「TOEICで最高点って何点?」「何点取れたらすごいの?」と思ったことはありませんか?
TOEICは英語力を客観的に測るテストとして、多くの企業や学校で活用されています。
特に就職や転職を考える人にとっては、スコアが大きなアピールポイントになりますよ。
そこでこの記事では、TOEICの最高点(満点)や、平均点、点数別のレベル感の目安まで、英語を学び直す人にもわかりやすく解説します。
今後の勉強の目標設定にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。
TOEICの最高点(満点)は990点!

TOEIC(トーイック)は“Test of English for International Communication”の略で、英語でのコミュニケーション力を測るテストです。
最高点(満点)は990点ですが、スコア構成や配点はどのようになっているのでしょうか?
スコア構成・配点
TOEIC L&Rテストにはリスニングとリーディングの2つのセクションがあり、それぞれ495点満点、合計で990点が最高点となります。
| セクション | 内容 | 満点 |
|---|---|---|
| リスニング | 英語を聞き取る力を測定(会話・アナウンスなど) | 495点 |
| リーディング | 英文を読む力を測定(文法・読解など) | 495点 |
| 合計 | リスニング+リーディング | 990点(最高点) |
このほかに、TOEIC S&WやTOEIC Speaking Testなどの、スピーキング力やライティング力を測るテストもあります。
一般に認知度が高いのは、TOEIC L&Rテストですね。
全問正解しなくても最高点(満点)になることがある
「990点=全問正解レベルの英語力」を意味します。
TOEICは難易度が一定ではないため、問題の内容によっては「完全に全問正解」でなくても990点になることがあります。
TOEICの平均点はどれくらい?

それでは、TOEICの平均点はどれくらいなのでしょうか?
平均点は612点(2025年9月)
TOEIC公式サイトによれば、最新(2025年9月28日午後※)実施回の平均点は612点でした(受験者数15,846人)。
最新データを含む、過去10回分の受験結果においても、平均点は610点前後で推移しています。
※本記事作成時点での最新データ。
リスニング平均
同最新データによれば、リスニングの平均点は333点でした。
リーディング平均
リーディングの平均点はリスニングより低く、279点でした。
過去10回の試験結果を見ても、リーディングがリスニングより低い傾向にあるのがわかります。
TOEICは最高点じゃなくてもOK!何点からすごい?

次に、TOEICは何点取ればすごいのかを解説します。
「すごい」は感覚的なものなので明確な指標がありませんが、ここではある程度目安になりそうな情報をシェアします。
最高点が取れたなら、文句なしにすごい
当然ながら、最高点(満点)が取れることはすごいことです。
正式なデータは公表されていませんが、一説によれば、満点獲得者は受験者の0.3%ほどと言われています。
しかし、最高点を取ることだけがすべてではありません。これからその他の指標も紹介していきます。
800点以上とれば上位約15%の仲間入り
数値を見ると、800点以上取れば、受験者の上位約15%に入れます(2023年度・受験者746,178人のデータによるもの)。
先に紹介した平均点から見ても約200点高く、上位15%に入ることは「すごい」と考える人が多いと思われます。
なお「CEFR」という、欧州を中心に国際的に使われる語学力の指標に照らしても、800点はB2レベル相当。
日常・仕事・学術的な場面で、柔軟かつ効果的に英語を使えるレベルです。
ちなみにB2は、英検では準1級〜1級のレベルです。
履歴書にも書けるレベルは600点以上
一方で、「履歴書に書けるレベルのスコア」はもう少し低く、一般的に600点以上あれば記載する人が多いです。
600点以上あれば、企業から「英語力がある」と評価される可能性が高まります。
ただし外資系企業や、英語をメインに使う職場では、700点以上や800点以上など、より高いスコアが求められる可能性もあるでしょう。
詳細は必ず、求人や募集要項を確認してください。
焦らず苦手を克服することが大切!
ここまでいくつかの指標を紹介しましたが、周りに「すごい」と思われることよりも大事なことがあります。
それは、自分の英語における弱点を理解し、前回よりもスコアを伸ばすことです。
比べる相手は、前回の自分!
この意識で、焦らずに地道に勉強を続けていきましょう。
従来型のテキストを使った勉強が苦手な人や英語初心者は「TOEIC® L&Rトレーニング」を使ってアプリで学習するのもオススメです。
TOEICの点数とレベル感一覧

以下は、TOEIC L&Rの点数帯ごとの「レベル感」です。
受験前に、目標スコアを決める際の目安にしてください。
各点数帯で「できること」「ビジネス・日常での活用イメージ」「次のステップ」をコメントとして記載します。
※あくまでも目安で、個人差はあります。TOEIC L&Rは リスニング・リーディングのみの試験のため、スピーキング・ライティングのレベルも別途確認が必要です
500点台以下
レベル感は「英語初級~初中級」です。
- 基礎的な英文法と単語(高校英語の基本レベル)が理解できている状態。
- 日常会話の簡単なフレーズ(挨拶・自己紹介・簡単な指示)は聞き取れるが、ビジネス文書や長文はほぼ読めない。
- ビジネス活用:海外旅行の最低限のコミュニケーションは可能だが、業務ではほぼ使えない。
- 次のステップ:600点を目指すなら「中学~高校レベルの文法復習+基礎単語の学習」が必要。
600点台
レベル感は「英語中級」です。
- 高校英語の基礎が固まり、日常会話の大部分(レストランでの注文・道案内など)が理解可能。
- 簡単なビジネスメール(定型文)は読めるが、専門用語や長文は苦戦。
- ビジネス活用:国内企業での「英語は少しできる」レベル。海外出張の補助的な役割は可能。
- 次のステップ:700点突破には「TOEIC頻出の単語学習+長文読解の練習」が必須。
700点台
レベル感は「英語中上級」です。
- ビジネスシーンで頻出の表現(会議の議事録・簡単なプレゼン資料)が読解可能。
- リスニングではネイティブの普通速度の会話が7~8割理解できる。
- ビジネス活用:外資系企業の「英語を使う部署」への応募が可能。
- 次のステップ:800点を目指すなら「公式問題集を繰り返し解く+苦手分野の復習」が鍵に。
800点台
レベル感は「英語上級」です。
- ビジネス文書(契約書・技術資料・プレゼン資料)をほぼ正確に理解。
- リスニングではネイティブ同士の会話やニュースもほぼ問題なし。
- ビジネス活用:グローバル企業での「英語を武器にした業務」が可能。昇進・転職で有利。
- 次のステップ:900点突破は「スピードと正確さの極限追求」。過去問を時間内に9割以上正解できるレベルを目指す。
900点台
レベル感は「ネイティブに近い実務レベル」です。
- さまざまな英文を「読めて」「理解できて」「要約できる」。
- リスニングは「聞き逃しがほぼない」。会議での即時対応も可能。
- ビジネス活用:英語を「母語レベル」で扱うポジション(海外子会社責任者・国際交渉担当)に適任。
- 次のステップ:ここまで来たらTOEICは「卒業」。TOEFL/IELTSや実務での英語力維持に移行。
TOEICの最高点は990点だけど、自分のペースで学習を進めよう!
TOEICの最高点は990点です。
しかし、英語力を証明するのはTOEICの点数だけではありません。
同時に、スピーキングやライティングを鍛えることも重要になります。
自分の目標に合わせて「どのような学習方法を取るか」「何点を目指すか」などを決めることが大切です。
例えば、
- 履歴書に書いて就職・転職したい人は「700点以上」
- 英語で仕事をしたい人は「800点以上」+スピーキング・ライティングも強化
- TOEICのテストを極めたい人は「990点(最高点)」
英語を学び直し中の人でも、コツコツ勉強すれば高得点獲得は十分可能です。
今日から少しずつ、TOEICスコアアップを目指していきましょう!
【参照サイト】
