ぱっと見て「読みやすい」と感じるメールと「読む気が失せる」メール。その違いは、内容以上にレイアウトにあります。どれだけ丁寧な英語を書いても、文字がぎっしり詰まっていたり改行がなかったりすると、相手に負担をかけてしまいます。
特にビジネスパーソンは忙しく、多くのメールを流し読みしています。読み手の立場に立ち、「読みやすい」と感じてもらえるメールを書くことが大事です。一目で内容が把握できるメールは、読み手の理解を助けるだけでなく「仕事ができる人」という印象にもつながり、その後の信頼関係にも影響を与えます。
この記事では、英語ビジネスメール・メッセージ(Slack・Teams・Chatworkなどのビジネスチャットで使う短い英文)のレイアウトのポイントを紹介します。
読みにくいメールとは?

まずは、よくある「読みにくい英文メール」の特徴を整理してみましょう。
- 1行が長く、画面いっぱいに文字が続いている
- 空白行がなく、文章が詰まっている
- 5行以上の文章が改行なしで続く
- 本来は箇条書きにすべき内容が文章のまま
このようなメールは英語が苦手な人だけでなく、英語ネイティブにとっても読みにくいレイアウトです。
適切な改行の考え方
英文メールでは、段落ごとに1つのトピックを書くのが基本です。理由もなく途中で改行すると、英語では「話題が変わった」と無意識に受け取られてしまいます。
基本ルール
- 話題が変わったら段落を変える
- 1段落は2〜4行程度を目安に
- 見た目だけの改行は避ける
スマホ読者を意識する
最近は、ビジネスメールもスマートフォンで読む人が増えています。PCでは問題なくても、スマートフォンでは長文が読みにくく感じられます。
そのため、一文を短くする・適度に改行を入れるといった配慮が、読みやすさを大きく左右します。
余白の設定がポイント
メールの読みやすさは、文字量そのものだけでなく「余白」も影響します。文字が詰まりすぎていると、視覚的な圧迫感が強くなります。
意識したいポイントは以下のような点です。
- 段落の間に1行の空白を入れる
- 箇条書きの前後に余白をつくる
- 詰め込みすぎない
余白があるだけで、同じ内容でも「落ち着いた」「丁寧な」印象になります。
読みやすくする具体的なコツ
ここからは、すぐに使えるレイアウトの工夫を紹介します。
箇条書きを使う
複数の用件や手順がある場合は、文章より箇条書きが圧倒的に効果的です。
例(文章のみ・読みにくい)
We will need the revised document by Friday, confirmation of the budget, and approval from the legal team.
例(箇条書き・読みやすい)
We will need the following:
(空白)
– The revised document by Friday
– Budget confirmation
– Approval from the legal team
以下の点が必要となります。
(空白)
・金曜日までに修正済みの資料
・予算の確認
・法務部の承認
記号を活用する
「・(ポイント)」
短い情報を並べたいときに便利です。
例
Please note:
・The deadline is unchanged.
・The meeting will be online.
「:(コロン)」
「これから説明します」という合図になります。
例
We have two options:
1) Proceed as planned
2) Postpone the launch
コロンは欧文の句読点の一つで、対照、説明、引用などの前に用いられる(意味大辞典)
「*(アスタリスク)」
補足説明や脚注に使えます。
例
The system will be updated tomorrow.*
*The update may cause temporary downtime.
システムは明日アップデートされます。
※アップデート中は一時的にサービスが停止する可能性があります。
メールのレイアウト例(英文ビジネスメール)

読みやすいレイアウトの基礎を説明してきましたが、実際にメールを書く場合の見本を紹介します。
件名: Confirmation of Meeting Schedule for Next Week
Dear Ms. Smith,
I hope you are doing well.
I’m writing to confirm the meeting schedule for next week.
Could you please let me know your availability for the following dates:
– Tuesday, May 14 (10:00–12:00)
– Wednesday, May 15 (14:00–16:00)
– Friday, May 17 (15:00–17:00)
If none of these work for you, feel free to suggest alternative times.
Thank you in advance.
Best regards,
Ken Suzuki
Project Manager
ABC Co., Ltd.
1-2-3 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 150-0002, Japan
TEL: +81-3-1234-5678
Email: ken.suzuki@xxx.co.jp
件名: 来週のミーティング日程についてご確認
スミス様
お元気でお過ごしのことと存じます。
来週のミーティング日程について確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
下記の日程の中で、ご都合のよろしい時間帯をお知らせいただけますでしょうか。
・5月14日(火)10:00〜12:00
・5月15日(水)14:00〜16:00
・5月17日(金)15:00〜17:00
もしいずれの日程も難しい場合は、別の候補日時をご提案いただけましたら幸いです。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
鈴木 健
レイアウトのポイントとして、以下のような点が挙げられます。
- 段落が明確
- 箇条書きで日程が一目でわかる
- 空白があり、視線が流れやすい
layout「the way in which the parts of something such as the page of a book, a website, a garden or a building are arranged」(oxford dictionaries)
ビジネスメッセージ(チャット)のレイアウト
チャットも、改行・余白・箇条書きなどの考え方はメールと同じです。ただ、やりとりのスピードとメッセージの簡潔さが求められます。メールと同じ表現でもOKですが、短く・区切ることを意識しましょう。
読みやすいレイアウトにするためには、以下のようなコツがあります。
- 1メッセージ=1つの用件
- 長くなりそうなら分ける
- 箇条書きを積極的に使う
例:
Hi Alex,
Could you let me know your availability this week?
Tue PM or Thu AM would work for us.
Thanks!
まとめ
英文メールでは、適切な英語を書くことと同時に読みやすいかどうかが重要です。適切な改行、余白、箇条書きなどを活用するだけで、メールは驚くほど読みやすくなります。
少し意識を変えるだけで、「伝わる」「好印象な」英文メールに変わります。
さっそく今日からぜひレイアウトも意識してみてください。
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