アパレル関係で働いている方は、近年外国人観光客が増えたことで英語で接客する機会が増えていると思います。外国人観光客の方がお店に入ってきたとたん少し構えてしまいますが、お客様はせっかく日本に来てお買い物を楽しんでいるため、温かい接客を受けることができればお買い物体験もより価値あるものになるでしょう。今回は、そんな外国人のお客様が来店された際にどのように試着や商品案内をしていけばよいのかを例文を交えてご紹介。さらに、コーディネート提案やサイズ提案についてもお話していきます。

英語で試着をご案内する

お客様が店内で”Can I try this on?(これを試着してもいいですか?)と英語で質問してきた場合、どのように対応したらよいのでしょうか?ここでは、英語で試着を案内する方法を紹介します。

“try on”は「試着する」というフレーズです。服や靴を試着する際に使います。「この服を試着する」と言いたい場合は”try on this clothes” 、「これを試着する」と言いたい場合は”try this on”と言います。

“Can I try this on?” と聞かれた場合は、すぐに”Yes” (はい)”Of course!”(もちろん!) “Sure!”(かしこまりました!)
と答えて試着室に案内できると良いでしょう。ちなみに、試着室は”fitting room”と言います。

お客様
Can I try on this clothes?
この服を試着してよいですか?
店員
Sure! Here is the fitting room. Take off your shoes here, please.
かしこまりました!こちらが試着室です。ここで靴をお脱ぎください。

お客様に試着をこちらから提案する場合は「試着いかがですか?」”Would you like to try on this clothes?”と言います。“Would you~” (~はいかがですか?)を使った丁寧な提案フレーズを文頭に着けるのをおすすめします。

店員
Would you like to try this on?
こちら試着なさいますか?
お客様
Yes. I also want to try this coat and those shoes.
はい、このコートとこの靴も試着したいです。

異なる服のサイズを英語でご案内する

異なる服のサイズを英語でご案内する

「他のサイズがあるか」聞く場合は”Do you have this in a different size?”という表現を使います。このようにお客様から質問された場合は、より具体的に答える必要があります。その際は、“We have this in ~ size.”「この商品は~のサイズがあります」というテンプレートを元に文章を作っていくとよいでしょう。

「小さいサイズがあります」は”We have this in a small size.”

「多きサイズがあります」は”We have this in a large size.”

「Mサイズがあります」は”We have this in a medium” などと言います。

ちなみにサイズのSは”small” 、Mは”medium”、Lは”large”です。

フリーサイズは”one-size-fits-all”です。「フリーサイズ」は和製英語なので英語圏の人には伝わりません。

お客様
Do you have this in a larger size?
もっと大きいサイズはありますか?
店員
Yes. We will bring you larger ones right now. Let me check the stock.
はい。ただいま大きいサイズのものをいくつかお持ちします。在庫確認してきます。

“check the stock”は、「在庫を確認する」です。併せて覚えておくと便利です。

異なる色の商品を英語でご案内する

英語でコーディネートを案内する

色も、サイズと同様のフレーズを使います。他の色を試したい場合は”Do you have this in a different color?”と聞かれます。その際、”We have this in red.”(赤色がございます)と案内ができます。

お客様
Do you have this in black?
黒色はありますか?
店員
I’m sorry. We are out of stock.
申し訳ございません。在庫が切れてます。

※”We are out of stock”は「在庫が無い」という意味です。

こちらから「何色をお探しか」質問する場合は”Which color are you looking for?”と聞きます。

店員
Which color are you looking for?
どちらの色をお探しですか?
お客様
Do you have this in white or red?
白か赤はありますか?

英語でコーディネートを案内する

お客さんが試着室に入っている際、「ご試着いかがですか?」と聞く際は”Is everything alright?”と聞きます。大抵は「大丈夫です。」”I’m good.”と返答が来ますが何かサイズや色で気になることがある場合は質問が来るでしょう。

また、試着室からお客様が出てこられたら”How was it?” (いかがでしたか?)と一声かけるとよいでしょう。

試着後、お客様が「これを買うわ」”I’ll take this.”と声を掛けてくれたらお会計に進みます。

店員
How was it? Is everything alright?
どうでしたか?大丈夫ですか?
お客様
I love this sweater. I will take this.
とっても気に入った。これをいただきます。

そこで、「お客様にお似合いです」などとお褒めのお声がけをしてあげるとお客様のお買い物体験もアップします。

「お客様にお似合いです」は”It looks good on you.” “You look good in ~.” “This suits you well.”と言います。

「~ととっても合ってます」と、お客様の小物とコーディネートが合っていると言いたい場合は”You look good with those glasses.”(お客様の眼鏡に合ってます)と言います。

また、「〇〇が△△にとっても合っている」と言いたい場合は”〇〇 goes well with △△.”と言います。(例)「このセーターはお客様のスカートに合ってます。」”This sweater goes well with you skirt.”

お客様
What do you think?
どう思いますか?
店員
It looks good on you! The color of the dress goes well with your shoes.
とってもお似合いです。ドレスの色がお客様の靴に合ってます。

もちろん、自分なりにお褒めの言葉をお客様に伝えることも大切です。”Perfect(完璧です!)”Gorgeous!” (ゴージャス!)など、素直に自分が思った気持ちを伝えられると良いですね。

言い回しを覚えて試着もスムーズに

試着のタイミングやサイズ提案はお客様の購買意欲が削がれないように気を使う場面の一つです。海外からいらっしゃったお客様も試着をしたいけどどうしたらよいか分からない場合もあるので、積極的に店員側から英語で案内できるとよいでしょう。サイズ案内や試着案内はある程度言い回しが決まっているので、暗記をしてどんどん使っていけば使いこなせるようになるでしょう。