「TOEICって、1問何点なんだろう?」
「200問あるから、1問5点くらい?」
TOEICを初めて受験する人や、スコアが伸び悩んでいる人ほど、この疑問を一度は考えたことがあるはずです。
しかし結論から言うと、TOEICに「1問=◯点」という配点は存在しません。
TOEICは、
- 正解数を単純に足し算するテストではなく
- 問題の難易度や全体の正答率を考慮して
- 統計的にスコアを算出する
という、少し特殊な採点方式を採用しています。
この記事では、
- TOEICに「1問何点」という考え方が通用しない理由
- 配点・採点方法の基本的な仕組み
- スコア計算をどう捉えるべきか
を、専門用語を使わずにわかりやすく解説します。
「あと何問正解すればいいのか分からない」という不安をなくし、正しい方向でスコアアップを目指せるようにしましょう。
TOEICの配点は?|「1問=何点」と考えてはいけない理由

TOEIC L&Rテストは、リスニング100問+リーディング100問の合計200問で構成されています。
この数字を見ると、「990点 ÷ 200問 = 約5点」と考えたくなりますが、これは誤解です。
TOEICには固定された配点が存在しない
学校のテストのように、
- この問題は5点
- この問題は10点
といった固定の配点表は、TOEICにはありません。
なぜなら、TOEICは、毎回異なる問題セットで実施される試験だからです。
もし1問ごとに配点が決まっていた場合、
- 簡単な回 → 高得点が続出
- 難しい回 → 全体的に低得点
という不公平が生じてしまいます。
それを防ぐため、TOEICでは「1問何点」という考え方自体を採用していないのです。
簡単な問題と難しい問題は重みが違う
TOEICの問題には、
- 多くの受験者が正解できる問題
- 正答率が低い難しい問題
が混ざっています。
これらをすべて同じ配点にしてしまうと、英語力を正確に測れません。
そのためTOEICでは、
- 難しい問題を正解した場合
- 簡単な問題を正解した場合
で、スコアへの影響度が異なるように調整されています。
結果として、「何問正解したか」よりも「どのレベルの問題を正解したか」が、スコアに影響する仕組みになっています。
TOEICの採点方法を解説|正解数ではなく統計的にスコアが決まる

TOEICの採点方法は、正解数をそのまま点数に換算する方式ではありません。
試験後、次のような観点からスコアが算出されます。
- 問題の難易度
- 全受験者の正答傾向
- テスト全体のバランス
これにより、
- どの回を受けてもスコアの意味が同じ
- 年度や試験日が違っても比較できる
という仕組みが成り立っています。
当てずっぽうでは高得点が出ない理由
TOEICは4択問題が多いため、「適当に解いても25%は当たるのでは?」と考える人もいます。
しかし実際には、ランダムに解いても250点は取れないように設計されています。
正答率の偏りや偶然の正解を考慮した調整が行われるため、でたらめな解答では非常に低いスコアしか出ません。
TOEIC L&Rスコアは正答1問につき5点といった単純な方法で出しているわけではなく、こういったChance Scoreにも対応した特別な換算表を使ってTOEIC L&Rスコアを算出しています。 そのため、たとえ正答数が4分の1であってもそこから算出されるTOEIC L&Rスコアは4分の1の250点どころか6分の1にも満たないような非常に低いものです。
参照:IIBC|よくあるご質問|【TOEIC L&R】TOEIC L&Rはマークシート方式ですが、選択肢のAだけに印をつければ、4分の1の確率で正解を狙えるのではないですか?
つまりTOEICは、「運」ではなく「実力」を測るための試験ということです。
全問不正解でも0点にならない
なお、TOEICには0点は存在しません。
リスニング・リーディングそれぞれ最低5点が保証されており、合計の最低スコアは10点です。
これは、「できないか・できるか」を測る試験ではなく、「どのレベルに位置しているか」を測る試験だからです。
TOEICのスコア計算方法|「何問正解したか」より大切な考え方

TOEICでは、正解数 → そのまま点数という単純な計算は行われません。
そのため、「今回は○問しか間違えていないのに点数が低い」「前回より正解数は少ないのにスコアが高い」と感じるケースが起こります。
スコアは相対的な位置で決まる
TOEICのスコアは、そのテストの中で自分がどの位置にいるかを示す指標です。
- 多くの受験者が正解している問題を落とす
- 正答率の低い問題をしっかり取る
この違いによって、同じ正解数でもスコアが変わることがあります。
また、高得点者の正答率が低く、低得点者の正答率が高い問題は「不適当な問題」と判断され、スコアにカウントされないこともあります。
つまり、TOEICの点数は「正解数」ではなく英語力の水準(レベル)を表す数値だと考えるのが正解です。
「あと何問で600点」は考えなくていい
よくある質問に、「600点を取るには何問正解すればいいですか?」というものがあります。
しかしTOEICでは、この問い自体があまり意味を持ちません。
それよりも重要なのは、
- 600点台の受験者はどんな問題が解けているか
- どのパートで安定して得点しているか
を把握し、自分の弱点を1つずつ潰すことです。
TOEICの点数の仕組み|問題数とスコアの関係
TOEIC L&Rテストは200問ですが、スコアは単純に「200分の何点」ではありません。
問題数が多い=1問の重みは小さい
200問あるため、1問の正誤でスコアが大きく動くことはありません。
これは裏を返せば、1問ミスしても取り返せる試験ということでもあります。
特にリスニングやPart5のように、
- 短時間で解く問題
- 直感的に判断する問題
では、完璧を目指すより全体の正答率を安定させることが重要です。
スコアが伸びる人の共通点
TOEICでスコアを伸ばしている人は、次のような考え方をしています。
- 「落とす問題」と「取る問題」を分けている
- 全問正解を狙わない
- 毎回同じタイプの問題を落とさない
つまり、1問にこだわらず、パート全体で得点する意識を持っています。
TOEICの問題数は?|200問の構成を把握して効率よく解こう

TOEIC L&Rテストは、全部で200問の問題で構成されています。これは公式のテスト形式として毎回同じであり、リスニングとリーディングがそれぞれ100問ずつ出題される仕組みです。
参照:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
- リスニング:100問(約45分)
- リーディング:100問(75分)
この200問はすべてマークシート方式で、解答用紙に答えを書き込みます。問題用紙に解答を書くことはできませんので、本番前に必ず「解答用紙にマークする練習」をしておくのがおすすめです。
リスニングの問題構成
リスニングは4つのパートに分かれており、計100問です。
- Part1:写真描写問題:6問
- Part2:応答問題:25問
- Part3:会話問題:39問
- Part4:説明文問題:30問
音声に合わせて進む形式なので、時間配分はある程度自動的に管理されます。耳で聞いた情報を素早くマークシートに反映させる力が必要です。
リーディングの問題構成
リーディングも3つのパートで構成され、合計100問です。
- Part5:短文穴埋め問題:30問
- Part6:長文穴埋め問題:16問
- Part7:長文読解問題:54問
Part7では1文書からトリプルパッセージまで多様な長文が出題されるため、時間配分を意識しながら解く力が求められます。
まとめ|「1問何点?」にこだわらない人ほどスコアは伸びる
TOEICには、
「1問=何点」という配点は存在しません。
スコアは、
- 問題の難易度
- 全体の正答傾向
- テスト全体のバランス
をもとに、統計的に算出されています。
そのため、
- 正解数だけで一喜一憂しない
- 5点の増減に振り回されない
- スコア帯(レンジ)で成長を見る
ことが大切です。
「何問正解すればいいか」を考えるよりも、「どのパートを伸ばせばスコア帯が上がるか」を考えた方が、学習効率は一気に高まります。
弱点パートが見えてきたら、短時間で各パートを体系的に対策できるTOEIC® L&Rトレーニングのような学習サービスを活用するのも一つの方法です。
TOEICは、仕組みを理解し、正しい視点で対策すれば、確実にスコアを伸ばせる試験です。
「1問何点か」ではなく、「自分の英語力がどこまで来たか」に目を向けて、次のスコア帯を目指していきましょう。

