「オンカジ」という言葉をニュースやSNSで目にする機会が増えていますが、その意味や仕組みをしっかり理解している方は多くありません。2025年には「オンカジ」が新語・流行語大賞のノミネート語30にも選ばれ、社会的な注目度はさらに高まりました

この記事では、「オンカジ」の基本的な意味や英語表現から、違法とされる理由、検挙数の推移、そして流行語に選ばれた背景まで、初めての方でも理解しやすいよう丁寧に解説します。

オンカジを正しく理解するための最初の一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

オンカジの意味は何?

オンカジの意味は何?

まずは「オンカジ」の意味から学んでいきましょう。由来が何なのかについてもさくっと学べます。

オンラインカジノのこと

「オンカジ」は「オンラインカジノ」のことであり、その略称表現です。英語の”Online casino”から来ており、ネット上で賭博行為を行うサービス全般を指します。

英語では”Online casino”となる

オンカジは英語で”Online casino”と表現しますが、意味は以下の通りです。

  • Online:オンラインの
  • casino:カジノ

すごくシンプルな単語が組合さってできた表現であり、カタカナで考えた時と基本的な意味合いは変わりません。

Aさん
ちなみに”Internet casino”などでも伝わりますが、まだまだ新しい言葉なので「どんなものなのか」は合わせて説明が必要な場合があります。
Bさん
その場合は文字通り「It’s a casino service that you use online.(オンラインでやるカジノサービスのことだよ)」と伝えてあげましょう!

オンカジは海外企業が運営している

オンカジは日本国内ではなく、海外企業が運営しています。なぜ海外企業のみが運営しているのかというと、結論「日本では違法だから」です。次の項目で詳しく解説していきます。

オンカジは違法?

オンカジは違法?

次はオンカジの違法性についてご紹介していきます。結論「違法」となりますが、明確に警察庁が出している違法の理由やその範囲をここで学んでおきましょう。

日本では違法になる

以下は警察庁の公式HPからの引用となります。ご覧の通り、国が明確に「違法」と断言していることが分かるでしょう。

オンラインカジノは、海外の事業者が合法的に運営しているものであれば、日本国内で、個人的にこれを利用しても犯罪にならないと考えていませんか?

海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です。

「有料版」はもちろん、「無料版」や「無料ボーナス(ポイント)」であっても、オンラインカジノの利用は絶対にやめましょう。

バカラ、スロット、スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず、オンライン上で行われる賭博は犯罪です。

※ 賭博罪   賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料

常習賭博罪 常習として賭博をした者は、3年以下の拘禁刑

警察庁公式HPより引用

引用の最後にも書かれている通り、万が一この法律を破った場合は「賭博罪」や「常習賭博罪」として罰せられます。

令和6年度には279人が検挙されている

「オンラインだから実際バレないんじゃないか」と思っている方はストップです。実際、警察庁の公式HPでは令和6年度中に279人を検挙したことを明かしています。

日本の人口と比較するとまだまだ少ない人数に思われがちですが、令和5年度には107名。その前の令和4年度には59名が検挙されているので、年々検挙されている人がおおよそ倍になっています。

まさに国を挙げて取り締まりを推進している最中となるため、今後もこの検挙されている人数が増えていくことも見立てられるのです。

令和7年9月25日から規制がさらに強まる

令和7年度からは以下のように「オンラインカジノの広告・宣伝行為」が明確に違法となりました。

禁止される行為の例
・ オンラインカジノサイトの開設・運営
・ オンラインカジノアプリのアプリストアへの掲載

・ SNSなどで、オンラインカジノサイトのリンクを貼り付けて投稿したり、オンラインカジノサイトの宣伝や広告をしたりすること
(たとえば、「○○カジノ 登録はこちら」「××カジノ 日本語対応してます」などとうたう勧誘行為も禁止対象)
・ オンラインカジノサイトを紹介するまとめサイトを作ること
(たとえば、「おすすめオンラインカジノ10選」などとうたい、オンラインカジノのサイトのリンクを貼り付けたサイトを作成することも禁止対象)

警察庁公式HPより引用

いわゆる「アフィリエイト」も禁止の枠に組み込まれ、オンラインカジノへの導線を入れた広告・宣伝行為が禁止になったのです。

日本の方向性を考えてもこのオンカジという仕組みそのものを断絶していこうという考えなのが分かります。

オンカジが流行語大賞に?

オンカジが流行語大賞に?

そんな日本では、明確に違法となった「オンカジ」は今年流行語大賞の候補に入りました。

『2025 新語・流行語大賞』についてここからは詳しく掘り下げていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。

「オンカジ」も候補入り

今回記事に取り上げている「オンカジ」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。

No.4の位置づけとなっておりますが、まだ順位が決まったわけではないのでその点ご注意ください。

「ミャクミャク」や「トランプ関税」なども候補に

「おてつたび」のほかにも、今年は実に幅広いキーワードがノミネートされています。大阪・関西万博で大きな注目を集めた「ミャクミャク」や、国際情勢のニュースで話題となった「トランプ関税」、SNSを中心に若者の間で使われる「ビジュイイじゃん」など、そのカテゴリは多岐にわたります。

さらに、食のトレンドとして人気が高い「麻辣湯」、健康志向の広がりを受けて注目された「リカバリーウェア」、そして日常生活の変化を象徴する「物価高」といった社会性の強い言葉もノミネートに含まれています。

このように、今年の候補語は本当にバリエーション豊かで、どの言葉が大賞に選ばれるのか予測がつかないほどの競争状態になっています。

まとめ

こちらの記事では「オンカジ」の意味から由来。どんなサービスなのかを掘り下げてきました。最後にまるっと復習していきましょう。

  • オンカジは「オンラインカジノ」の略
  • オンラインカジノは英語で”Online casino”
  • オンカジは日本で違法
  • その宣伝・広告行為も違法となる
  • 流行語大賞2025の候補に選ばれている

今回オンカジというものを知るきっかけにこの記事がなれば幸いです。ぜひどのキーワードが大賞に選ばれるのかも引き続きウォッチしてみて下さい。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。