそれで大丈夫です。特に言いにくいこともないのであれば、それぞれが何歳なのか、学生なのか社会人なのか、社会人なら何をやっているのかを言っても良いでしょう。合わせて、実家から出てきているなら自分がどこ出身かを教えると良いでしょう。出身地についての情報を答えられればなかなか良い自己紹介となります。
まとめ
今回は、面接や職場でも使える自己紹介の表現についてご紹介しました。大学の学部は英語で何と言うのか知らない場合も多いので、ここで把握しておきましょう。I major~や I specialize in ~という役に立つ表現もありましたね。これらは、フレーズとして暗記してしまった方がいいかもしれません。
趣味については簡単な文法が使えるので、好きな単語を入れて練習してみましょう。学生時代のサークル活動やボランティア活動について尋ねられる可能性があります。何をどれくらいの頻度でやっているのか、始めたきっかけは何なのかをまとめられれば好印象です!家族構成も必要に応じて応えられれば、自己紹介としてはかなり完成度が高いものとなりますよ!