保育士は乳幼児から就学前の子供を預かり、遊びや生活を通して成長をを支援するとともに、保護者と連絡を取り合い、ともに子供を育てる援助をするお仕事です。
保育士である筆者が日本の保育士を英語で説明いたします。
保育士とは?
まず、「保育士」は英語でどう言うのでしょうか?
実は、完全に同じ意味を持つ英語はありませんが、“licensed nursery teacher” や “childcare worker with a national qualification” などの表現が使えます。
・保育士 = a licensed childcare worker in Japan
・保育園 = daycare center / nursery school
保育士の資格
In Japan, a hoikushi is a national qualification.
保育士になるには、国家資格が必要です。Graduating from a certified training school or college, and passing the national hoikushi exam.
認定養成校または専門学校を卒業し、国家試験に合格すること。 (保育士試験).
保育士の仕事内容
保育士は主に0歳から6歳までの子どもを預かり、育てる仕事です。英語ではこのように表せます。
A hoikushi:
- Takes care of young children (infants and toddlers)
幼児(乳幼児)の世話 - Supports their physical and emotional development
身体的、感情的な発達をサポートする - Prepares meals and snacks
食事とスナックの準備 - Plans activities like singing, playing, and storytelling
歌や遊び、絵本の読み聞かせなどの活動を計画 - Communicates with parents
保護者とのコミュニケーション
保育士の種類
保育士が働く場所はさまざまです。働く施設によって、仕事内容も少しずつ異なります。
日本語の施設名 | 英語での言い方 | 特徴 |
---|---|---|
保育園(認可) | licensed daycare center | 国の基準に合った施設 |
小規模保育所 | small-scale childcare facility | 定員6~19名程度の小さな園 |
企業内保育所 | company daycare center | 企業が運営する保育所 |
児童養護施設 | children’s home | 親がいない子どもたちを支援 |
障がい児施設 | special needs daycare center | 発達に支援が必要な子をサポート |
海外との違い
欧米では、「ベビーシッター」や「ナニー」が一般的ですが、日本では国家資格を持った保育士が多くの子どもを預かります。
In Japan, childcare workers need a national license, unlike babysitters in some countries.
日本では保育士は国家資格が必要ですが、ある国のベビーシッターとは違います
日本の保育士が抱える主な問題点
低賃金・賃金格差
保育士は大変な仕事にも関わらず、給与水準が他の職業と比べて低い傾向があります。特に経験年数に比例した昇給が少なく、離職率が高い原因の一つです。
One of the biggest issues for hoikushi is low salary.
Although they work hard, their income is relatively low.
This leads to high turnover rates.
労働時間の長さ・サービス残業
行事準備や書類業務などで、保育時間外にも多くの作業があります。「持ち帰り仕事(take-home work)」が多く、仕事とプライベートのバランスが取りにくいです。
Many hoikushi work long hours.
They often prepare events or write reports at home without pay.
It is hard for them to have a good work-life balance.
人手不足
全国的に保育士の数が不足しています。特に都市部では深刻です。一人の保育士にかかる負担が大きくなっています。
There is a serious shortage of hoikushi in Japan, especially in big cities.
This puts extra pressure on each worker.
子どもや保護者との関係の難しさ
子どもへの接し方だけでなく、保護者とのコミュニケーションも重要であり、時にストレスとなります。クレーム対応や家庭状況への配慮が求められることもあります。
Hoikushi also need to communicate with parents.
Sometimes, it can be stressful to handle complaints or family issues.
社会的評価の低さ
「子どもと遊ぶだけ」と誤解されることもあり、専門性が正当に評価されない場合があります。看護師や教師と同じような責任のある職種にもかかわらず、地位が低く見られることがあります。
Some people misunderstand the job, thinking hoikushi just play with children.
Their professional skills are not always properly recognized by society.
男性保育士への偏見
男性の保育士はまだ少数派で、保護者や社会からの偏見や不信感に悩むこともあります。
Male hoikushi often face prejudice.
Some parents feel uncomfortable with male workers due to old stereotypes.
安全管理のプレッシャー
熱中症対策、アレルギー対応、不審者対応など、安全管理における責任が非常に大きいです。
Hoikushi must ensure children’s safety at all times.
They deal with allergies, heatstroke, and even emergency situations.
まとめ
保育士は、日本の子育て社会にとって欠かせない存在です。
現場ではその仕事量と責任の重さに対して、賃金や社会的評価が低い傾向がなかなか改善されない中、「子どもが好き」という気持ち一つで毎日保育士さんはお仕事をしています。
日本の少子化にも密接に関係する仕事なだけに、今後この問題が解決され、国の宝である子どもを守っていけることを願います。