地中海の東部に位置する島国がキプロスです。ギリシャとトルコの文化が混ざりあった独自の魅力を持つキプロスは、愛と美の女神アフロディーテが産まれたと言われるペトラ・トゥ・ロミウ海岸が有名です。このキプロスには、パフォスという世界遺産があることをご存知ですか?
この記事では、キプロスの世界遺産「パフォス」を」解説します。どのような世界遺産なのか、英語表現とともに紹介します。キプロス観光で見逃せない世界遺産を知る機会にしていきましょう。
「パフォス」の基本情報を紹介

まずは、パフォスがどのような場所であるのかみていきます。その後に、それらの英語表現を紹介しましょう。
キプロス情報
キプロスは英語で”Cyprus”と表記され、カタカナ語の発音はサイプラスになることから日本語の読み方と異なります。正式にはキプロス共和国(Republic of Cyprus)です。ヨーロッパと中東の交差点にあることから、多様な文化が融合した独自の社会が特徴となっています。
キプロスの人口は約133万人、公用語はギリシャ語とトルコ語ですが英語も多くの人に使用されています。これは、1878年にイギリスの植民地となったことが大きいでしょう(1960年に独立)。
パフォス情報
パフォスはキプロスの南西部に位置する古い都市です。この都市は遺跡があること、愛と美の女神アフロディーテの信仰の中心地である点が特徴です。その歴史は紀元前12世紀にも遡ります。その頃、ミケーネ人がこの地に神殿を建設したことから始まったと言われています。
パフォスには、アフロディーテの聖域にはじまり、王家の墓や考古学公園があること、そして美しい海岸線を持つことからリゾート地としても知られています。
パフォスの英語フレーズを紹介
パフォスの雰囲気がわかってきたところで、ここではパフォスの英語を紹介しましょう。
パフォスの英語を紹介
パフォスは英語で”Paphos”と表します。”Pafos”と書かれることもあります。
訳)パフォスはキプロス南西部の沿岸都市です。
訳)パフォスは、アフロディーテ崇拝の中心地として有名です。
以下”Visit Pafos”というウェブサイトです。パフォスの美しい海や遺跡の動画などが載っていますので、ぜひご覧ください。
パフォスが世界遺産になった理由は?

パフォスはキプロス南西部にある「古代遺跡群」として世界遺産に登録されています。その遺跡群のなかにアフロディーテ神殿もあるのです。ここで、パフォスが世界遺産に登録された年や理由をみていきます。
パフォスが世界遺産になった年
訳)パフォスは、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。
パフォスが世界遺産になった理由
次に、パフォスが世界遺産に登録された理由を紹介しましょう。
訳)この遺跡は広大な考古学遺跡であり、別荘、宮殿、劇場、要塞、そして墓の遺跡が点在しています。
訳)これらはパフォスの卓越した建築的・歴史的価値を示すものであり、古代の建築、生活様式、そして考え方を理解するのに大きく貢献しています。
例文では、遺跡の英語に”remain”を使用しています。他に”ruin”という単語も遺跡を表現します。その違いですが、”remain”は以前あったものの一部が残っている状態、そして”ruin”は何かしらで壊れた後に残ったものになります。
このように、パフォスは考古学遺跡として評価され、世界遺産に登録されたのです。
引用:UNESCO World Heritage Centre
パフォス必見「愛と美の女神アフロディーテ」関連遺跡
さらに「愛と美の女神アフロディーテ」の信仰の中心地であるパフォスについて紹介します。
女神アフロディーテとは?
アフロディーテ(Aphrodite)は、ギリシャ神話に登場する、愛と美の女神です。ローマ神話ではアフロディーテはヴィーナスと同一視されています。最も美しい神として女性美の象徴であると同時に、奔放な性格のために神々と関係を持ったそうです。
訳)アフロディーテは愛、美、欲望、そして性のあらゆる側面を司どる古代ギリシャの女神でした。
パフォスとアフロディーテの関係
女神アフロディーテはパフォスで生まれたとされており、そのため生誕の地として信仰の中心地である聖域として有名です。遺跡には、アフロディーテを象徴する石像、神殿の基礎部分が残っています。
訳)アフロディーテの生誕地は、パフォス市近郊でもっとも美しいビーチのひとつです。
パフォスを訪れる際は、ギリシャ神話に登場するアフロディーテについて事前に調べるとその海とビーチの美しさをさらに感じる旅になるでしょう。
パフォスの見どころ「パフォス考古学公園」
パフォスにある各邸宅には美しいモザイクが多く見られます。それぞれがギリシャ神話を題材にしています。それらを見ることができるのが「パフォス考古学公園」です。
パフォス考古学公園/Nea Paphos
パフォス考古学公園は野外博物館です。以下ローマ時代の4つの邸宅跡は色鮮やかなモザイク画で有名です。
ディオニュソスの家
テセウスの家
アイオンの家
オルフェウスの家
パフォスを訪れる際には、ぜひすべての邸宅をチェックしてみてください。
パフォスの見どころ「王家の墓」
パフォスの北約2kmのところに位置する大規模の地下墓地が「王家の墓」です。
王家の墓/Tomb of the Kings
王家の墓は貴族や高官の墓所として、紀元前4世紀ごろに造られたと言われており、世界遺産パフォスに登録されている遺跡のひとつとなっています。
訳)王家の墓は、パフォス港の北約2キロメートルに位置する大きな墓地です。
訳)王家の墓には、保存状態の良い8つの墓が並んでいます。
まとめ
本記事では、キプロスの世界遺産「パフォス/Paphos」を紹介しました。
考古学遺跡として評価され、世界遺産に登録されたパフォスにはアフロディーテの聖域という特徴があります。美しいビーチと遺跡の旅は多くの人にとってかなり魅力的でしょう。
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