色とりどりのケーキや焼き菓子が並ぶ洋菓子店は、訪日観光客にも人気のスポットです。「どんな味?」「日持ちは?」「おすすめのギフトは?」といった質問に英語で対応できると、お客様にとって印象的な買い物体験を提供できます。
洋菓子店店員の仕事は、商品説明やレジ業務に加え、ギフト包装やシーズン商品、焼き菓子の案内など多岐にわたります。
この記事では、洋菓子店店員の仕事内容や、注意したい和製英語、日本の洋菓子文化などについて、わかりやすく紹介しています。
洋菓子店で外国人対応に備えたい方は、ぜひ参考にしてください。
洋菓子とは?

洋菓子は、バターやクリーム、小麦粉などを使って作る、西洋風の甘いお菓子です。
Western-style confectionery in Japan includes sweet treats made with butter, cream, flour, and sugar.
- Western-style confectionery:洋風のお菓子
- treats:甘いお菓子
- made with ~:〜で作られた
ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ、シュークリーム、フィナンシェなどが人気商品で、味も見た目もバリエーション豊富です。
Popular items include strawberry shortcake, Mont Blanc, cheesecake, cream puffs, and financiers—all known for their variety in taste and appearance.
- cream puff:シュークリーム
- financier:フィナンシェ
- known for:~で知られている
- variety in taste and appearance:味と見た目の多様性
【ピックアップ単語】
cream puff
a cake made of light pastry filled with cream
軽いペーストリー生地にクリームを詰めたケーキ
洋菓子店店員の主な業務内容
洋菓子店店員の主な仕事は、接客、ケーキや焼き菓子の説明、包装、レジ業務などです。
Pâtisserie staff greet customers, describe cakes and baked goods, wrap items, and handle the cash register.
- pâtisserie staff:洋菓子店の店員
- describe baked goods:焼き菓子を説明する
- handle the cash register:レジ業務を行う
外国人のお客様には、味や材料、保存方法などを英語で説明できることが求められます。
It’s important to explain the flavor, ingredients, and storage methods in English to foreign customers.
- flavor:風味
- ingredients:材料
- storage methods:保存方法
- foreign customers:外国人客
贈答用にはどれが向いているか、日持ちはどれくらいかなど、会話を通じて提案ができると信頼感が高まります。
Suggesting suitable items for gifts and informing them about shelf life builds trust with customers.
- suggest suitable items:適した商品を提案する
- shelf life:賞味期限、日持ち
- builds trust with ~:~との信頼を築く
【ピックアップ単語】
flavor
how food or drink tastes
食べ物や飲み物の味わい(どのような味がするか)
外国人に伝えたい日本の洋菓子文化
日本の洋菓子は、フランス菓子やドイツ菓子などをベースに、日本人の繊細な味覚に合わせて発展してきました。
Japanese Western-style sweets have evolved from French and German confectionery, tailored to delicate Japanese tastes.
- evolve from ~:〜から発展する
- confectionery:菓子類
- French:フランスの
- German:ドイツの
- tailored to ~:〜に合わせて調整された
見た目の美しさや季節感を大切にし、包装も丁寧に行うのが特徴です。
They are known for their beautiful presentation, seasonal themes, and careful packaging.
- presentation:見た目、盛り付け
- seasonal themes:季節感
- careful packaging:丁寧な包装
さらに、誕生日や記念日、手土産など、日常のさまざまなシーンで利用されることも説明できるとよいでしょう。
It’s also helpful to explain that cakes and pastries are commonly used for birthdays, anniversaries, and as small gifts in daily life.
- pastry:焼き菓子(特にパイやタルトなど)
- small gifts:ちょっとした贈り物
- daily life:日常生活
【ピックアップ単語】
pastry
a mixture of flour, fat and water or milk that is rolled out flat to be a base or cover for a pie, etc.
小麦粉・脂肪・水または牛乳を混ぜて平らに伸ばした生地で、パイなどの土台や覆いに使われるもの
洋菓子店で注意したい和製英語

洋菓子店では、日本独自のカタカナ語(和製英語)をそのまま使ってしまうと、外国人のお客様に通じないことがあります。
以下に、特に注意したい和製英語とその自然な英語表現を例文付きでご紹介します。
シュークリーム
「シュークリーム」は英語では cream puff と言います。
“shoe cream” と言ってしまうと、「靴用クリーム」と誤解されてしまうので注意しましょう。
Would you like to try our cream puffs? They’re filled with custard cream.
シュークリームはいかがですか?中にカスタードクリームが入っています。
- cream puff:シュークリーム(柔らかい生地の中にクリームを詰めた洋菓子)
- custard cream:カスタードクリーム
ホットケーキ
日本では「ホットケーキ」という表現が使われますが、英語では pancakes が一般的です。
“hot cake” という言い方はネイティブにはあまりなじみがありません。
These pancakes are fluffy and lightly sweetened.
このパンケーキはふわふわで、ほんのり甘いです。
- pancake:パンケーキ、ホットケーキ
- fluffy:ふわふわした
- lightly sweetened:ほんのり甘く味付けされた
ロールケーキ
「ロールケーキ」は英語で Swiss roll や cake roll と表現されます。
“roll cake” は一部の英語話者には通じますが、Swiss roll 、cake roll の方がより一般的です。
Our Swiss rolls are light and filled with whipped cream.
当店のロールケーキは軽くて、生クリームが詰まっています。
- be filled with ~:~でいっぱい
- whipped cream:ホイップクリーム、生クリーム
まとめ
今回は、洋菓子店店員の仕事内容や、日本の洋菓子文化、注意したい和製英語について詳しくご紹介しました。
日本の洋菓子は、味だけでなく見た目や包装、贈る場面まで含めて楽しめる独自の魅力があります。こうした特徴を英語で伝えることで、外国人のお客様にとっても特別な体験となるでしょう。
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