皆さんは「輝く」を英語で何と言うかご存知ですか?
また、ひとくちに「輝く」と言っても、ビカビカと豪勢に輝くものから、チラリと控えめに輝くものまで、その様相はさまざまです。そのそれぞれを英語で表現できますか?
ということで、今回のテーマは「輝く」です。
英語には、輝き方の違いに応じてたくさんの英単語が存在します。この記事では、それらのイメージやニュアンスの違いを詳しく確認していきたいと思います。
これを読めば、英語であらゆる輝きを表すことができるようになりますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「輝く」は英語で何て言う?類義語の違いを解説!
英語で「輝く」に相当する単語は、代表的なものだけでも以下の10種類が存在します。
- shine
- flash
- twinkle
- sparkle
- shimmer
- glitter
- glow
- glisten
- dazzle
- gleam
10種類の類義語があるということは、10種類の異なる意味が存在するということです。
それでは、それぞれの違いについて詳しく確認していきましょう。
shine
「輝く」という意味で最も一般的なのが “shine” です。発音記号は「ʃάɪn」、カタカナでは「シャイン」となります。
shine は自らが光を発して輝く場合と、他の光を反射して輝く場合、いずれの場合も表現することが可能です。
The sun shines by itself.
訳)太陽は自ら輝きます。
The moon shines as reflecting the light of the sun.
訳)月は太陽の光を反射して輝いています。
また、物理的な輝きだけでなく、「顔が輝く」や「目が輝く」など、比喩的な輝きも表すことができます。
I sent a birthday present to your sister. Did she talk about it?
訳)君の妹に誕プレ送ったんだけど、何か言ってた?
Not especially. But her face was shining with happiness.
訳)特には。でも嬉しさで顔が輝いてたよ。
flash
“flash” はキラッと一瞬輝く様子を表します。発音記号は「flˈæʃ」、カタカナだと「フラッシュ」です。日本語でも「カメラのフラッシュ」などと言いますが、ほとんど同じイメージだと思って問題ありません。
Please refrain from using flash photography.
訳)カメラでのフラッシュ撮影はご遠慮ください。
また、flash は一瞬の煌めきが連続する様子も表すことができます。そのため、散りばめられた宝石などを描写する際にはピッタリの表現です。
Many rhinestones are flashing on her smartphone.
訳)彼女のスマホ、ラインストーンでキラキラだよね。
I can’t see the smartphone’s body due to them.
訳)そのせいで本体が見えないよ。
twinkle
“twinkle” はキラキラ、チカチカと細かく輝きが明滅する様子を表します。夜空に輝く星がイメージとしては最適です。発音記号は「twíŋkl」、カタカナだと「トウィンクル」となります。
Look! Many stars are twinkling in the sky.
訳)見て!星がいっぱい空に輝いてるよ。
You eyes look more twinkling for me.
訳)僕にとっては、君の目の方がもっと輝いて見えるよ。
Oh…
訳)うわぁ…。
sparkle
”sparkle” は火花(spark)が飛ぶような輝きを表します。発音記号は「spάɚkl」、カタカナだと「スパークル」です。
火花が散るといえば、夏の風物詩「花火」が浮かびますね。花火の輝きを描写するには、sparkle は打ってつけな表現です。
Fireworks sparkled above our heads.
訳)私たちの頭上で花火が輝きました。
また、火花の活発なイメージから、物事に活気が溢れる様子を比喩的に表す場合にも、sparkle が用いられることがあります。
My dog puts sparkle in my life.
訳)私の犬は、私の人生に輝き(活気)を与えてくれます。
shimmer
“shimmer” が表すのは、ゆらゆらと揺らめく輝きです。水面に映る月であったり、道路に立ち上る陽炎(かげろう)であったり、どこか儚げな煌めきを表します。
発音記号は「ʃímɚ」、カタカナだと「シマー」が近いです。
The moonlight is shimmering on the sea.
訳)月の光が海面にゆらゆらと輝いています。
glitter
“glitter” は、細かい光がギラギラと強く輝く様子を表します。発音記号は「glíṭɚ」、カタカナだと「グリター」です。
身近なところだと、ラメの輝きが glitter のイメージそのものです。ラメという言葉自体は和製英語なので、英語では glitter の形容詞版 “glittery” を添えて表します。
I have glittery nails.
訳)私のネイル、ラメ入りなんだ。
glow
“glow” が表すのは、炎のような自らが発光する輝きです。発音記号は「glóʊ」、カタカナだと「グロウ」になります。
炎の輝きは、内側から外側へ広がっていく性質を持っています。そのため、glow は頬が赤らむ様子や身体が火照る様子、瞳に火がともる様子などを表す際にもよく使われます。
Her eyes glowed with enthusiasm.
訳)彼女の目は熱意で輝きました。
glisten
“glisten” が表すのは、ウルウル、ツヤツヤした輝きです。発音記号は「glísn」、カタカナだと「グリスン」となります。
glisten の輝きの基本イメージは「水の輝き」です。そのため、表面を濡らしたもの、水面のように滑らかに磨いたものの輝きなども表します。
If you use this body cream, your skin will glisten.
訳)このボディクリームを使うと、お肌がツヤツヤに煌めきますよ。
I’ll take it!
訳)買います!
dazzle
“dazzle” が表すのは、人の目をくらますほどの輝きです。発音記号は「dˈæzl」、カタカナだと「ダズル」になります。
実際の輝きを表すのはもちろん、「目もくらむほどの〇〇」と比喩的な煌めきを表す際にもよく使われます。その際は “be dazzled” と受身形で用いることが一般的です。
Why did you hit a bank?
訳)どうして銀行強盗なんてしたの?
I was dazzled with money…
訳)金に目がくらんじゃって…。
gleam
“gleam” が表すのは、周囲が暗い中でほのかに光る輝きです。発音記号は「glíːm」、カタカナだと「グリーム」となります。
実際に光っているものを表すのはもちろん、比喩的な煌めきを表す場合も用いられます。その場合、気を抜くと見逃してしまいそうな、かすかな兆候を表すことが多いです。
He is always Poker-faced. But when he see a cute mascot, joy gleams in his eyes.
訳)彼はいつも無表情ですが、かわいいキャラクターを見ると、喜びが目に煌めきます。
「輝く」の対義語って何?
日本語の「輝く」の対義語は「くすむ」です。「色褪せる」「退色する」などもその類義語として挙げられます。
もともとあった輝きや鮮やかさが失われて、冴えない色合いになってしまう様子を表します。
そんな「輝く」の対義語は、英語で表すと “dull(ダール)”、もしくは “fade(フェイド)” となります。dull の場合は形容詞、fade は動詞として使われます。
上記で挙げた「輝く」を表す単語と同様、dull と fade も実際のくすみや色褪せのみならず、比喩的に輝きが失われる様子も表すことができます。
I feel so dull today that I don’t feel like doing anything.
訳)今日は気分がくすんでいて(元気が無くて)、何もする気になれません。
The light in her eyes faded away.
訳)彼女の目から光が褪せて(消えて)いきました。
まとめ
今回は、「輝く」というテーマでお話をしていきました。
英語には「輝く」に相当する単語が数多くありますが、それぞれに少しずつニュアンスが異なっています。文脈に応じて使い分けられるようになれば、あなたの英語力は着実に向上するでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、ぜひ身の回りのいろいろな輝きを表してみてください。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!