「朝はいつもあまり食べられない」人も、「旅行先のホテルの朝食だとたくさん食べてしまう」というのはよくある話です。旅先で食べる朝食は格別ですよね。
また旅先でなくても「いつもは朝食を食べないけれど、たまにカフェでモーニングを楽しむ」という人もいるでしょう。
さて、この朝食ですが英語ではどう表現するのでしょうか?「モーニング」でも通じるのでしょうか?今回は「朝食」にまつわる英語をいろいろ紹介します。
「breakfast」は朝食とは限らないって本当?
学校で「breakfast」を「朝食」と習った人は多いと思います。でも実は「breakfast」は朝食とは限りません。
なぜかというと、「breakfast」は「その日の最初の食事」という意味だからです。
元々「breakfast」は「break((継続しているものを)絶つ・破る)」と「fast(絶食する・断食する)」の2つの単語から出来ています。
前日の夕食から何も食べていない、「絶食の状態を破る最初の食事」を「breakfast」と呼ぶわけですね。
ただ、「breakfast」は朝に摂る人が多いので「breakfast」は「朝食」とされています。
ファスティングとは?
「breakfast」の語源でもある「fast(断食)」は数年前から日本でも実践する人が増えていますよね。
美容、健康面でも良い効果がありますから、一度試してみてはいかがでしょうか。
週末3日間だけ行う、お手軽なファスティングもありますよ。
ファスティングの効果として挙げられることは以下の通りです。
- 免疫力が上がる(Raise immunity)
- 腸内環境が良くなる(善玉菌が優位の状態になる)(Improve intestinal condition)
- 宿便が取れる(Removal of fecal stasis)
- 体内の毒素が排泄される(de-tox)
Hey, you look beautiful today. What happened?
訳)ねえ、なんか今日キレイだけど何かあったの?
I fasted all weekend. I’m feeling great.
訳)週末中ずっと断食してたの。体調がすっごく良いのよ
朝ごはんを英語で説明しよう
朝ごはんに何を食べていますか?大きく分けると「パン派」「ご飯派」「シリアル派」といったところでしょうか。
どの朝ごはんも「作る」とか「用意する」必要がありますよね。
「朝ごはんを作る」と言いたいとき、英語ではどう表現すれば良いでしょうか?
使われるワードとしては「cook」「make」「prepare」がありますが、どのように使い分ければ良いでしょうか。
cook ➡ 火を使って作る場合に使う make ➡ 火を使わずに作る場合に使う、火を使って作る場合にも使われる(広い意味で使える) prepare ➡ 用意する、準備する、という場合に使う(主に書き言葉として使われる)
「cook」は「I cook curry.」などのように「火を使って作る場合」に使われますが、「朝食」に関しては、火を使うにしてもそれほど時間をかけて調理することがないせいか「I make breakfast.」の方がよく使われるように思います。
逆に夕食は手の込んだ料理を作ることが多いせいか「I cook dinner.」の方が多い気がしますね。
「make」は「I make salad for breakfast.(私は朝食にサラダを作ります)」のように「火を使わずに作る」場合に使われますが、「I make soup for breakfast.(私は朝食にスープを作ります)」のように、「火を使って作る」場合にも使われます。
また、「make」の後には「料理名」などが続き、「食材」が続くことはありませんから注意しましょう。
「prepare」は「I prepared breakfast for them.(私は彼らのために朝食を用意した)」のように使いますが、会話よりも書き言葉で使われることが多いです。
朝ごはんで使われるフレーズ
朝ごはんの時に使われるフレーズにはどのようなものがあるでしょうか。
朝食のテーブルでの会話を紹介します。
外国人の友人と食事をする際に役に立つかも知れませんから覚えておきましょう。
もちろん朝食に限らず使える表現なのでどんどん使ってみて下さいね。
Breakfast is ready.
訳)朝ごはんができましたよ
Thank you, mom.
訳)ありがとう、ママ
Have some salad, too.
訳)サラダも食べなさい
Pass me the dressing, Mom.
訳)ママ、ドレッシング取って
Eat them all.
訳)残さず食べなさい
I have to go now.
訳)もう行かなきゃ
モーニングって英語?
日本では喫茶店を始め、いろいろなお店で「モーニング」や「モーニングサービス」がありますが、「モーニング」って食事の意味で使えるのでしょうか?
残念ながら「モーニング」は和製英語で、海外で「モーニング」と言っても、あくまでも「朝」という意味以外では使えません。
「モーニングサービス」も英語では「教会などで行う朝の礼拝」のことを指しますから食事の意味では使えません。気をつけましょう。
「モーニング」を英語で説明したい
日本の喫茶店などで食べられる「モーニング」や「モーニングセット」を英語では「breakfast special」といいます。
では外国人の友人と「モーニング」を食べに行きたいな、と思った時、英語でどのように説明すれば良いでしょうか。
お店や地域によってかなり違いがありますが、朝からたくさん食べられる人なら豪華なモーニングを食べてみたいですよね。
そんな時のために、「モーニング」を英語で説明できるようにしておきましょう。
How about breakfast special called “Morning” before work tomorrow?
訳)明日、仕事の前にモーニングっていうスペシャルな朝ごはんを食べに行かない?
Morning? What’s that?
訳)モーニング?何それ?
When you order a drink, it comes with a pile of thick slices of toast, egg dish, salad, and other desserts such as yogurt.
訳)飲み物を注文すると厚切りトースト、卵料理、サラダ、ヨーグルトなどのデザートがいっぱい付いてくるの
That’s amazing!
訳)そりゃすごい!
世界で食べる朝食(モーニング?)ってどんなの?
では海外の朝食はどんなものがあるのでしょうか?モーニングのようなお得なセットがあれば、旅行に行ったときにでも是非食べてみたいですが…
残念ながら日本の、特に東海地方に多いモーニングのようにお得なものは海外にはありませんね。
ただ、海外では日本よりずっと「朝食を外で食べる」人が多いので、朝食用のセットメニューがあるお店は多いです。
ホテルではビュッフェスタイルが多いですね。
海外のホテルやカフェで食べる朝食にはいくつかの種類があります。ひとつずつ内容を含めて紹介します。
Breakfast Buffet(朝食ビュッフェ)
ホテルの朝食では「Breakfast buffet」が多い印象です。
好きな物を好きなだけ食べられるのでついつい食べ過ぎてしまう、という人も多いのではないでしょうか。
卵料理のコーナーではオムレツやスクランブルエッグなどを好みに合わせて調理してもらえるのもうれしいですよね。
English Breakfast(イングリッシュブレックファスト)
英国風の朝食で、パン、卵料理、ハム、ベーコンなどに加えてベイクドビーンズや焼きトマト、マッシュルームなどが添えられていることが多いです。
特にCreamed mushroom(マッシュルームのクリームソース)は本当に美味しいので、機会があればぜひ食べてみて下さい。
野菜も摂れて栄養バランスが良いので「フルブレックファスト」とも呼ばれます。
Continental Breakfast(コンチネンタルブレックファスト)
この中で最も軽食に近い内容の朝食です。火の通さない料理(コールドメニュー)のみで、パン、シリアル、オートミール、ジュース、フルーツといった内容です。
さっと軽く朝食を済ませる感じです。といっても普段パンしか食べない、という人にとっては十分栄養バランスの取れた朝食になります。
American Breakfast(アメリカンブレックファスト)
トーストや卵料理、ハムにソーセージなどに加えてハッシュドポテト、フルーツなどの組合せで、トーストの他にフレンチトーストやパンケーキ、ワッフル、シリアルなどが出ることもあり、バラエティに富んだ内容です。
Continental Breakfastに卵料理やハムやソーセージなどの肉料理が加わった感じですね。
朝からエネルギーを補給して元気に働くための朝ごはんです。
Big Breakfast(ビッグブレックファスト)
海外のカフェによくあるメニューです。略して「Breaky」とか「Brekkie」などと呼ばれることもあります。
例えばニュージーランドのカフェだと、ワンプレートにトースト、卵料理、ハム、ソーセージ、焼きトマトやハッシュドポテトなどがどーんと食べきれないほどのっかっているんです。
出された途端、そのボリュームに思わず「Oh」と声が出ちゃいますよ。
「Breakfast」という名前ですが一日中食べられます。「All day breakfast」と書いてあることも。
ホテルのビュッフェで使う英会話
ホテルの朝食ビュッフェで使う英会話として「卵料理」の注文は外せませんね。
「目玉焼きが食べたいけれど何て言ったら良いの?」「かろうじて知っているスクランブルエッグにしておこう」なんてことにならないように、卵料理を英語で表現するワードを一覧で紹介します。
しっかり覚えて、食べたい物を注文できるようになりましょう!
ゆで卵 | boiled egg (hard boiled:固ゆで)(soft boiled:半熟) |
目玉焼き | Sunny-side up |
目玉焼き(両面を焼く) | over-medium egg(両面を焼いて中は半熟) |
スクランブルエッグ | scrambled egg |
オムレツ | Omelet |
ポーチドエッグ | Poached egg |
How would you like your eggs?
訳)卵はどういたしましょうか?
Over-hard, please.
訳)両面をよく焼いて下さい
※この場合、卵の調理法について質問されていますから「egg」はつけずに答えればいいです。
また「hard」の部分を変えれば自分の好みの固さを伝えられます。
ただし、「medium」が「hard」や「easy」になって出てくることもあるかもしれませんけれど。
I’d like a cheese omelet. Can I leave here while you’re cooking? I’ll be back soon.
訳)チーズオムレツが欲しいです。調理の間ここを離れても良いですか?すぐ戻りますので
Certainly.
訳)かしこまりました
「朝食を食べる」って英語で何て言う?
「朝食を食べる」を英語で表現する場合、「I eat breakfast.」が基本的な表現です。
「I have breakfast.」になると少し丁寧な表現になりますね。
訳し方も「eat」を使えば「朝食を食べる」なのに対し、「have」を使った場合は「朝食をとる」になります。
会話形式で確認してみましょう。
I had too much breakfast.
訳)朝ごはんを食べすぎちゃった
What did you eat?
訳)何食べたの?
I ate a large bowl of Katsudon.
訳)かつ丼の大盛りを食べたんだ
「朝食抜き」って英語で何て言う?
朝忙しくて朝食が食べられなかった、という時ありますよね。そんな日はお昼までの時間が永遠かのように感じますよね。
さて、「朝食抜き」とは英語でどう表現するのでしょうか?
これは時間が無くて「食べ損ねた(抜く羽目になった)」のか「自分の意志で食べなかった(抜いた)」のかによって表現の仕方が変わります。
会話形式で確認してみましょう。
◆miss(食べ損ねた)
Hey, do you have any candy or something?
訳)ねえ、飴かなにか持ってない?
What happened?
訳)どうしたの?
I overslept and missed breakfast.
訳)寝坊して朝ごはん食べ損ねたの
◆skip((自分の意志で)抜く)
I heard you are going to Lunch buffet today.
訳)今日、ランチビュッフェに行くんだってね
Yeah, so I skipped breakfast this morning.
訳)ああ、だから今朝は朝食を抜いたんだ
You’re pumped up.
訳)気合入ってるなあ
「朝食は大切」って英語で言いたい
朝食は「脳を活性化させて体を目覚めさせる役割」があります。脳の栄養になるブドウ糖をしっかり摂れば、脳と体を目覚めさせることができます。
朝食をしっかり摂らないと、寝ている間に消費してしまった脳のエネルギーを補充できず、集中力がなくなったり、イライラしやすくなるんですって。
またブドウ糖は体を動かすためにも使われるため、不足するとだるさや疲れを感じやすくなりますから朝食はしっかりとるようにしたいですね。
What do you recommend for breakfast?
訳)朝食のおすすめは?
I recommend rice that contains glucose. Bananas are good, too.
訳)ブドウ糖が含まれるご飯がおすすめだよ。バナナも良いね
まとめ
「朝食」にまつわるワードやフレーズをいろいろ紹介しました。
朝食は一日の中で最初にとる食事ですから「なんでも良いから食べれば良い」というわけではありません。
出来たら毎日バランスの良い朝食をしっかりとるようにしたいですね。体は食べたもので作られますから、朝食に限らず食事は大切です。
朝食にまつわるフレーズも機会を見つけてどんどん使ってみて下さい!
毎回しつこく書いてますが、「学んでインプット、使ってアウトプット」することで英語力はどんどん身につきます。See you next time.