「礎(いしずえ)を築く」という日本語表現を英語でどう言うか知っていますか?
英語では日常会話からビジネスシーンまで、「基礎」や「土台」を表す表現が多く使われます。
この言葉を正しく使いこなせるようになると、英語力がワンランクアップしますよ。
この記事では、「礎を築く」を中心に、以下の英語表現についても例文とともにわかりやすく解説していきます。
- 基礎を大切にする
- 基礎となっている
- 基礎ができている
- 基礎を作る
大人にもぴったりの英語の学び直し記事です。
英語の基礎を固める第一歩として、ぜひ最後まで読んでみてください。
「礎を築く」を英語で何て言う?

「礎(いしずえ)を築く」は日本語では、何か新しいことや重要なことを始めるための基礎や基盤を作ることを意味します。
具体的には、将来の発展や成功のために、しっかりとした土台や枠組みを構築するイメージです。
英語では主に以下のように表現されます。
build a foundation(礎を築く)
“build a foundation”は、「礎を築く」のニュアンスに近い、もっとも一般的な表現です。
“foundation”は「基礎・土台」という意味で、”build”は「築く・作る」を表します。
例文はこちらです。
She worked hard to build a foundation for her future.
(彼女は将来のために礎を築くために懸命に働いた。)
lay the groundwork(下地を作る)
“groundwork”は「準備、下地」という意味があり、「礎を築く」としても使えます。
例文はこちらです。
He laid the groundwork for the company’s success.
(彼は会社の成功の礎を築いた。)
establish a base(基盤を確立する)
より抽象的な表現で、「ビジネス」や「考え方」に対して使われることが多いです。
例文はこちらです。
The training program helps new employees establish a base in customer service.
(その研修プログラムは新入社員が接客の基盤を確立するのに役立つ。)
「基礎を作る」を英語で何て言う?
「礎を築く」に似た表現として「基礎を作る」があります。
日本語でのニュアンスの違いは以下のとおりです。
- 礎を築く:抽象的・長期的な視点で、大きな目標や意義ある物事の基盤を構築する際に使う。
重厚で荘厳なニュアンス。 - 基礎を作る:具体的・実際的で、日常的な作業やスキル構築の土台を作る際に使う。
実務的でニュートラルな印象。
英語ではどのような表現ができるでしょうか。
lay a foundation(基礎を作る)
先に紹介した”build a foundation”に似た表現ですが、”lay”は「据える、置く」という意味で、最初の段階を強調します。
例文はこちらです。
Early education lays a foundation for lifelong learning.
(初等教育は生涯学習の基礎を作ります。)
set the stage for ~(~の準備をする)
直訳ではありませんが、比喩的に「基礎を作る」意味で使われることがあります。
例文はこちらです。
Her research set the stage for future discoveries.
(彼女の研究は今後の発見の基礎を作った。)
「基礎を大切にする」を英語で何て言う?

「基礎を大切にする」は、何かを学ぶ、行う、または構築する際に、その土台となる基本や基礎を重視し、丁寧に築くことを意味します。
英語では、いくつか近いニュアンスの表現があるので紹介します。
value the basics(基本を大切にする)
“value”は「~を重んじる」という意味があります。”basics”は「基本・基礎」です。
例文はこちらです。
It’s important to value the basics when learning a new language.
(新しい言語を学ぶときには基礎を大切にすることが大切です。)
stick to the fundamentals(基本に忠実である)
“fundamentals”は「基本・原則」で、”stick to”は「~に忠実である」という意味です。
例文はこちらです。
Good athletes always stick to the fundamentals.
(優れたアスリートは常に基本に忠実です。)
「基礎となっている」を英語で何て言う?
次に「基礎となっている」の英語表現を見ていきましょう。
「基礎となっている」とは、ある物事や成果、構造、システムなどが、特定の基盤や土台に支えられている状態を指します。
be the foundation of ~(~の基礎となっている)
“foundation”は名詞として「基礎」の意味があり、”be the foundation of”で「~の基礎となっている」となります。
例文はこちらです。
Trust is the foundation of any relationship.
(信頼はどんな関係においても基礎となっています。)
underlie(~の根底にある)
少し難しい単語ですが、抽象的な「基礎」に対して使うことができます。
例文はこちらです。
Certain principles underlie our legal system.
(特定の原則が我々の法制度の基礎となっている。)
「基礎ができている」を英語で何て言う?
次の表現は「基礎ができている」です。
これは、ある物事において基本的な知識、スキル、または土台がしっかりと構築されている状態を指します。
英語ではどのように表現できるでしょうか?
have a solid foundation(しっかりとした基礎ができている)
“solid”は「堅実な、しっかりした」の意味があります。
例文はこちらです。
She has a solid foundation in English grammar.
(彼女は英語文法の基礎ができている。)
be well-grounded in ~(~の基礎がしっかりしている)
“well-grounded”は「基礎がしっかりしている」という意味の形容詞です。
例文はこちらです。
He is well-grounded in mathematics.
(彼は数学の基礎がしっかりしている。)
まとめ
今回は「礎を築く」や「基礎を作る」といった日本語の英語表現を解説しました。
主なものをまとめます。
- 礎を築く:build a foundationなど
- 基礎を作る:lay a foundationなど
- 基礎を大切にする:value the basicsなど
- 基礎となっている:be the foundation ofなど
- 基礎ができている:have a solid foundationなど
それぞれ微妙に意味合いや使われる場面が異なるため、例文と一緒に覚えておくと効果的です。
英語学習をやり直す皆さんには、まず”foundation”や”basics”などの基本単語をしっかり覚えることが、これからの英語学習の大きな助けになります。
この記事を通じて、あなたの英語力の「礎」を築くことができたなら幸いです。
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