咳は、喉にある異物を出そうとする生理反応です。そのため、出るからといって病気とは限らないのですが、周囲に咳をしている人がいると、どうしても身構えてしまいますよね。
ということで、今回のテーマは「咳」。英語で咳を何と言うのか詳しく確認していきます。
また、記事の後半では痰や鼻水など、咳以外の病気の症状についても詳しく解説します。これを読めば、英語で病気や体調不良を説明する際に役立ちますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「咳」は英語で何て言う?
「咳」は英語で “cough” と言います。発音記号は「kɒf」、カタカナだと「コフ」と聞こえます。
また、cough は「咳」という名詞としてだけでなく、「咳をする」という動詞でも使われます。その際、痰がからむなどして咳き込む場合は “cough up” と表現することもあります。
What’s wrong? I hear you coughing.
訳)どうしたの? 咳なんかしちゃって。
I don’t know. Maybe I caught a cold.
訳)わかんない。風邪でも引いたかな。
「ゴホゴホ」という咳の擬音は英語で何て言う?
日本語でも咳のことを「ゴホゴホ」などと擬音語で表現することがありますが、cough もそのような擬音語の一種という説があります。確かに聞きようによっては「コフコフ」と聞こえそうですね。
そのため、会話などで咳の擬音を表現したい場合は “cough, cough” と重ねて言えばOKです。日本語の「ゴホゴホ」と同じニュアンスを表現できるでしょう。
なお、咳払いを表す擬音の場合は “ahem” が適切です。音としては「エヘン」と聞こえます。もしかしたら日本語の「えっへん」もここから来ているのかもしれませんね。
Cough, cough.
訳)ゴホゴホ。
You’re coughing too.
訳)君も咳をしてるね。
Yeah, I might have caught it from you.
訳)うん、君のが伝染したかも。
「咳が出る」は英語で何?
風邪などを原因として「咳が出る」場合、英語では “have a cough” と表現するのが一般的です。
have が使われている理由は、咳という症状を「気づいたら持っていた」というイメージがあるから。同じイメージの用法として “have a fever(熱が出る)” や “have a stomachache(お腹が痛い)” などが挙げられます。
また、「なぜ何回も咳をするのに a cough なの?」と思った人もいるでしょう。ここでの a cough は、1回の咳ではなく、出始めから出終わりまでの一連の咳を表しています。先ほど挙げた a fever(熱)や a stomachache(腹痛)も、症状に始まりと終わりがありますよね。
ちなみに、2回咳をするなど限定的な意味では、coughs と複数形が使われることもあります。
What brings you here today?
訳)今日はどうされましたか?
I have a cough.
訳)なんだか咳が出るんです。
I see. Could you open your mouth a little bit, please?
訳)なるほど。ちょっとお口を開けてもらえますか?
Ahh.
訳)あーん。
「咳が止まらない」は英語で何?
「咳が止まらない」という状態は、英語だと “can’t stop coughing “ と言います。ここでの coughing は「咳をすること」という意味の動名詞で、直訳すると「咳をすることを止められない」となります。
また、咳を主語にして “cough won’t stop” と表現することも可能です。ここでの won’t は will not の短縮形で、「どうしても~しようとしない」という否定の意志を表します。
I can’t stop coughing.
訳)咳が止まらないの。
Really? If your cough won’t stop until tomorrow morning, you should go to the hospital.
訳)本当に? もし明日の朝までに止まらないなら、病院に行った方がいいよ。
咳以外の病気の症状を英語で言ってみよう
病気になると、咳以外にもさまざまな症状が出てきます。海外でそのような体調不良に陥った際、スムーズに伝えられないと不安ですよね。
ここでは、代表的な病気の症状について、英語で何と言うかを詳しく確認していきましょう。
症状①:痰
病気のとき喉にからむ「痰」は、英語だと “phlegm” と表現します。発音記号は「flɛm」、カタカナ表記すると「フレム」となります。
phlegmは決まった形を持たない粘液の塊なので、不可算名詞扱いです。そのため、a phlegm と冠詞を付けたり、phlegms と複数形にしたりすることはありません。
なお、phlegm は少々専門的な響きの単語なので、日常的には「体内の粘液」を表す “mucus(ミューカス)” を使うこともあります。
症状②:頭痛
「頭痛」は英語で “headache” と言います。発音記号は「ˈhɛd.eɪk」、カタカナ表記すると「ヘッドエイク」です。
英語で「○○痛」と表現したい場合は “○○+ache” の形にすればOK。head(頭)+ache(痛み)で「頭痛」という理屈です。
頭痛以外の具体例は以下の通り。
日本語 | 英語 | 読み方 | 構造 |
腹痛 | stomachache | ストマックエイク | stomach(腹)+ache |
歯痛 | toothache | トゥースエイク | tooth(歯)+ache |
耳痛 | earache | イヤエイク | ear(耳)+ache |
腰痛 | backache | バックエイク | back(背中、腰)+ache |
症状③:喉の痛み
「喉の痛み」は英語だと “sore throat(ソアスロート)” と言います。sore が「痛み」、throat が「喉」をそれぞれ表しています。
先ほど「○○痛」は “○○+ache” だと説明したばかりですが、喉の痛みを throatache と言うことはありません。ache は長く続く痛み、sore は怪我や疲れを原因とする痛みを表すので、喉の痛みの場合は sore の方が自然なようです。
その他の sore を使う表現は以下の通り。
- 筋肉痛:sore muscles
- 目の痛み:sore eyes
- 足の痛み:sore feet
症状④:鼻水
「鼻水が出る」症状は、英語だと “runny nose(ラニーノーズ)” と表現します。
runny の元である run は「走る」という意味で有名ですが、液体などが「流れる」という意味もあります。そのため、runny nose で「鼻水が流れて仕方ない鼻」といったニュアンスになります。
なお、鼻水そのものを表す場合は先述の mucus を使いますが、日常的に使うことはあまりありません。
まとめ
今回は「咳」に関連する英語表現について、詳しく確認してきました。
咳は英語で “cough” と言います。「咳」「咳をする」「ゴホゴホという擬音」いずれの場合も cough 一択なので、日本語よりわかりやすいかもしれませんね。
咳は出ないに越したことはありませんが、万一出てしまったら今回の内容を参考にして、英語でも早めの対処をしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!