世界中で毎日大量のゴミが出ています。
ゴミの処理方法は国や地域によって異なりますが、環境への影響を考えた処理が求められています。
リサイクルが進んでいる国もあれば、ゴミの埋め立てや焼却が中心の国もあります。
世界各国のゴミ処理事情
Garbage Disposal Situations Around the World
世界ではどのようにゴミを処理しているのでしょうか?
ゴミの処理方法には、大きく分けて 「埋め立て」「焼却」「リサイクル」 の3つがあります。国によってどの方法が主流かが異なります。
埋め立て(Landfill)
埋め立てとは、ゴミを地中に埋める方法です。土地が広い国ではこの方法が多く使われていますが、環境に悪影響を与えることもあります。
- 簡単に処理できるが、ゴミが分解されるまでに長い時間がかかる
- 地下水の汚染やメタンガスの発生が問題になる
【埋め立てが多い国】
- アメリカ(USA)
ゴミの半分以上が埋め立て処分されている - 中国(China)
急速にリサイクルが進んでいるが、埋め立ても依然として多い - インド(India)
都市部ではゴミの埋め立てが主要な処理方法
焼却(Incineration)
焼却は、ゴミを燃やして処理する方法です。日本やヨーロッパの一部では、この方法が一般的です。
- ゴミの量を大幅に減らせる
- ダイオキシンなどの有害物質が発生する可能性があるため、最新の技術が必要
【焼却が多い国】
- 日本(Japan)
ゴミの約70%が焼却処分される - スウェーデン(Sweden)
ゴミを燃やして発電する「廃棄物発電(waste-to-energy)」が普及
リサイクル(Recycling)
リサイクルとは、ゴミを再利用して新しい製品にすることです。プラスチック、紙、ガラス、金属などがリサイクルされます。
- 環境に優しく、資源を無駄にしない
- 分別が大変で、適切に処理されないとリサイクル率が低下する
【リサイクルが進んでいる国】
- ドイツ(Germany)
リサイクル率が世界トップクラス(約67%) - 韓国(South Korea)
食品廃棄物のリサイクル率が高い - スイス(Switzerland)
リサイクルが進んでおり、ゴミの分別が厳格
英語で考えるゴミ問題
Garbage Problem in English
ゴミを減らすために何ができるのか、英語で考えてみましょう。
Question 1
What happens if we throw away too much trash?
もしゴミをたくさん捨てすぎたら、どうなるの?
埋め立て地がいっぱいになる
海や川が汚染される
動物がプラスチックを食べて病気になる
Question 2
How can we reduce waste?
ゴミを減らすために何ができる?
レジ袋の代わりにエコバッグを使う
包装の少ない食品を選ぶ
ゴミを分別してリサイクルする
Question 3
Why is recycling important?
なぜリサイクルは大切なの?
自然の資源を守ることができる
地球をきれいに保つことができる
汚染やゴミを減らすことができる
実生活でできる工夫
Innovations that can be Made in Real life
ゴミを減らすために、日常生活でできることを紹介します。
マイバッグやマイボトルを使う(Use Reusable Bags and Bottles)
プラスチックごみを減らすために、レジ袋の代わりにエコバッグを使い、ペットボトルの代わりにマイボトルを持ち歩く。
食品ロスを減らす(Reduce Food Waste)
食べきれない量を買わないようにし、賞味期限の近い食品を優先して使う。
リサイクルを徹底する(Recycle Properly)
ペットボトル、紙、缶、ガラスなどを分別し、適切にリサイクルする。
古いものを再利用する(Reuse Old Items)
服や家具を捨てる前に、リメイクしたり、フリーマーケットや寄付を利用したりする。
廃棄物管理やリサイクルについて子どもが学べる絵本や児童書
『もったいないばあさん』
「もったいない」という言葉を通じて、物を大切にする心やリサイクルの大切さを伝える絵本です。日本だけでなく、海外でも翻訳・出版され、多くの子どもたちに親しまれています。
- 著者: 真珠まりこ
- 出版社: 講談社
- 対象年齢: 3歳以上
『ペンギンかぞくのおひっこし』
地球温暖化で住む場所を失ったペンギンの家族が、新しい住処を探す旅に出る物語です。環境問題や生態系の変化について考えるきっかけを提供します。
- 著者: 刀根里衣
- 出版社: 小学館
- 対象年齢: 4歳以上
『もったいないばあさんのいただきます』
食べ物を無駄にしない「もったいない」精神を、楽しいイラストとともに伝える絵本です。食育の一環としても活用されています。
- 著者: 真珠まりこ
- 出版社: 講談社
- 対象年齢: 3歳以上
廃棄物管理について子どもが学べる番組や映画
これらの作品を通じて、子どもたちは廃棄物管理やリサイクルの重要性を楽しく学ぶことができます。
親子で一緒に視聴し、環境について考える時間を持ってみてはいかがでしょうか
『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』
ばいきんまんが宇宙に廃棄物を捨てたことで、星々が汚染されるというストーリーです。この作品を通じて、廃棄物の不適切な処理が環境に与える影響や、リサイクルの重要性について学ぶことができます。
- 公開年: 2018年
- 対象年齢: 3歳以上
『ウォーリー(WALL-E)』
人類がゴミで覆われた地球を捨て、宇宙で生活する未来を描いたディズニー/ピクサーのアニメ映画です。主人公のロボット「ウォーリー」が地球を清掃しながら、環境保護や廃棄物管理の大切さを伝えます。
- 公開年: 2008年
- 対象年齢: 5歳以上
『もったいないばあさん』
絵本『もったいないばあさん』を原作としたアニメシリーズです。「もったいない」という言葉をキーワードに、物を大切にする心やリサイクルの重要性を子どもたちに伝えています。
- 放送年: 2004年~
- 対象年齢: 3歳以上
『リサとガスパール』
フランスの絵本シリーズを原作としたアニメで、リサとガスパールが日常生活の中でリサイクルや環境保護について学んでいくエピソードがあります。楽しみながら廃棄物管理の大切さを理解できます。
- 放送年: 2010年~
- 対象年齢: 4歳以上
『がんばれ!ルルロロ』
双子のくまの女の子、ルルとロロがさまざまなチャレンジに挑むアニメシリーズです。その中で、ゴミの分別やリサイクルについて学ぶエピソードがあり、子どもたちに廃棄物管理の基本を教えてくれます
- 放送年: 2013年~
- 対象年齢: 3歳以上
まとめ
ゴミ問題は私たちの生活と深く関わっています。小さな工夫の積み重ねが、より良い環境につながります。
自分の身の回りでできることが、自分たちの環境を守ることにつながるのです!!