「日本のオーガニックコスメって、どんなものですか?」
そのように海外のお客様に聞かれて、うまく答えられず戸惑ったことはありませんか?
“オーガニック”という言葉は英語由来ですが、国によって意味や基準が大きく異なります。
日本では「自然由来で肌にやさしいもの」というイメージが浸透していますが、欧米では厳格な認証制度を重視する傾向があります。
この記事では、日本と海外での考え方の違いを丁寧に伝えるための英語表現や、現場でそのまま使える接客フレーズをまとめました。
英語に不安がある方でも安心して対応できるよう、伝わりやすく丁寧な表現を中心にお届けします。
“オーガニックコスメ”の英語表現と使い方

「オーガニックコスメ」は英語でも同じ “Organic cosmetics” です。
“organic” は「有機の」「自然な」という意味で、食品や野菜にも同じように使われます。
例:organic food, organic vegetables
また “cosmetic” には「複数形の”s”」も忘れずに付けましょう。
よく使う例文
私は美容部員として働いており、オーガニックコスメを取り扱っています。
当社はオーガニックコスメを取り扱っており、海外にも展開しています。
日本でもオーガニックコスメはとても人気があります。
“オーガニック”の発音は要注意!ネイティブ風に伝えるコツ
英語で「organic(オーガニック)」を発音するときは、日本語の言い方とは少し違います。
日本語では「オーガニック」と最初の「オー」にアクセントを置くことが多いですが、英語では真ん中の「ガ(gar)」に強くアクセントが置かれます。
カタカナであえて表すなら「オーギャニック」に近い音になります。
「英語っぽく言わなきゃ」と気負う必要はありませんが、発音のリズムが少し違うことを知っておくだけでより自然に伝わりますよ。
日本と海外の「オーガニックコスメ」の違い
日本では、「オーガニック」という言葉が “自然由来で肌にやさしいもの” として広く使われており、メーカーごとに独自の基準で表示されていることもあります。
ほんの少しでもオーガニック成分が含まれていれば、オーガニックコスメとして販売されているケースも珍しくありません。
また、オーガニックに関する法律や共通の基準がまだ整っていないため、海外のように明確な認証を受けていない商品も多く見られます。
一方、海外では「ECOCERT(エコサート)」や「COSMOS(コスモス)」といった国際的な認証団体が存在し、オーガニック成分の使用比率、合成成分の制限、製造・包装時の安全性や環境への配慮など、厳しいルールを満たした製品のみがオーガニックと認められています。
そのため、日本のオーガニックコスメには海外の認証マークが付いていないこともあります。
海外のお客様にご説明する際は、認証がない場合もありますが自然由来で肌にやさしく作られている点を丁寧に伝えると、信頼につながるでしょう。
引用
エコサート・ジャパン:https://www.ecocert.com/ja-JP/home
COSMOS-standard:cosmos-standard.org
日本と海外のオーガニックの違いを英語で説明
以下の例文を使って違いを伝えると、お客様にもわかりやすく安心感を与えられます。
日本では「オーガニック」は、自然で肌にやさしいという意味で使われることが多いです。
日本ではオーガニックと言っても必ずしも公式な認証を受けているとは限りません。
公式な認証はありませんが、自然な成分で作られており、肌にやさしいです。
訪日外国人によく聞かれる!国産オーガニックのQ&A

オーガニックコスメを求める外国人のお客様からは、商品の安全性や原材料、製造背景についての質問を受けることが多くあります。
ここでは、売り場でよく聞かれる質問とその答え方を会話形式でご紹介します。
日本製ですか?
観光客の方からよく聞かれる質問のひとつです。
“Made in Japan” に加えて “locally sourced ingredients(地元の原料を使っている)” と伝えると、品質だけでなく素材へのこだわりも伝えられます。
これは日本製ですか?
はい。地元の原料を使用した日本製のブランドです。
敏感肌でも使えますか?
肌へのやさしさを伝えたいときは“sensitive skin(敏感肌)”、“gentle(やさしい)”、“harsh chemicals(刺激の強い成分)” といった表現が役立ちます。
敏感肌でも使えますか?
はい。刺激の強い成分を使わず、敏感肌にもやさしい処方です。
ヴィーガン対応ですか?
ヴィーガン志向のお客様には、動物由来の成分を避けたい方も多くいらっしゃいます。
“vegan(ヴィーガン)”、“not tested on animals(動物実験なし)”、“animal-derived ingredients(動物由来成分)” などの言葉を添えてご案内すると、安心感につながります。
ヴィーガン対応ですか?
はい、100%ヴィーガンで、動物実験も行っていません。
人工香料は入っていますか?
香りに敏感なお客様には “fragrance-free(無香料)”、“artificial fragrance(人工香料)”、“natural essential oils(天然エッセンシャルオイル)” といった用語を使ってご説明しましょう。
人工香料は入っていますか?
いいえ。人工香料は使わず、天然のエッセンシャルオイルのみを使用しています。
オーガニック認証はありますか?
海外では、“certified organic(オーガニック認証)”、“ECOCERT(エコサート)”、“COSMOS(欧州の認証団体)” といった言葉が、製品の信頼性を示す目安とされています。
日本の商品には認証がない場合もあるため、自然成分や肌へのやさしさを伝える表現を付け加えて伝えてみてください。
オーガニック認証はありますか?
この商品は国際認証はありませんが、日本の基準に基づき、厳選された自然由来成分を使用しています。
まとめally
海外では、オーガニック認証の有無を製品選びの判断基準とする傾向があり、日本との考え方の違いに驚かれる方も少なくありません。
そのため、「この商品は自然成分で作られていますが、国際認証はありません」といった丁寧な説明がお客様に安心していただくための大切な一歩になります。
「英語でうまく伝えられるか不安…」という方も大丈夫。この記事で紹介したようなシンプルな表現を少しずつ身につけていけば、自信を持って接客できるでしょう。
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