「昨日覚えたはずの単語、もう忘れてるの?」
中学英語が始まると、単語暗記でつまずく子は少なくありません。何度も書いているのに覚えられない、テストになると思い出せない。わが家でも、そんな姿に戸惑ったことがありました。
でも、単語が覚えられないのは、努力が足りないからではなく、覚え方が合っていないだけかもしれません。今回は、中学英語の単語暗記が苦手な子に向けて、続けやすい覚え方を保護者目線でご紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 中学英語の単語暗記が苦手な子は、努力不足ではなく覚え方が合っていないことが多い。
- 効果的な方法は、声に出して覚える・文やフレーズで覚える・短時間でくり返す・思い出す練習をすること。
- さらに、日常の会話の中で英語を少し使うなど、生活の中で英語にふれる機会を作ると定着しやすくなる。
単語暗記が苦手な子に、よくあること

単語暗記が苦手な子には、いくつか似たようなつまずきがあります。まずは、よくある例から見ていきましょう。
何回も書いたのに、テストになると出てこない
家では「さっき覚えた」と言っていたのに、いざテストになると思い出せない。そんな様子に、戸惑ったことのある方も多いのではないでしょうか。
わが家でも、書いている量のわりに覚えられていないように見えて、「どうしたらいいんだろう」と感じたことがありました。
見ればわかるのに、自分で書こうとすると止まってしまう
単語帳やプリントを見れば「これ知ってる」とわかるのに、いざ自分で書こうとすると手が止まってしまうこともよくありました。
意味はなんとなくわかっていても、スペルまでしっかり覚えられていないと、テストではなかなか書けません。
覚えたはずなのに、少し時間がたつと抜けてしまう
その場では「できた」と思っていても、次の日になるともう出てこない。そんなことが続くと、本人も「ちゃんとやったのに……」とがっかりしてしまいますよね。
わが家でも、覚えたはずの単語が翌日には抜けていて、戸惑うことがありました。
こうしたことが重なると、単語暗記だけでなく、英語そのものに苦手意識を持ってしまうこともあるため、「そのうち何とかなる」と思わず、早めにやり方を見直していくことが大切です。
単語暗記がうまくいかないのには、いくつか理由がある

単語がなかなか覚えられないときは、その子なりのつまずきやすいポイントがあるものです。ここでは、よくある理由を見ていきましょう。
書くことが目的になっている
単語を何回も書いていると、勉強した気持ちにはなりやすいものです。でも、手を動かすことに意識が向きすぎると、意味や読み方までしっかり頭に入らないまま終わってしまうことがあります。
わが家には中学生の息子がいますが、彼が、まさにこのタイプでした。「たくさん書いたら覚えられるよ」と声をかけると、ノートいっぱいに単語を書くのですが、いつのまにか“覚えること”より“書いたことを見せること”が目的に。早く終わらせたい気持ちもあり、だんだん字も殴り書きのようになっていきました。そして、肝心の単語はほとんど定着していませんでした。
見てわかるから書けると勘違いしてしまう
単語を見て「これ知ってる」となると、自分でも「覚えられている」と思いがちです。でも、いざ自分で書こうとすると手が止まってしまうことはよくあります。わかったつもりでも、スペルまでしっかり頭に入っていないと、テストではなかなか書けません。
わが家の息子も、まさにこの状態でした。問題文の中にスペルが出てくる並び替え問題や選択問題はできるので、本人も「わかっている」と思っていたようです。けれど、自分で英文を書いたり、単語そのものを書いたりする問題になると急に手が止まってしまいました。
覚えたつもりでも、まだ定着していない
その場では「覚えた」と思っていても、次の日になるともうあやふやになっているのもよくあること。単語は、一回で完璧に覚えるというより、何度かくり返し触れながら少しずつ定着していくものです。
暗記が苦手な子に合いやすい「続けやすい覚え方」

ここでは、単語暗記が苦手な子にも取り入れやすい方法をご紹介します。大切なのは、「たくさんやること」よりも、「続けやすい形にすること」です。無理なく続けられるやり方のほうが、少しずつ定着していきますよ。
声に出して、音といっしょに覚える
単語は、目で見るだけでなく、声に出して読むことで覚えやすくなります。読み方があいまいなままだと、スペルも頭に入りにくいものです。まずは見ながら読んで、慣れてきたら見ずに言ってみるだけでも、覚え方が少し変わってきます。
英単語を覚えるときは、ついローマ字のように読んでしまいがちですが、できるだけ英語の音で覚えることを意識してみてくださいね。
単語だけでなく、文やフレーズの中で覚える
単語だけを切り取って覚えようとすると、どうしても印象に残りにくくなります。そんなときは、教科書の例文や短いフレーズの中で覚えるのがおすすめです。どんな場面で使うのかがわかると、単語が少し身近に感じられるようになります。
たとえば、play という単語だけを覚えるより、I play tennis. や I play the piano. のように文ごと覚えたほうが、意味や使い方が頭に残りやすくなります。この場合だと、play はスポーツだけでなく楽器にも使えること、またその楽器には the がつくことなども一緒に覚えられます。
一度にたくさんではなく、短い時間でくり返す
一度にたくさん覚えようとすると、それだけで疲れてしまう子もいます。わが家でも、最初から長くやろうとすると、だんだん集中が切れてしまうことがありました。そういうときは、「今日は1個だけでもやっておこう」「今から少しだけでも見直そう」というくらいのほうが、気持ちの負担も軽くなります。
単語は、一回で完璧に覚えるというより、短い時間でも何度かくり返し触れることで、少しずつ定着していくものです。毎日少しずつでも続けられる形のほうが、結果的に身につきやすくなります。
“思い出す練習”も取り入れる
単語は、見ているだけだと「覚えたつもり」になりやすいものです。けれど、実際に身についているかどうかは、自分で思い出せるかどうかでわかります。英語を隠して日本語だけ見たり、日本語を見て英語を書いてみたりするだけでも、よい練習になります。
わが家でも、ノートを眺めているだけだと「できた」と思っていたのですが、いざ隠してみると書けないことがよくありました。全部を完璧にしようとしなくても、「書けなかった単語だけ、もう一度見る」くらいで十分。思い出す練習を少し取り入れるだけでも、覚え方が変わってきます。
また、赤い文字で書いて赤い下敷きを重ねる、いわゆる暗記用のセットを用意したところ、中学生の息子が少しやる気になったこともありました。形から入るように見えても、自分で「やってみよう」と思えるきっかけになるなら、それもひとつの方法なのかもしれません。
わが家で心がけた、日常の中で英語にふれる工夫

わが家では、覚えた単語や表現を日常の中で少しだけ使ってみることも意識していました。
たとえば、食事のときに「おかわりいる?」と聞いたときの次男の答えは、“Yes, please.”か“No, thank you. I’m full.”が今の定番。こんなふうに、習ったことがふと口から出ると、机の上で覚えた英語が少しずつ身近なものになっていくように感じました。
また、風が強い日には「It’s windy today. だね」と声をかけたり、買い物に行くと「Something sweet, 買って〜」と言ってきたりすることもあります。そんな小さなやり取りでも、英語が『勉強の中だけのもの』ではなく、日常の中で使う言葉として少しずつつながっていく気がします。
もちろん、家庭の中だけですべてを網羅するのは難しいですが、日常の中で少しでも英語にふれる機会があると、机の上で覚えた単語や表現も、少しずつ定着しやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
中学英語の単語暗記が苦手でも、覚え方を少し変えるだけで、取り組みやすさは変わってきます。大切なのは、「たくさん書くこと」よりも、その子に合った方法で、無理なくくり返せる形を見つけることです。
声に出して読んでみる、文の中で覚える、短い時間でくり返す、日常の中で少し使ってみる。そんな小さな工夫の積み重ねが、「覚えられない」という苦手意識をやわらげるきっかけになることもあります。
焦らず、その子に合うやり方を一緒に探しながら、英語を少しずつ身近なものにしていけるといいですね。
