「英語って、いつから始めればいいんだろう?」
「早く始めた方がいいのかな。それとも、まだ早いのかな?」
長女がまだ幼稚園に入る前、私は何度もこのことを考えていました。

学生時代に英語教育について学び、塾講師として英語を教えていたこともあります。
それでも、自分の子どもの英語となると「これでいいのかな」と迷うことばかりでした。

現在、我が家には小学生の娘が2人います。
長女は小学5年生、次女は小学1年生で、それぞれオンライン英会話を続けています。

こうして振り返ると順調に見えるかもしれませんが、ここまで来るまでには迷ったことや遠回りもたくさんありました。
特に強く感じているのが、英語学習は「最初の1ヶ月」がとても大切だったということです。

今回は我が家の経験を振り返りながら、英語を嫌いにしないための「最初の1ヶ月」で大切だと感じたことをお話しします。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英語学習は最初の1ヶ月の関わり方が重要で、最初から多くをやらせすぎると子どもの興味が薄れやすい。
  • 初期は成果を求めず、「英語が楽しい」と感じる経験を積むことが、その後の継続や上達につながる。
  • 英語は短期間で結果を出すものではなく、「使う経験」と成功体験を積み重ねながら長く続けることが大切。

最初は「よさそうなこと」を全部やろうとしていた

「もしかして、やりすぎている?」と気づいた瞬間

長女がまだ幼稚園に入る前、私は英語学習について「早めに始めた方がいい」という考えを持っていました。

英語に触れる時間は長い方がいい。
小さいうちから慣れておく方がいい。
そんな思いから、最初はついこんなことをしてしまいました。

  • 英会話教室の体験に片っ端から申し込む
  • 英語の教材を試す
  • 英語の絵本を買って読み聞かせる
  • 英語のDVDを流す
  • 英語の歌をかける

「できることは全部やっておこう」
そんな気持ちだったのだと思います。

ところが、始めてみると長女の反応は、私が期待していたものとは少し違いました。
最初の数日は新鮮さもあって興味を示していたものの、その後はだんだんと関心が薄れていきました。

英語に関連するものには見向きもせず、他のことをして遊びたい。
そんな日が増えていったのです。
どうして? なんで?
−そう思いながら、ふと冷静になった瞬間がありました。

「私、何をしているんだろう?」
「この子にどうなってほしいんだろう?」

もともとは、ただ英語を好きになってほしいと思って始めただけでした。
それなのに、いつの間にか「やらせること」「こなすこと」が増え、英語が小さなタスクのようになっていたのです。

まだ5、6歳の子どもに、私はいったい何を求めていたんだろう。
そう思ったとき、ようやく「やり方を少し変えた方がいいのかもしれない」と気づきました。

「もしかして、やりすぎている?」と気づいた瞬間

「もしかして、やりすぎている?」と気づいた瞬間

振り返ってみると、当時の私は「英語を身につけるには何をやればいいか」ばかり考えていました。

英語にたくさん触れた方がいい。
教材もいろいろ試した方がいい。
早く始めた方がいい。

そんなふうに、「やること」を増やすことばかりに意識が向いていたのです。

でも、子どもにとって本当に大事なのは、まず「英語が楽しいかどうか」だったのではないか。
そんなことを考えるようになりました。

というのも、私自身が英語を好きになったきっかけを思い返したからです。

私はもともと、英語が特別得意だったわけではありません。
英語に本格的に触れ始めたのは、中学生のときに通っていた個別塾でした。
その塾の英語の授業が、とにかく楽しかったのです。

英単語の発音を先生と一緒に声に出したり、文章を音読したり。
間違えることもありましたし、意味がよくわからないまま読んでいることもありました。
それでも、不思議と「英語っておもしろいな」と感じていました。

今思えば、英語を好きになれたのは、「ちゃんとできたから」ではなく、「楽しい経験があったから」だったのだと思います。

そんな自分の経験を思い出したとき、ふと目の前の長女の姿が重なりました。
あれもやってみよう、これも試してみようと、英語に関することを次々に用意していた私。
でも、その中で長女は本当に楽しめていたのだろうか。

「このままでは、英語が嫌いになってしまうかもしれない」
そう思ったとき、私は一度立ち止まって、英語学習の進め方を見直すことにしました。

最初の1ヶ月は「成果を求めない」と決めた

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そこで私が決めたのが、最初の1ヶ月は成果を求めないということでした。

単語をいくつ覚えたか。
どんな表現が言えるようになったか。
そういったことよりも、「英語って楽しい!」「英語っておもしろい!」 と感じられる時間を増やすことを優先しました。

具体的には、こんなことを意識しました。

  • 英語を「勉強」にしない
  • できたことはしっかり褒めて一緒に喜ぶ
  • 無理にやらせない

たとえば、簡単な単語が一つ言えただけでも、「すごいね!」「ちゃんと通じたね!」と声をかけるようにしました。

大人から見ると小さなことに思えるかもしれませんが、小学生にとっては、こうした小さな成功体験の積み重ねがとても大きいと感じています。

もし保護者の方の中に「自分は英語が苦手で…」と感じている方がいたら、なおさら気負わなくて大丈夫です。

「この機会に、子どもと一緒にやり直してみようかな」
「一緒に英語に触れてみようかな」
そんな軽い気持ちで始めてみるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

肩肘張らずに、親子でゆるく英語に触れていく。
それくらいの気持ちの方が、結果的に長く続くと感じています。

英語は「使う経験」が1番のモチベーション

まずは基本のトラベル英会話フレーズ

長女がオンライン英会話を始めたのは、小学校3年生の後半です。
それまでにも英語の教材などはいくつか試していましたが、「英語を使う機会」はほとんどありませんでした。

オンライン英会話を始めてから、長女の反応は少しずつ変わっていきました。

「今日の先生おもしろかった!」
「これ、英語で言えたよ」
「〇〇ってどういう意味か知ってる?」
そんな会話が自然と出てくるようになったのです。

それまでどこか「勉強」だった英語が、コミュニケーションになった瞬間でした。
この感覚は、私自身の経験とも重なります。

学生時代、オーストラリア、カナダ、ドイツ、フランスでホームステイをしたとき、英語は「覚えた知識」ではなく、誰かに伝えるための言葉だと実感しました。

言いたいことが伝わったとき。
相手の言葉がわかったとき。
その小さな成功体験の積み重ねが、もっと英語を使ってみたいという気持ちにつながっていきました。

英語を学ぶうえで、「伝えたい」「通じた」「楽しい」という感覚はとても大切だと感じています。

ちなみに次女のときは、長女の経験もあったので、いわゆる「英語学習」ということはほとんどしていません。
その代わり、英語に触れる時間を特別なものではなく、日常の中にある当たり前の時間として取り入れることを意識しました。

英語を実際に使う経験や、通じたときの喜び。
その達成感は、想像以上にその後の学習に大きく影響するように感じています。
そして何より、英語を嫌いにならなければ、その後の学習は自然と続きやすいのではないかと思っています。

英語学習は「短距離走」ではない

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英語は、すぐに結果が出るものではありません。
単語を覚えることや文法を学ぶことももちろん大切ですが、それ以上に大事なのは、長く続けることではないかと感じています。

英語を始めたばかりの頃は、「本当に身についているのかな」「このやり方でいいのかな」と不安になることもありました。

でも続けていくうちに、

少し聞き取れるようになった
簡単な会話ができるようになった
英語に対する抵抗がなくなった

そんな小さな変化が少しずつ見えてくるようになりました。

英語は、短い期間で結果を出す「短距離走」というより、少しずつ力を積み重ねていく長距離走のようなものなのかもしれません。
だからこそ、最初の段階で無理をしてしまうよりも、英語に対して前向きな気持ちを持つこと。長く続けていくことが大切だと感じています。

まとめ:これから英語を始めるご家庭へ

小学生の英語学習で、我が家がいちばん大切にしていることがあります。
それは、最初の1ヶ月は完璧を目指さなくていいということです。

もし今、「英語を始めさせたいけれど、どうしたらいいかわからない」と悩んでいる方がいたら、まずこの考え方を念頭に置いてみてください。

単語をたくさん覚えることよりも、文法を理解することよりも、まずは 「英語って楽しい」 と思える経験を作ることです。
その気持ちが生まれれば、英語学習は自然と続きやすくなります。

私自身もまだ試行錯誤の途中ですが、娘たちと一緒に、これからも無理なく、楽しく英語に取り組んでいけたらと思っています。
そして、我が家の経験が、これから英語を始めるご家庭にとって、小さなヒントになればうれしいです。