「洋服のデザインが似ている」、「ふたりの顔はよく似ている」など、日常会話で「似ている」という表現は欠かせませんよね。
また、「似ている」だけでなく、「全く似ていない」「顔がそっくりだ」といった表現もあるでしょう。つまり「似ている」という意味でも、状況やシチュエーションを伝えるために、さまざまな表現を使い分けているのです。
日本語では似ている様子のニュアンス違い言葉で上手く表現できても、英語になるとむずかしいものでしょう。
ただし、英語でも「似ている」という表現は日常的に使われるため、細かなニュアンスを理解できる、伝えられるようになっておくと便利です。
そこで今回は、英語で「似ている」の表現を紹介していきます。
今回の記事を参考に、英会話で役立ててくださいね。
「似ている」は英語で?5つの表現を紹介
日常会話で頻繁に出てくる「似ている」という表現。
無意識にモノやヒトが似ている様子を会話で表現している方も多いでしょう。
英語で「似ている」を表現する場合、最初に思いつくのがlikeを使った表現ではないでしょうか。
もちろん、likeでも似ている様子を表現可能ですが、他にもさまざまな表現があります。
ここでは、英語で「似ている」のを表現できる5つの単語や熟語を紹介していきます。
“like”を使った表現
最もよく使われている「似ている」の英語表現はlikeを使ったものでしょう。
「動詞+like~」で「~のような」
基本の使い方は「動詞+like~」で「~のような」という意味になります。
ここで当てはまる動詞は”look”が多いため、セットで覚えておきましょう。
He looks like his father.
訳)彼はお父さんに似ている。
「動詞+exactly like~」で「~にそっくり」
likeという表現を使って「そっくり」というニュアンスも表現できます。
「そっくり」というのは、似ているというニュアンスを強める言葉ですよね。
英語では、「まさに」「ぴったり」「その通り」といった意味のある、副詞のexactlyを使います。
基本の形は「動詞+exactly like~」で「~にそっくり」という意味になります。
「used to look like」で「昔は似ていたが今は似ていない」
“use”の過去形であるusedにtoを付けた「used to」というフレーズは、過去にしていたことを
表現する助動詞となります。
そのため、「似ている」という意味の「look like」と「used to」を組み合わせると、「昔は似ていたが今は似ていない」というのを表現できるのです。
She used to looks like her father when she was younger.
訳)彼女は若いころ、彼女の父親に似ていた。
“similar”を使った表現
likeと同様によく使い表現としてsimilarが挙げられます。
similarには「類似の」「同様の」という意味があり、日本語で発音を表現するなら「シミラー」が近い表現でしょう。
基本の使い方は「動詞+similar to~」で「~に似ている」という意味になります。通常、見た目が似ている場合に使うのではなく、性格や価値観など、何かの内容が似ている場合に使います。
“resemble”を使った表現
先に登場している「動詞+like~」や「動詞+similar to~」といったフレーズを一つの動詞で表現できるのがresembleです。
なお、「動詞+like~」や「動詞+similar to~」はカジュアルな印象のある表現なのに対し、resembleは少しフォーマルな印象のある表現となりますよ。
You resemble a famous songster.
訳)あなたは有名な歌手に似ている。
“take after”を使った表現
血縁関係のある相手と似ている様子を表現する際は「take after~」を使います。
誰にでも使える表現ではありませんが覚えておくと便利ですよ。
Most girls take after their fathers.
訳)ほとんどの女の子は父親に似る。
“alike”を使った表現
形容詞のlikeを使う表現と混同されがちな表現にalikeがあります。
単語の見た目が似ていますが、alikeは副詞的な役割で使います。
そのため、「動詞+like 〇〇」のように、後ろに名詞を使うことはありません。
They really look alike.
訳)彼らはとてもよく似ている。
Their characters are very much alike.
訳)彼らは性格がよく似ている。
「全然似てない」を英語で言うと?
日常会話で「似ている」という表現は頻出ですが、反対に「似ていない」という表現もよく出てきますよね。
ここでは、「似ていない」「全く似ていない」といった否定的な表現を紹介します。
“not”を使った表現
簡単に「似ていない」を表現するのはnotを使う方法でしょう。
たとえば、「動詞+like~」や「動詞+similar to~」にnotを加えると、「似ていない」様子を表現できます。
She doesn’t look like her father.
訳)彼女は父親に似ていない。
“否定形+at all”を使った表現
「似ていない」というニュアンスをさらに強める「全く似ていない」というのを表現する場合は、「at all」を使うようにしましょう。
「at all」には「少しも」という意味があり、否定的意味のあるnotと組み合わせて「not at all」で「少しも~でない」という意味になります。
He does not look like his mother at all.
訳)彼は母親に全く似ていません。
「似ている」「そっくり」のその他の英語表現
ここでは、番外編としてその他の「似ている」「そっくり」の英語表現をご紹介。
たとえば、双子のようにそっくりな様子を表現する場合は「like twins」を使います。twinには双子という意味があり、日本語でも「ツインテール」や「ツインベッド」などの言葉がありますよね。
なお、そっくりという意味の「like twins」は必ず複数形で使いましょう。
また、haveを使う表現も便利ですよ。
haveには「持つ」という意味がありますが、haveを使って「~の〇〇を持っている」という表現ができるのです。
You have got your mum’s eyes.
訳)あなたは目がお母さんに似ている。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「似ている」という英語表現にはさまざまな単語、熟語があることが分かりましたね。
まずは、一般的な「動詞+like~」や「動詞+similar to~」を覚えるようにしましょう。
また、「動詞+like~」や「動詞+similar to~」にnotを加えると、「似ていない」様子も表現できます。
表現によってニュアンスが異なるので、表現ごとの違いを知っておくと、会話できちんと理解できる、伝えられるようになりますよ。
ぜひ今回の記事を参考に「似ている」の表現を覚えてみてくださいね。