「TOEICの問題ってどんなものなのだろう?」と気になっていませんか?
今回の記事では、これから初受験の人に向け「TOEICの問題形式」について解説します。
具体的には、以下の情報をシェアします。
- TOEICの問題構成・問題数
- 試験時間
- スコア
- TOEICの種類
など。
この記事を読めば、TOEICの全体像・形式がわかり、スムーズに試験を受けられるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
TOEICはどんな試験?全体像・種類・試験形式

TOEICは“Test of English for International Communication”の略で、英語の運用能力を測るテストです。
ここでは、まだ受験したことがない人に向けてTOEICがどのようなテストなのか、全体像を説明します。
また、TOEICプログラムにはいくつか種類があるので、各テストの特徴や違いもまとめます。
TOEIC L&Rの全体像(問題数・試験時間・スコア)
TOEIC L&Rは、TOEICプログラムの中でも最もメジャーなマークシート方式のテストです。
LはListening、RはReadingを指します。
問題数や試験時間などは以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 全体問題数 | 200問 |
| 全体試験時間 | 120分(リスニング約45分 + リーディング75分) |
| セクション構成 |
|
| スコア範囲 |
|
| スコアの特徴 |
|
TOEICの種類と違い
TOEICプログラムには、L&Rだけではなく、複数の種類のテストがあります。
どの形式が何のスキルを測るのか、誰に向いているかをまとめます。
| テスト名 | 目的 | 対象 | 問題形式 |
|---|---|---|---|
| TOEIC L&R | リスニング・リーディング能力の測定 | ビジネスパーソン・一般受験者 | 多肢選択式(L:約45分、R:75分) |
| TOEIC S&W | スピーキング・ライティング能力の測定 | ビジネスパーソン・一般受験者 | 記述式・口頭回答(S:約20分、W:約60分) |
| TOEIC Bridge L&R※ | 初級~中級レベルの英語力測定 | 初級者・学生 | 多肢選択式(L&R各50問、約60分) |
| TOEIC IP | 団体向け英語力測定・教育効果検証 | 企業・学校の団体受験者 | L&RまたはS&Wの団体実施版(形式は同等) |
※「TOEIC Bridge S&W」もある。
TOEIC L&R 各パートの問題形式(リスニング・リーディング)

TOEIC L&Rテストは、リスニング(Part1〜4)とリーディング(Part5〜7)で構成されています。
それぞれのパートには特徴があり、出題形式を理解しておくことでスコアアップの近道になります。
ここでは各パートの出題内容と構成、時間配分のコツを解説します。
リスニング出題内容・テスト構成
リスニングセクションは約45分・全100問。
放送は1回しか流れないため、形式をよく知っておくことが非常に大切です。以下の4パートに分かれています。
| パート | 内容 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 1枚の写真を見て最も正しい説明を選ぶ |
| Part2 | 応答問題 | 25問 | 短い質問や発言に対する自然な返答を選ぶ |
| Part3 | 会話問題 | 39問 | 2人または3人の会話を聞き設問に答える |
| Part4 | 説明文問題 | 30問 | アナウンスやスピーチなどを聞いて答える |
リーディング出題内容・テスト構成
リーディングセクションは75分・全100問。
語彙力・文法力・読解力のすべてが試されます。以下の3パートに分かれています。
| パート | 内容 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 文法・語彙・熟語を問う四択問題 |
| Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 文中の文法・語彙・文脈理解を問う |
| Part7 | 長文読解問題 | 54問
(1つの文書:29問、複数の文書:25問) |
メール・広告・記事などを読み内容理解を問う |
リーディング時間配分について
TOEICでは、時間管理がスコアに直結します。
リスニングは音声に合わせて問題を解いていくので、各設問にかけられる時間は全受験者同じです。
しかしリーディングは75分の中で長文を含む100問を解く必要があり、時間配分は受験者に委ねられます。
ゆえに、計画的に進めないと最後まで到達できません。
リーディングのおすすめの時間配分は、以下のとおりです。
| パート | 時間配分・アドバイス |
|---|---|
| Part5 | 1問あたり20〜25秒、全体で10〜12分を目安に |
| Part6 | 全体で8〜10分。文挿入問題は、設問を先に読んでおくと効率が上がる |
| Part7 | 全体で50〜55分。長文1セット(設問5〜6問)につき平均5分以内で解く |
TOEICの問題形式に関するよくある質問

最後に、TOEICの問題形式に関するよくある質問を紹介します。
TOEICの出題形式はいつ変わった?昔との違いは?
TOEIC L&Rテストの出題形式は、1979年のテスト開始以来、大きく2回の改訂を経ています。
最新の改訂は2016年5月。「新形式」と呼ばれているものです。
主な変更点は以下の通り。
| 項目 | 旧形式(2016年以前) | 新形式(2016年以降) |
|---|---|---|
| リスニング | Part 1: 写真描写(10問) Part 2: 応答(30問) Part 3: 会話(30問) Part 4: 説明文(30問) |
Part 1: 写真描写(6問) Part 2: 応答(25問) Part 3: 会話(39問、3者間の会話、図表問題追加) Part 4: 説明文(30問、図表問題追加) |
| リーディング | Part 5: 短文穴埋め(40問) Part 6: 長文穴埋め(12問) Part 7: 長文読解(48問) |
Part 5: 短文穴埋め(30問) Part 6: 長文穴埋め(16問) Part 7: 長文読解(54問、チャット形式、複数文書対応が追加) |
まとめると、問題数の増減があり、問題の内容が一部変更されました。
試験時間は変わらず120分(2時間)です。
TOEIC BridgeってTOEICと何が違うの?
TOEIC Bridgeは、TOEICの入門版として、英語初心者・中級者を対象としたテストです。
TOEIC L&Rと異なり、日常会話中心で難易度が低く、モチベーションを保ちやすいのが特徴。
L&RとS&W(Speaking & Writing)の両方を組み合わせ、4技能を測定可能です。
TOEIC Speaking & Writingテストの形式は?
TOEIC Speaking & Writing(S&W)テストは、話す・書くのアウトプット能力を測る別テストで、L&Rと併用して4技能を評価。
テストではコンピューターを使用します。
スピーキング約20分、ライティング約60分の試験です。
オンライン版のTOEIC(IPテスト)は通常の形式と違う?
オンライン版のTOEICは、団体向けのIP(Institutional Program)テスト限定で、個人申し込み不可です。
公開テスト(通常形式)と基本コンセプトは同じですが、オンライン版はCAT(Computer Adaptive Testing)方式を採用し、受験者レベルに合わせて問題が調整されます。
難易度に大きな差はありませんが、時間・問題数が少なく効率的です。
TOEICの形式に慣れるにはどんな勉強法がいい?
TOEIC形式(特に時間制限とパート構成)に慣れるには、公式教材中心の反復演習が効果的です。
最初は単語帳や文法書も読みながら基礎固めをし、徐々に公式教材をメインとした本番シミュレーションを行うのがオススメです。
目標点数まで、ステップバイステップで進めましょう。
まとめ
今回は、TOEIC L&Rやその他のTOEICテストの問題形式や、出題内容などを紹介しました。
1番メジャーなテストである「TOEIC L&R」の概要についておさらいしましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 全体問題数 | 200問 |
| 全体試験時間 | 120分(リスニング約45分 + リーディング75分) |
| セクション構成 |
|
| スコア範囲 |
|
| スコアの特徴 |
|
テストの特徴をしっかりと理解して、試験勉強に役立ててくださいね。
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