時代の流れは驚くほど速く、数十年前と比べてわたしたちの生活は大きく変わりました。
スマートフォンやタブレットが日常に溶け込み、AIの技術も目まぐるしい進歩を遂げています。

仕事も勉強もデジタル化が当たり前となり、変わり続ける昨今、「人的資本経営」や「リスキリング」と呼ばれる言葉をよく耳にするようになりました。
企業の福利厚生に関わる人事や労務の業務においては、2つとも非常に重要な用語であるものの、あまりよくわかっていない人もいるかもしれません。

「福利厚生を良くするには?」「福利厚生で重視すべきものは?」などと悩まれている方も多いのではないでしょうか。
今回は、企業の福利厚生で最も重視したい、英語教育と語学支援を導入するメリットを解説していきます。

福利厚生の充実に需要が高まる背景

福利厚生に求められる英語教育の実態

企業の福利厚生を充実させることは、従業員の定着と業績の向上につながります。
英語教育や語学の支援に積極的に取り組む企業は増えており、国際競争力を強めるために欠かせないものになりました。
変化の激しい時代に世界で生き残っていくため、企業の「人的資本経営」と「リスキリング」への働きかけが注目されています。

「人的資本経営」とは

「人的資本経営」とは、人材を「資本」と捉え投資の対象とし、企業価値を高めていく経営手法を意味する言葉です。

人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方
参考:経済産業省

従来の経営手法との違いは、人材を「資源」とみなすか、「資本」とみなすかという点です。
【従来の経営】人材は「人的資源」であり、個は相互に依存し合う関係
【人的資本経営】人材は「人的資本」であり、個は自律し、相互に選び選ばれる関係

従来の経営では、資源として人材を囲い込んで確保できていましたが、人的資本経営では、企業の資本である人材への投資こそ、企業が成長していくために不可欠と考えられています。

「リスキリング」とは

「リスキリング」とは、ITとAIの進歩によってデジタル化していく将来に向けて、今までなかった職業や仕事の進め方を学ぶためのスキル習得を指した言葉です。
英語では”Re-skilling”と表記し、別の仕事をするために新しいスキルを習得するプロセス、または別の仕事をするために人々を訓練するプロセスを意味します。

新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必 要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること
参考:経済産業省

「リスキリング」では、変化する時代に対応できるよう「これからも職業で価値を創出し続けるために」「必要なスキル」を学ぶ、という点が特に強調されています。
たとえ3年後、5年という近い将来でも、現在からは予想できないほど時代は変わっていることでしょう。
従来のやり方を見直し、良いところは継続、悪いところは改善する、これからも成長し続けるためには、企業も変わっていかなければなりません。

福利厚生に求められる英語教育の実態

「人的資本経営」と「リスキリング」を踏まえ、福利厚生で特に注目されているのが英語教育や語学を支援する取り組みです。
従業員が英語力や国際感覚を身につけることは、業務効率の向上とビジネスのグローバル化につながります。

企業・団体2,442社を対象に行った調査では、8割以上の企業が、ビジネスパーソンにとって「英語」と「コミュニケーションスキル」が重要であると考えていることがわかりました。
また、「社員に不足していたり、今後強化する必要がある知識やスキル」としては、最多の「英語」に加え「国際的なビジネス感覚」や「国際人としての幅広い知識、教養」を挙げた企業も少なくなく、英語への需要が高いことがうかがえます。

Q.今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキルは?

英語 82.6%
コミュニケーションスキル
(聞く、話す、伝える)
80.7%
問題解決力、実行力 72.3%

Q.社員に不足していたり、今後強化する必要がある知識やスキルは?

英語 67.0%
国際的なビジネス感覚 40.3%
国際人としての幅広い知識、教養 35.8%

大手転職サイト「Re就活」が実施したアンケートでは、「リスキリング」として身に付けたいスキル・知識は「語学スキル」49.6%で最多でした。
次いで、「プログラミングスキル」が48.7%、「デザインスキル」が47.0%という結果になっています。

「リスキリング」に活用したいものとしては、「社内の研修制度」が69.1%で最も多く、「動画・アプリの学習支援サービス」は59.0%、「社外の研修・スクール(オンライン)」は54.4%と、半数以上がデジタル端末やオンラインの学習支援を希望していました。

Q.リスキリングで身に付けたいスキル・知識は?

語学スキル 49.6%
プログラミングスキル 48.7%
デザインスキル 47.0%

Q.リスキリングで活用したいものは?

社内の研修制度 69.1%
動画・アプリの学習支援サービス 59.0%
社外の研修・スクール(オンライン) 54.4%

調査結果からもわかるように、企業も従業員も英語習得に高い関心を持っていることは明らかです。
英語教育や語学支援を導入することで、福利厚生は間違いなく充実した制度になるといえます。

福利厚生に英語教育と語学支援を取り入れるメリット

福利厚生に英語教育と語学支援を取り入れるメリット

福利厚生で従業員の英語学習を支援することで、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
従業員視点と企業視点で3つずつ解説していきます。

従業員にとってのメリット

  • ビジネス英語を習得できる
  • キャリアの幅が広がる
  • モチベーションが向上・維持できる

日常会話ではあまり出てこないビジネス英語ならではの表現や言い回しは、独学ではなかなか身につけられません。
基礎から応用まで、ビジネスに必要なスキルを習得できれば、英検やTOEICといった英語資格の取得にも意欲的になり、キャリアの幅も広がります。
「自分のために学び、働く」といったように、従業員に確固たる自信がつき、仕事へのモチベーションアップも期待できるでしょう。

企業にとってのメリット

  • 従業員の英語力が底上げされる
  • 他社との差別化を図れる
  • ビジネスチャンスが広がる

福利厚生として全員に学習機会を提供することで、従業員の英語力の底上げにつながります。
「誰もが等しく英語を学べる企業」として、他社との差別化も図れます。
英語力が高い人材はもちろん、英語に興味がある人材や、学ぶ意欲を持つ人材も獲得しやすくなるでしょう。

福利厚生が整い、グローバル化に積極的な企業としてイメージアップにも効果的です。
他社との差別化は、国際的な競争力の強化でもあるので、世界でのビジネスチャンスも大きく広がります。

福利厚生でオンライン英会話を導入するメリット

オンライン英会話レッスンの利用

福利厚生でこれから英語教育を導入するのであれば、オンライン英会話を強くおすすめします。

オンライン英会話のメリット

  • 時間と場所に縛られず、いつでもどこでも自由に学べる
  • 基礎から応用までビジネスに必要な実践的な英語を習得できる
  • 豊富なコースから、レベル・習熟度に合ったレッスンを選べる
  • 英語資格の英検・TOEIC・IELTSの試験対策ができる
  • 煩雑な申し込み手続きがなく利用しやすい

通常業務の時間外に独学で英語を勉強するのは、簡単ではありません。
社内研修では場所や時間に制約があり、講師を用意するのも大変です。
かといってスクールに通うとなれば、相応の費用がかかるうえ、忙しさから受講を諦めてしまうケースも珍しくないでしょう。

時間も場所も講師もいらないオンライン英会話は、インターネット環境とパソコン・スマートフォンがあれば、自分に合ったレッスンを選んですぐに学習を始められます。
自分のレベルに合ったコースを選択できるので、効率的に学習が進められるのも魅力です。面倒な手続きもないので、企業側の負担も最小限に抑えられます。

まとめ

急速に変化しグローバル化する現代で、英語力は必須のスキルとされ、若い世代ほど英語習得に意欲的です。

福利厚生を充実させることは、業務の効率化だけでなく、従業員の満足度と企業への信頼度を向上させることにつながります。

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