大学生が英語の勉強を始めるとき、必ずといっていいほど検討するのが TOEICです。
「就活で有利になる点数は?」「大学生の平均は?」「いつから勉強を始めるべき?」
こうした疑問を持つ学生はとても多く、大学1〜2年のうちに受験しておくと、その後の進路選択が驚くほどスムーズになります。
TOEICは、英語力を数値化して可視化できる資格です。
一般的な英語テストと違い、TOEICは得点によってできることが明確に分かれるため、大学生の実力把握に最適な指標といえます。
さらに、近年は 採用選考・エントリーシートの通過率・インターン参加条件・留学審査・単位認定など、多くの場面でTOEICスコアが利用されるようになりました。
特に就活では、英語を直接使わない業界でも 「600点以上」 をひとつの基準にしている企業が増えています。
では、大学生はどのくらいの点数を取っておくべきなのでしょうか?
最新データと合わせて詳しく解説します。
大学生のTOEIC平均点はどのくらい?|最新データで実力をチェック

まず押さえておきたいのは、大学生全体のスコアの目安です。
IIBC(TOEIC運営)の最新データによると、
大学生の全国平均は約596点。
ただし、この596点は「大学1〜4年生のすべてを平均した値」であり、学年別に見ると大きな差があります。
大学1〜2年:400〜550点台が中心
大学3〜4年:550〜650点に伸びる学生が増える
早期にテストを受ける学生は基礎力の見直し段階であることが多いため、400点台からスタートしてもまったく問題ありません。
むしろ、 低い点数のうちに受けておくほうが、自分の弱点が明確になり、伸び率が大きくなる ため、おすすめです。
大学生におすすめのTOEIC参考書3選|レベル別に最短で伸ばす
大学生が効率よく点数を上げるには、闇雲に教材を買うのではなく「役割の違う3冊」に絞ることが重要です。
ここでは、大学生向けに特に効果が高い3冊を厳選して紹介します。
① TOEIC L&Rテスト 全パートをひとつひとつわかりやすく。
TOEICの問題形式・文法・語彙を一気に整理できる入門書。
「英語が苦手」「文法が不安」という大学1〜2年に特におすすめです。
問題解説が非常に丁寧で、TOEICの全体像をつかむのに最も向いています。
② 出る単特急 金のセンテンス
単語帳で迷ったら、大学生は金のセンテンスが最適です。
金フレ(単語帳)よりも例文で覚える形式になっており、リスニングとリーディングの両方に効果が出ます。
600〜800点台を狙う大学生の定番教材です。
③ TOEIC公式問題集 Vol.12(最新版)
本番と同じナレーター・同じ難易度で練習できる唯一の教材。
大学生が600点以上を目指すなら必須の1冊です。
実戦形式で解くことで、時間配分の感覚と、本番特有のスピードに慣れられます。
TOEICを受験する大学生の目標点別CanDoリスト|何点で何ができる?

TOEICスコアは、単なる点数ではなく「何ができるか」を示す実用的な指標です。
就活・留学・資格認定など、大学生活で求められる基準を理解するためにも、点数ごとの“できること”を知っておくことはとても重要です。
ここでは、大学生が特に意識すべき 500点・600点・700点・800点 の4つに分けて、達成イメージを解説します。
TOEIC500点|基礎力が身につき始めるライン(英検準2級程度)
大学生が最初に目指すべき現実的な目標が TOEIC500点 です。
できること(CanDo)
- ゆっくりした英会話の概要が理解できる
- 短い英文メールを読んで要点がつかめる
- Part1・2のリスニングがある程度聞き取れる
- 基本文法のミスが減り、英文の流れが追える
大学生目線での評価
- 大学1〜2年の英語力としては十分
- 留学の事前審査や学内英語クラス分けでも有利
- 就活で履歴書に書いても「基礎はある」と判断される
- 英語が苦手だった学生でも、正しい順序で3〜6ヶ月学べば到達できます。
TOEIC600点|大学生の“標準以上”として評価されるライン(英検2級弱)
600点は、大学生の全国平均を少し上回るレベルであり、就活で強くアピールできる最初の基準値 です。
できること(CanDo)
- 英語の説明や会話の大意をつかめる
- 英文メールの内容がストレスなく読める
- Part3・4の会話・説明文が聞き取りやすくなる
- ビジネス関連の簡単な文章が理解できる
企業の評価
- 国内企業で「英語ができる学生」と判断される
- 語学重視のインターン選考で優位
- 海外志向の企業のエントリーシートで高評価
新卒採用の多くが「最低ライン=600点」を設定しています。
TOEIC700点|一段階上の実力者として扱われるライン(英検2級〜準1級弱)
700点は、大学生の中でも上位層に入り、グローバル企業で大きな武器になります。
できること(CanDo)
- 会話の細部・意図まで理解できる
- 長文読解のスピードが大幅に向上
- 英文資料の内容整理・サマリーができる
- 海外部署や外資系のインターンに応募できる
企業の評価
- 「即戦力候補」としてチェックされる
- 多くの大手企業が昇進・海外派遣の基準に設定
- エントリー段階で差別化ができる
大学生活のうちに700点を取れれば、就活はかなり有利になります。
TOEIC800点|大学生の中でも一握りの英語ができる人材として扱われる(英検準1級級)
800点は、大学生の上位10%未満ともいわれるスコア。
専門的な業務以外では、ほぼ困らない英語力を示します。
できること(CanDo)
- ビジネス英語の複雑な会話もほぼ理解できる
- 専門的な英文ドキュメントも読める
- 複数文書の関連性を把握し正確に答えられる
- 英語でのディスカッションにも参加可能
評価
- 外資系企業・航空会社・グローバル企業で強力な武器
- 企業から「即戦力」として高評価
- 留学審査でも優遇される
大学生で800点を取ることは、キャリアの選択肢を大きく広げます。
大学生におすすめのTOEIC勉強法|授業・バイトと両立しながら伸ばす方法

大学生は授業や課題、サークル、バイトなどで忙しいため、短時間で効率よく伸ばす学習法が欠かせません。
以下の方法は、実際に600〜800点を達成した大学生が最も多く取り入れている王道パターンです。
① 週15〜20時間の学習ペースを作る
大学生がTOEICで伸びない原因の多くは、学習時間の不足です。
授業とバイトの隙間で「1日30〜60分」を習慣化できれば、一気に成長します。
おすすめスケジュール
- 平日:1時間(単語+リスニング)
- 土日:2〜3時間(模試・復習)
② 単語→文法→リスニング→公式問題集の順で学ぶ
大学生の学習で最も多い失敗は「いきなり難しい長文に挑むこと」。
正しい流れは以下の通りです。
- 単語(例:金のセンテンス)
- 文法(全パートひとつひとつ or 出るとこだけ)
- リスニング(公式・シャドーイング)
- 公式問題集で実践
この順番で進めれば、600点は確実に狙えます。
③ スキマ時間に適したオンライン講座を使うと継続しやすい
大学生は毎日決まった時間に勉強することが難しいため、
スマホで短時間学習できるサービスの利用が効果的です。
たとえば、TOEIC® L&Rトレーニングは
- 1回5〜10分の短時間レッスン
- 全7パート学習できる
- パソコン・スマホ・タブレット対応
- 音声スピード調整でリスニング強化にも最適
といった特徴があり、大学生との相性が非常によい教材です。
TOEICで就活する大学生|何点あると選考で有利になる?
就活で企業が「評価する点数」と「最低限のライン」は、業界によって大きく異なります。
以下が、大学生の就活で一般的に見られる評価基準です。
600点:ES(エントリーシート)でプラス評価
700点:大手企業で有利。語学重視職種で応募可
800点:外資系・商社・メーカー海外部門で強力に有利
企業は「英語力そのもの」よりも
「学生時代に努力し、成果を出した」という点を重視しています。


