近年、外国人観光客が増加しているため、日本人販売員は必然的に英語での接客の必要性が迫られています。ただ、毎日行うお会計やレジのやり取りは何となくできるものの、店内の案内や価格の説明、保証について、さらには配送案内に至っては少し気後れしてしまう方も少なくありません。
ここでは、Q&A形式で英語圏のお客さんからそれらの質問がきたら、どのように英語で答えたら良いかを例文つきで紹介していきます。
営業時間の案内
「ここは何時まで開いてる?」「このお店はいつ閉まるの?」と営業時間について英語で質問されたら、どのように答えれば良いでしょうか。
「営業時間」は英語で”Opening hours” または”Business hours”です。レストランやショップ、公共施設などは”Opening hours”を使います。一方で企業や専門的なサービス会社(銀行など)は”Business hours”を使います。
営業時間を聞かれる質問としては”When are you open?”や”What are your opening hours?”が想定されます。
訳)営業時間は何時ですか?
訳)9時から5時です。また、毎日開いてます。
一方、お店が閉まっている場合は”be closed”(閉店する)を使います。
訳)いつお店が閉まっていますか?
訳)月曜日は閉まってます。
特定の曜日が閉まっていることを説明したいときは”We are closed on 曜日”と説明しますが、毎週特定の曜日が閉まっている場合は曜日に”s”を付けて”Mondays” “Tuesdays”など複数系にするのを忘れないようにしましょう。
また、閉店直前にお客さんが来た場合、「もうすぐ閉店します」と英語でお客さんに言いたい場合は”We are closing soon.”と言います。「〇〇分で閉店しまいます。」と言いたい場合は”We are closing in 〇〇 minutes.”と言います。
さらに、すでに閉店してしまったお店にお客さんが来てしまった場合「もう閉店しました」と英語でお客さんにいたい場合は”We are closed.”と言います。
訳)もう閉店してしまいましたか?
訳)あと20分で閉店します。
商品の場所を英語で伝える
”Where is 〇〇?”や”Could you tell me where I can find 〇〇?”など、商品やトイレ、レジの場所などを聞かれた場合、どのように答えたらよいでしょうか?
一緒に歩いてご案内する方法
複雑で英語で説明が大変な場合は、一緒に歩いて案内いていけると良いでしょう。その場合は”Come this way, please.”(どうぞこちらに来てください。) “Follow me, please.”(ついてきてください。) “I’ll show you.”(ご案内します。)などと言って一緒に案内してあげると良いでしょう。
訳)すみません。お箸はどこにありますか?
訳)ご案内します。こちらにどうぞ。
商品の棚や通路を説明する方法
お店で商品を探している方には、通路や棚の位置を説明する必要があります。
通路は英語で”isle”と言います。“s”の音は発音せず「アイゥ」のように読みます。
例えば、「左から2番目の通路」は”on the second isle from the left”、「通路の手前側」は”on this end of the isle”、「5番通路」は”on the 5th isle”などと言います。
訳)シャンプーはどこにありますか?
訳)お客さんのとなりの棚にあります。
もちろん、簡単に「向こうにあります。」”It’s over there.” 「ここにあります。」”It’s right here.”などとざっくり説明しても良いです。
また、探している商品が無い場合は、”We do not carry that product.” “We do not stock that product.” “We don’t have this product.” (そちらは在庫がございません。)と表現できます。在庫が無い場合だけでなく、もともと取り扱っていない場合にも使える表現です。また、”Out of stock” (在庫切れ)、”Out of 〇〇” (〇〇を切らして)というフレーズも使うことができます。
訳)抹茶ラテ一つください。
訳)申し訳ございません。ただいま抹茶を切らしてます。
価格を英語で説明する
“How much is this?” “How much does it cost?” (これはいくらですか?)と聞かれた場合、“This is 〇〇 yen.” “It’s 〇〇 yen.” と言います。”How much is the total?” “What’s the total? (合計はいくらですか?)と聞かれたら “The total is 1,000 yen.” “That’ll be 1,000 yen.”などと答えられるとよいでしょう。
訳)あそこの着物はいくらですか?
配送について英語で説明する
大量にお買い物したお客さんは、時にホテル等に配送をお願いすることもあります。「配送」は英語で”delivery”と言います。”shipping”も「配送」ですが、お店で買い物したものをどこか個人的に送る場合は”delivery”を使います。「送り状」は”shipping label”と言います。
また、「これを〇〇に送りたい」と問い合わせる場合は”Can you send this to 〇〇?”などと言います。
訳)これをホテルまで送ってもらえますか?
訳)いいですよ。こちらが伝票です。ホテルはどこですか?
訳)ホテルは東京にあります。どのくらいかかると思いますか?
訳)急いでいるのでしたら明日の夜には配送が届きますよ。
保証内容を英語で説明する
「保証される」は英語で”be guaranteed” と言います。何か高価なものを購入されるお客さまが配送をする際に、保証について話す機会があるかもしれません。
訳)この荷物は保証されますか?
訳)ちょっと待ってくださいね。はい、全て保証されます。心配しないで。
まとめ:実践現場で販売用語を少しずつ使っていこう
今回は、販売員が知っておくと便利な営業時間や商品案内、配送案内について紹介しました。販売員はレジ対応以外でも英語で知っておくべきことが実はたくさんあります。実践の場で少しずつチャレンジして英語で声掛けしてけば、だんだん自分らしくお客さんとお話ができるようになります。ぜひ、例文を参考に挑戦してみてください。