「TOEICは会場に行かないと受けられない」
そう思っている人は少なくありません。確かに、一般的に知られているTOEIC L&R(リスニング&リーディング)は、全国の試験会場で実施される公開テストが基本です。
しかし現在は、条件付きで自宅から受験できるTOEICも存在します。
特に、大学生や社会人の研修、企業・学校単位での受験では、オンライン形式が広く活用されています。
この記事では、
- TOEICは自宅受験できるのか
- オンライン受験が可能なテストの種類
- 会場受験との違い
- 在宅受験が向いている人
といった点を、初めての人にもわかりやすく整理して解説します。
TOEICオンライン受験とは?|自宅で受けられるテストの正体

まず押さえておきたいのは、すべてのTOEICが自宅受験できるわけではないという点です。
現在、自宅やオンライン環境で受験できる代表的なTOEIC関連テストは、次の2つです。
- TOEIC IPテスト(オンライン)
- TOEIC Speaking & Writing(S&W)
一方、一般に「TOEIC」として広く認知されているTOEIC L&R公開テスト(990点満点)は、原則として会場受験のみです。
つまり、
- 個人で申し込んで自宅からTOEIC L&Rを受ける
→ 不可 - 団体受験やS&Wをオンラインで受ける
→ 可
という整理になります。
TOEIC在宅試験が可能なのは「IPテスト(オンライン)」

自宅で受験できるTOEICとして最も利用されているのが、TOEIC IPテスト(オンライン)です。
IPテストとは、大学・企業・学校などの団体が主催するTOEICで、オンライン形式の場合は、指定された環境を満たせば自宅から受験できます。
TOEIC IP(オンライン)の特徴
- 自宅または指定場所で受験可能
- パソコンを使用して実施
- 試験内容はTOEIC L&Rと同形式
- 団体受験のみ(個人申込不可)
出題形式や難易度は、公開テストのTOEIC L&Rとほぼ同じですが、スコアの使い道については注意が必要です。
スコアの扱いについて
TOEIC IPテストのスコアは、
- 大学の単位認定
- 社内評価、研修、昇進判断
- 一部の就職活動
などで使われることが多い一方、企業や用途によっては「公開テストのみ有効」とされる場合もあります。
そのため、
- 就活や転職で使いたい
- 公式スコアとして幅広く使いたい
という場合は、最終的にTOEIC L&R公開テストを受験するのが無難です。
TOEIC在宅試験のメリットと注意点

自宅受験には、会場受験にはないメリットがあります。
メリット
- 移動時間が不要
- 慣れた環境で受験できる
- 大学や企業の指定日程で受けやすい
一方で、在宅ならではの注意点もあります。
注意点
- 受験環境(PC、ネット回線、静かな場所)が必須
- カメラや監視システムによるチェックが入る場合あり
- 通信トラブルが起きると受験に影響する
「気軽に受けられる」というイメージだけで準備不足のまま臨むと、本来の実力を発揮できないケースも少なくありません。
TOEIC自宅試験の受験方法|申し込みから当日までの流れ
TOEICの在宅試験(主にIPテスト・オンライン)は、公開テストとは流れが少し異なります。
事前に全体像を把握しておくことで、当日のトラブルを防ぐことができます。
受験までの基本的な流れ
- 大学・企業・学校などから受験案内を受け取る
- 指定された方法で事前登録を行う
- 受験用URL・ID・パスワードを受け取る
- 事前に動作環境チェックを実施
- 試験当日に指定時間にログインして受験
個人で自由に申し込める試験ではないため、「自宅でTOEICを受けたい」と思っても、まず所属先の案内が必要になります。
TOEIC受験環境の条件|自宅受験で必須のチェック項目

在宅受験では、英語力以前に受験環境の整備が重要です。
環境不備によるトラブルは、スコア以前の問題になりかねません。
必須となる環境条件(代表例)
- インターネット接続が安定している
- 指定OS・ブラウザを満たすパソコン
- 静かな個室環境
- ヘッドセットまたはスピーカー(試験形式による)
- カメラ使用が求められる場合あり
特に注意したいのが、通信環境と周囲の音です。
途中で接続が切れたり、生活音が入ったりすると、試験が中断されるケースもあります。
試験前には必ず、公式案内にある「動作確認テスト」を行っておきましょう。
TOEIC S&Wは自宅受験できる?|Speaking & Writingの特徴

TOEICには、L&Rとは別にTOEIC Speaking & Writing(S&W)という試験があります。
このS&Wは、自宅受験が可能です。
TOEIC S&W 試験の特徴
- パソコンを使ったオンライン受験
- マイク・カメラを使用
- スピーキングとライティングのみを測定
- 試験時間は約80分
L&Rとは目的が異なり、「話す・書く英語力」を証明したい人向けの試験です。
外資系企業や英語を使う職種では、L&RとS&Wの両方を評価対象にするケースもあります。
自宅受験に向いている人・向いていない人
TOEICの在宅受験は、誰にとっても万能というわけではありません。
自宅受験に向いている人
- 大学や企業のIPテストを受験する人
- 移動時間を減らしたい人
- 慣れた環境で集中したい人
- 英語力の定期チェックが目的の人
向いていない人
- 就活・転職で公式スコアが必須の人
- 緊張感がないと集中できない人
- 自宅環境が整えられない人
特に就職活動や転職では、「TOEIC L&R公開テストのスコア指定」がされるケースが多いため、在宅試験だけで完結させない判断も重要です。
自宅受験前にやっておくべき学習準備
在宅試験は「気軽に受けられる」反面、本番感覚が薄れてしまうリスクもあります。
そのため、事前に以下の準備をしておくと安心です。
- 時間を計って問題を解く練習
- ヘッドホンでのリスニング練習
- パソコン操作での模試演習
特に、自宅学習の延長線で試験を受ける場合は、処理スピードと集中力の維持がスコアを左右します。
普段の学習では、パソコンやスマホで短時間から取り組める「TOEIC® L&Rトレーニング」のようなオンライン講座を活用すると、在宅受験の形式にも慣れやすくなります。
1回5〜10分で完結する学習を積み重ねることで、自宅でも本番を想定したリズムを作ることができます。
まとめ|TOEIC自宅受験を正しく理解して賢く活用しよう
TOEICは基本的に会場受験の試験ですが、IPテスト(オンライン)やS&Wなど、自宅受験が可能な形式も存在します。
ただし、
- 誰でも自由に申し込めるわけではない
- スコアの使い道には制限がある
- 受験環境の準備が必須
といった注意点もあります。
在宅試験は、「英語力の確認」「学習成果の測定」「大学・社内評価」には非常に有効です。
一方で、就活や転職で幅広く使うなら、最終的にはTOEIC L&R公開テストの受験が安心です。
目的に応じて、在宅受験と会場受験を使い分けることが、TOEICを賢く活用するコツと言えるでしょう。

