英語で言い方が何種類かある場合、どちらかを知っていればそれで良いと思ってしまって放置したり、どちらも知っているから言えば伝わるだろうと思っていたりしませんか?確かにそんなに正確性を求めないのであれば土壇場でも困らないかもしれませんが、しかし英語で何種類も言い方があるとわかっているのなら、この際面倒くさがらずにその使い方を覚えてみませんか?今回は、クロコダイルやアリゲーターという言い方がある、「ワニ」の英語について学習していきますよ!
大型の人食いワニはcrocodile
クロコダイルのスペルはcrocodileで、ワニの中でも大きく、人を食べるタイプのワニを言います。暑い地域で、かつ湿っている土地の川辺や湖に生息していますよ。
クロコダイル科には、アメリカワニ、ナイルワニ、イリエワニ、オーストラリアワニなどがおり、大きなものだと体長は7mほどになるものもいるのだとか!ワニの種類に地域名がついていることからわかるように、アフリカにもオーストラリアにもアメリカにもユーラシア大陸にも、世界中にいるワニです。一般的には川などの淡水域にいるクロコダイルですが、種類によっては海にもいるそうです。
その性格は獰猛で、蛇のように身体を地面につけて移動するのではなく、足で身体を少し持ち上げながら歩くのが特徴です。なかなか他のワニとの違いがつかないのですが、上から見た時、口の先がVの形にとがっているものがクロコダイルです。そして口を閉じると、下あごの歯が牙のように上を向いて生えているのがわかります。動物園などで見た時、この特徴があればクロコダイルだと当てられますね。
My son says that crocodiles are cool, but I don’t understand at all.
訳)息子がワニはカッコいいっていうんだけど、私には全然理解できなくて
Oh boys…
訳)男の子だね
クロコダイルより小さめなワニはalligator
クロコダイルよりも小さなワニのことはalligatorといいます。こちらは世界中に生息しちえるわけではなくて、主にアメリカと中国にいます。テレビ番組の衝撃映像などで、ワニがアメリカの庭やプールに入っていく姿を見ることがあるかもしれませんが、あれはクロコダイルではなくアリゲーターなのかもしれませんね。
アリゲーターの中には、アメリカアリゲーターやヨウスコウアリゲーター、ミシシッピーワニなどがいます。クロコダイルよりは小さいと言いましたが、やはり個体差があるので6mほどの大きなワニもいるそうですよ!平均的には2~3mなので、簡単に区別したいならやはり大きさでしょうけどね。
アリゲーターが主食とするのは魚類や爬虫類、鳥類です。水辺に暮らしているのでその辺りに住む生き物がターゲットになるのです。クロコダイルと比べて獰猛さはなく、見た目でいうと上から見て口の先がクロコダイルより丸みを帯びています。
Last night, an alligator came into our pool!
訳)昨日の夜、うちのプールにワニが入ってきたの!
What!? Is everything OK?
訳)えぇ!?大丈夫だったの?
東南アジアに生息するワニはgavial
一般的に英語でワニと言えばクロコダイルとアリゲーターですが、東南アジアにだけ生息しているワニはギャービオゥと言い、スペルはgavialと書きます。一目で他のワニと違うとわかるのは、非常に細長い鼻を持っていること。これなら区別は一発です。
ガビアル科に属するのはインドガビアルのみで、今はインドやネパールにしか生息していないそうです。以前はブータンやパキスタン、バングラデシュなどにも住んでいたそうなのですが、絶滅したとのこと。インドやネパールにいるガビアルもどんどん頭数を減らしています。
生息しているのはやはり水辺ですが、ガビアルは特に川の流れが速い地域にいます。細長い鼻は水の抵抗を少なくでき、流れが速い川でも素早く動けるのです。ワニというとどんな種類でも獰猛なイメージですが、ガビアルは非常におとなしい性格で人を襲うことはほとんどないそうです。
まとめ
日本には野生のワニはおらず、生で見るとしたら動物園くらいなものです。英語で言うならクロコダイルかアリゲーターか違いがわからないという人は多いですが、今回でその違いは明確になりましたね。クロコダイルは大型で、下あごに生えた歯が牙のようにして上に見えます。また、上から見た時に口先がV字なのも特徴。対してアリゲーターはクロコダイルほど大きくはなく、歯もなく身体を引きずるようにして移動します。口先もそこまでとがっていません。これで、クロコダイルとアリゲーターという英語の違いは完璧に理解できたのではないでしょうか。