訪日外国人観光客の増加にともない、冬の風物詩である「おでん」を提供するお店でも英語での接客が求められる機会が増えています。
「これは何の具材?」「どれがおすすめ?」といった質問に英語で答えられると、外国人のお客様にも安心して温かい料理を楽しんでもらえるでしょう。
この記事では、おでん屋で使える英単語や英語フレーズ、実際の接客を想定したロールプレイ会話をシーン別にご紹介します。
英語が苦手な方でも覚えやすい表現を厳選していますので、ぜひ実践で活用してみてください。
おでん屋で役立つ英単語

おでん屋での接客では、具材の名前や出汁(だし)、食べ方などを英語で説明する場面がよくあります。
ここでは、カテゴリ別によく使う英単語をまとめました。カタカナ読みも併記しているので、読み方も含めて覚えていきましょう。
おでんの具材に関する単語
- daikon radish(ダイコン・ラディッシュ):大根
- boiled egg(ボイルド・エッグ):ゆで卵
- konjac(コンニャク):こんにゃく
- tofu pouch(トウフ・ポウチ):巾着(もち巾着など)
- beef tendon(ビーフ・テンドン):牛すじ
- fish cake(フィッシュ・ケイク):はんぺん・つみれなどの練り物
※「ちくわ」はそのまま “chikuwa” で通じることもあります。
【ピックアップ単語】
radish
a small red and white root vegetable with a strong taste, eaten raw in salads
強い風味を持ち、サラダなどで生のまま食べられる赤と白の小さな根菜。
味や状態に関する単語
- soy-flavored(ソイ・フレイバード):醤油味の
- light broth(ライト・ブロス):あっさりした出汁
- simmered(シマード):煮込まれた
- tender(テンダー):やわらかい
- flavorful(フレイバフル):風味豊か
- soaked(ソウクト):味がしみた
【ピックアップ単語】
soak
to put something in liquid for a time so that it becomes completely wet; to become completely wet in this way
何かを液体に浸して完全に濡らすこと。またはそのように濡れること。
接客や案内に関する単語・表現
- would you like~?(ウッジュー・ライク):~はいかがですか?
- today’s special(トゥデイズ・スペシャル):本日のおすすめ
- goes well with~(ゴーズ・ウェル・ウィズ):~によく合う
- please be careful(プリーズ・ビー・ケアフル):お気をつけください
- ready to eat(レディ・トゥ・イート):食べごろです
【ピックアップ単語】
careful
giving attention or thought to what you are doing so that you avoid hurting yourself, damaging something or doing something wrong
自分がしていることに注意や配慮を向けて、ケガや失敗、損傷を避けようとすること。
おでん屋で使える英語フレーズ

ここでは、おでん屋の接客時に使えるシンプルで実践的な英語フレーズを、シーン別にご紹介します。
いきなり全部覚えるのは難しいので、少しずつマスターしていきましょう。
案内・注文時のフレーズ
Welcome to our oden restaurant.
(いらっしゃいませ。おでん屋へようこそ。)
Here’s the menu. You can choose your favorite ingredients.
(こちらがメニューです。お好きな具材をお選びください。)
Would you like something warm to start with?
(温かい料理からお出ししましょうか?)
Our recommendation today is tender daikon radish.
(本日のおすすめは、やわらかく煮込んだ大根です。)
提供時・食事中のフレーズ
Here’s your oden. Be careful—it’s very hot.
(おでんです、お待たせしました。とても熱いのでお気をつけください。)
This piece is konjac. It has a unique texture.
(これはこんにゃくです。独特な食感があります。)
The broth is soy-flavored. Please enjoy the deep taste.
(出汁は醤油ベースです。奥深い味わいをお楽しみください。)
食後のフレーズ
How was the oden?
(おでんはいかがでしたか?)
We’re happy to hear that you enjoyed it.
(ご満足いただけてうれしいです。)
Thank you very much. Please come again.
(ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。)
おでん屋での実践的な英会話ロールプレイ
ここでは、おでん屋でよくある接客シーンを想定した英会話ロールプレイを、5パターンご紹介します。
店員と客でセリフが分かれているので、実際のやりとりをイメージしながら練習してみてください。
パターン1:具材の説明
What’s this white round item?
この白くて丸いものは何ですか?
That’s daikon radish. It’s simmered and very tender.
それは大根です。煮込まれていて、とてもやわらかいですよ。
Nice! I’d love to try it.
いいですね。ぜひ食べてみます。
パターン2:おすすめを聞かれて
Can you recommend something?
何かおすすめはありますか?
Sure. The tofu pouch is popular—it’s filled with mochi.
はい。巾着が人気です。中にお餅が入っています。
Sounds interesting! I’ll take one.
おもしろそうですね!それをください。
パターン3:出汁の説明
What kind of soup is this?
このスープは何味ですか?
It’s a soy-flavored broth. Light but flavorful.
醤油ベースの出汁です。あっさりしていて風味があります。
It smells really good.
いい香りですね。
Yes, the broth has been simmered with kelp and bonito for a rich umami taste.
はい、昆布と鰹節で煮込んでいるので、うま味がしっかり出ています。
That sounds delicious. I’m excited to try it.
美味しそうですね。食べるのが楽しみです。
パターン4:食べごろの案内
Is the egg ready to eat?
卵はもう食べごろですか?
Yes, it’s been simmered for a long time. The flavor is inside.
はい、じっくり煮込んであるので、味がしっかり染みています。
Great. I’ll try it now.
いいですね。今食べてみます。
パターン5:お会計の対応
Excuse me. Can I have the check, please?
すみません。お会計をお願いします。
Of course. Here’s your bill.
かしこまりました。こちらが伝票です。
Can I pay by credit card?
クレジットカードは使えますか?
I’m sorry, but we accept cash only.
申し訳ありませんが、現金のみの対応となっております。
No problem. I’ll pay in cash.
わかりました。現金で払います。
Thank you very much. Please come again.
ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
まとめ
今回は、おでん屋での接客に役立つ英単語・英語フレーズ・ロールプレイをシーン別にご紹介しました。
具材の説明や出汁の味、食べ方の案内などを英語で伝えられることで、外国人のお客様にも温かいおもてなしを届けられるようになります。ぜひ今回の内容を活かして、英語での接客にチャレンジしてみてください。
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