今回は凶暴な草食恐竜、「テリジノサウルス」について詳しく解説。同時に英語での説明方法も学んでいきましょう。
巨大生物に興味がある方、英語で動物について話したい方にぴったりの内容です。
テリジノサウルスとは?
まずはテリジノサウルスがどんな生物だったのかを見ていきましょう。
基本情報(学名・生息時代・分類)
テリジノサウルス(Therizinosaurus cheloniformis)は、約7,000万年前の白亜紀後期に現在のモンゴルを歩き回っていた大型の草食恐竜です。
学名の「Therizinosaurus」は「刈るトカゲ(reaping lizard)」という意味。ギリシャ語の「therizo(刈り取る)」+「sauros(トカゲ)」から来ています。そのあまりにも長いツメを鎌に見立てた名前なんですね。
「cheloniformis」は「カメのような形をした」という意味で、これは最初の発見者が、テリジノサウルスの骨をカメの骨だと勘違いしたことに由来しています。
参考:ウィキペディア 様
どこに住んでいたのか?(分布地域)
テリジノサウルスの化石は、モンゴル南部のネメグト層と呼ばれる地層から発見されました。
当時のモンゴルは今とは全く異なる環境で、湿地帯や森林が広がる温暖な気候だったようです。
川沿いには鬱蒼とした森があり、恐竜たちの楽園とも言える場所だったんでしょうね。
どれくらい大きかった?(サイズと体重)
テリジノサウルスは、全長約10メートル、体重はおよそ5トンと推定されています。
特に目を引くのが3本の異様に長い前肢のツメで、それぞれの爪の長さは最大1メートルにも達するとされています。
頭部は体に比べて小さめで、くちばし状の口と小さな歯を持っていました。
なぜこんなに有名なの?(長大なツメと奇妙な見た目)
テリジノサウルスが注目される理由は、その奇妙な外見と非常に長いツメにあります。
初期の発見時にはそのツメだけが見つかり、「巨大なカメ」や「未知の肉食恐竜」と誤解されていました。
全身骨格が徐々に明らかになった結果、ようやく「草食性の獣脚類」という驚くべき真実にたどり着いたのです。
テリジノサウルスの特徴を英語で説明しよう!

次は、これまで学んできた内容をベースに、英語でテリジノサウルスについて説明してみましょう!
以下に想定する説明シーンと、英文+和訳を用意しました。
英語での基本紹介文
訳)テリジノサウルスは白亜紀後期のモンゴルに生息していた。
サイズ感の表現
訳)全長は最大10メートル、体重は約5トンと推定されています。
生息地の表現
訳)テリジノサウルスは、かつて森林や湿地帯が広がっていた現在のモンゴルに生息していました。
生活様式に関する表現
訳)恐ろしげなツメを持ちながらも、爪で枝を引き寄せたり植物を集めるのに使われていたと考えられています。
絶滅に関する表現
訳)テリジノサウルスは約7,000万年前、恐竜時代の終わりに近い時期に絶滅しました。
テリジノサウルスに関する英単語・フレーズ集

次はテリジノサウルスと一緒に覚えたい単語・フレーズを紹介していきます。
英語での会話力をさらにアップするために、いくつかキーワードを押さえておきましょう!
覚えておきたい基本単語10選
- claw :【名詞】 ツメ
- feather :【名詞】 羽毛
- herbivore :【名詞】 草食動物
- extinct :【形容詞】 絶滅した
- dinosaur :【名詞】 恐竜
- Late Cretaceous :【名詞】 白亜紀後期
- prehistoric :【形容詞】 先史時代の
- branch :【名詞】 枝
- strange-looking :【形容詞】 奇妙な見た目の
- Mongolia :【名詞】 モンゴル
恐竜に関して話すときは、“extinct(絶滅した)”という単語を良く使います。
既に絶滅した時代の話しだからこそ、大事な単語なのです!
テリジノサウルスを説明する便利な表現
- giant herbivorous dinosaur :巨大な草食恐竜
- used claws for gathering plants :植物を集めるのにツメを使っていた
- feathered body :羽毛のある体
- slow-moving :動きが遅い
- unique appearance :ユニークな見た目
“slow-moving”は、”slow”と”move”のing形が組合わさった単語です。
日本語でも「朝活」のような言葉がありますが、英語でもそれぞれの意味を組み合わせて、1つの単語として使う場合があります。
他の恐竜と比較してみよう

最後に他の生物とテリジノサウルスを比較していきます。
タルボサウルス(Tarbosaurus)との比較
タルボサウルスは白亜紀後期のモンゴルに生息していた大型の肉食恐竜で、ティラノサウルスに近い種とされています。
「白亜紀後期のモンゴル」といえば、テリジノサウルスと同じ地域、同じ時代に生息していたと考えられるので、おそらくテリジノサウルスの天敵だったでしょう。
体長12メートル、体重5トンとサイズ感も近しい仲だったと推測されます。
AさんTherizinosaurus and Tarbosaurus may have shared the same habitat.訳)テリジノサウルスとタルボサウルスは同じ生息地にいた可能性がある。
参考:ウィキペディア 様
セグノサウルス(Segnosaurus)との違い
セグノサウルスもテリジノサウルスと同じテリジノサウルス科に属する恐竜で、全長約6メートルとやや小型ながら、類似した特徴を持っています。
どちらも羽毛を持ち、草食性で、長い前肢とツメを持っていたことから、共通の祖先を持つと考えられているのです。
AさんSegnosaurus was a smaller relative of the therizinosaurus.訳)セグノサウルスはテリジノサウルスの小型の親戚だった。
参考:ウィキペディア 様
まとめ
こちらの記事では、テリジノサウルスについて詳しく学び、その特異な見た目や草食性の生活様式を英語でどう表現するかも紹介しました。
この恐竜は、「肉食=怖い」「草食=おとなしい」という恐竜のステレオタイプを完全に覆す存在です。
英語学習にも使える表現を活用して、ぜひ他の人にもテリジノサウルスの魅力を伝えてみましょう!
英単語・フレーズもぜひ積極的に使ってみてください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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