be動詞を”~ing”の形にすると”being”となりますよね。

「そんな当たり前のことを!」と思うかもしれませんが、進行形のようにbe動詞と~ing形が一緒に使われることはよく見かけても、be動詞そのものがbeingの形になって登場するのは、あまり馴染みがない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、”being”の意味や使い方を、例文付きで紹介します。

この記事を読み終わる頃には、色んな用法があってややこしい”being”も適切に使い分けられるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。

beingの意味は?

beingの意味は?

beingは「〜でいること」「〜の状態であること」「〜しているorされている状態」などの意味で使われます。

be動詞の原型である”be”が「〜である」を意味するので、”be”に”~ing”がつくことで「〜でいること」「〜の状態であること」「〜しているorされている状態」といった意味になるわけですね。

とはいえ、「〜でいること」「〜の状態であること」「〜しているorされている状態」と言われても、beingがどんな風に英文中で使われたり訳されたりするのか全然イメージがつきづらいですよね。

なぜなら、”being”は英文中での使われ方、特に英文法上での働き方によって色んな意味や訳し方になるからです。

それでは、”being”が実際に英文中でどんな風に使われたり訳されたりするかを見ていきましょう。

beingの使い方とは?

beingの使い方とは?

beingはは英文中での使われ方、特に英文法上での働き方によって色んな意味や訳し方になることに前項で軽く触れましたね。

本項では”being”の英文中での使い方、特に文法的な働き方についてお伝えします。

”being”の3つの用法

“being”は主に以下の3つの用法で使われます。

  • 動名詞
  • 進行形の現在分詞
  • 分詞構文の現在分詞

順番に見ていきましょう。

動名詞

“being”の3つの用法のうちの一つが「動名詞」です。

「動名詞」とは、その名の通り”be”などの「動詞」に”~ing”がくっつくことで「名詞」の形になった品詞のことを指します。

例えば”being”も元は動詞の形で「〜である」を意味する”be”ですが、動名詞の形で”being”になると「〜であること」という「名詞」の形で使われるわけですね。

文法的な説明よりも、実際の文で見た方が理解しやすい方も多いでしょう。簡単に例文で見てみましょう。

Aさん
例:Being happy is important for us to be healthy.
訳)幸せでいることは、健康でいるために重要です。

上の例文を見ると、文章の一番最初、つまり「主語」の部分に”being”が来ているのがわかりますよね。

英文法において「主語」になるのは「名詞」だけです。

例えば動詞の形である”be”のまま主語の形で置かれたら、「幸せでいるは重要です。」となって、文章がおかしくなりますよね。

ですから、”be”を名詞の形にして「幸せでいること」にすることで、「幸せでいることは重要だ。」という自然な文章になるわけですね。

以上のように、”be”という動詞を「名詞」の形で使えるようにするのが「動名詞」の”being”だと言えます。

【例文】

  • Being prepared for unexpected events is important in this field.
    この分野では、予期しない出来事に備えておくことが重要です。
  • She enjoyed being part of the team and helping everyone succeed.
    彼女はチームの一員でいること、そしてみんなの成功を手助けすることを楽しんでいました。
  • Being honest with yourself is essential for personal growth.
    自分に正直でいることは、自己成長において不可欠です。

進行形の現在分詞

”being”は「進行形」として「現在分詞」の形で使われていることもあります。

”~ing”の形の中でも基本的な表現なので、”~ing”と聞いて真っ先に「進行形」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

「進行形」は「be動詞+~ing形」の形で「〜をしている」を意味する英語表現でしたね。

Be動詞の形によって、現在進行系(am are is ~ing)、過去進行形(was or were ~ing)、未来進行形(will be ~ing)になって、「今〜している(現在進行系)」「〜していた(過去進行形)」「未来には〜しているだろう(未来進行形)」を意味するわけですね。

進行形ではbe動詞がパーツとなって形作られるので、be動詞自体が”being”の現在分詞として使われるのはイメージしづらいかもしれませんね。

しかし、進行形の形でbe動詞を”being”として使うケースもあります。

【例文】

  • She is being very kind to everyone at the party today.
    彼女は今日、パーティーでみんなにとても親切にしています。
  • They were being very careful when handling the fragile items.
    彼らは壊れやすい物を扱う時、とても慎重にしていました。

【※補足】

例文を見て、以下のように違和感を持った方もいらっしゃるかもしれませんね。

Aさん
なんでそれぞれ現在形、過去形、未来形じゃダメなの?なんでわざわざ進行形にしてるの?

確かに”She is very kind to everyone at the party today.”や”They were very careful when handling the fragile items.”でも良さそうなものです。

確かに現在形、過去形、未来形でも文法的には正しく成り立ちます。しかし「進行形」にしているのには明確な「意図」があります。

「進行形」の文章は、「ある一定の期間に限定して行動する」というニュアンスがあります。

例えば、”She is very kind to everyone at the party.”であれば、「現在形」の文章なので、「パーティの時はいつも親切だ」というニュアンスで伝わります。

しかし、”She is being very kind to everyone at the party today.”という進行形の形になることで、「今日はパーティだから、特別に頑張って親切にしている。」というニュアンスになります。

進行形になることで、「パーティの期間」に限定して「親切だ」というニュアンスになるわけですね。

パーティの期間が終わると、もう親切じゃなくなるかもしれないわけです。

なので、3つの例文のどれも、「進行形」の形になることで「その期間限定で」というニュアンスが加わっているわけですね。

分詞構文の現在分詞

”being”は上述した”is ~ing”などの「進行形」の他にも、「分詞構文」となって現在分詞の”being”の形で使われることもあります。

分詞構文は高校英語で習う英語の構文で、「〜なので」や「〜して」「〜しながら」といった意味で、2つの文章を1つにまとめる働きがあります。

例えば、”He was tired. He went to bed early.”(彼は疲れていた。彼は早く床についた。)という2つの文章を、分詞構文で表すと、”Being tired, he went to bed early.”(疲れていたので、彼は早く床についた。)となるわけですね。

分詞構文には現在分詞と過去分詞の使い方がありますが、He was tired.のように、主語と動詞(この場合はbe動詞のwas)との関係が「能動的(受動的=受け身的)」だった場合は、過去分詞形のbeenではなく、現在分詞形のbeingを使うわけですね。

【例文】

  • Being tired from the trip, she decided to rest instead of going out.
    彼女は旅行で疲れていたので、外出せずに休むことにしました。
  • Being surprised by the sudden news, they looked at each other in disbelief.
    突然の知らせに驚いて、彼らは「信じられない」という表情でお互いを見つめました。

まとめ

この記事では、be動詞の~ing形である”being”について、意味や使い方を例文付きで紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、色んな意味や使い方がされるややこしい”being”について、適切に使い分けられるだけの知識が身についているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。

【関連記事】