訪日観光客の増加にともない、クラフトビール専門店でも英語での接客が求められる場面が増えています。
「おすすめは?」「苦いビールはある?」「フルーティーな味が好き」などの質問に英語で対応できれば、外国人のお客様にもクラフトビールの奥深さを伝えられるでしょう。
この記事では、クラフトビール専門店で役立つ英単語や英語フレーズ、よくある接客場面を想定したロールプレイをご紹介します。
英語が苦手な方でも使いやすい表現を厳選しているので、ぜひ実践でお役立てください。
クラフトビール専門店で役立つ英単語

ここでは、「ビールの種類」「味や香りの表現」「接客や提供」に分けて、クラフトビール専門店で使われる英単語をまとめました。
まずは身近なものから、少しずつ覚えていきましょう。
ビールの種類に関する単語
- lager(ラガー):すっきりとした下面発酵ビール
- pale ale(ペール・エール):軽めのホップが香るビール
- IPA(アイピーエー):苦味と香りが強いホップ主導のビール ※正式名称は “India Pale Ale”
- stout(スタウト):ロースト香が強く、濃厚なビール
- wheat beer(ウィート・ビア):小麦を使用した軽やかなビール
- saison(セゾン):スパイシーでフルーティーな農家風ビール
【ピックアップ単語】
lager
a type of light, pale beer that usually has a lot of bubbles
泡が多く、色が薄くて軽いタイプのビール
味や香りに関する単語
- bitter(ビター):苦味のある
- fruity(フルーティー):果実のような香り
- malty(モルティ):麦芽の甘みやコクがある
- crisp(クリスプ):すっきりとした飲み口
- hoppy(ホッピー):ホップの香りが強い
- refreshing(リフレッシング):爽やかな
【ピックアップ単語】
refreshing
making you feel less tired or hot
疲れや暑さを感じにくくさせる(さっぱりした気分にさせる)
接客や提供に関する単語
- tasting flight(テイスティング・フライト):飲み比べ用セット
- draft beer(ドラフト・ビア):生ビール
- limited edition(リミテッド・エディション):限定品
- pairing suggestion(ペアリング・サジェスチョン):料理との相性提案
- alcohol content(アルコール・コンテント):アルコール度数
- local brewery(ローカル・ブルワリー):地元の醸造所
【ピックアップ単語】
brewery
a factory where beer is made; a company that makes beer
ビールが作られる工場、またはビールを製造する会社
クラフトビール専門店で使える英語フレーズ
ここでは、クラフトビール専門店での接客シーンで使える英語フレーズを、シーン別にご紹介します。
まずは一言から、実際の接客で使ってみてください。
案内・注文時のフレーズ
Welcome! Are you looking for something specific?
(いらっしゃいませ。何かお探しですか?)
We specialize in local and international craft beers.
(当店は国内外のクラフトビールを取り扱っています。)
You can try a tasting flight if you’d like.
(よろしければ飲み比べセットもございます。)
商品説明・おすすめ時のフレーズ
This one is a fruity wheat beer with a citrus aroma.
(こちらは柑橘系の香りがするフルーティーなウィートビールです。)
IPA is very popular. It has a strong hop flavor and bitterness.
(IPAはとても人気です。ホップの香りと苦味が特徴です。)
This stout has a rich, chocolate-like taste.
(このスタウトはチョコレートのような濃厚な味わいです。)
会計・保存・飲み方のフレーズ
Your total is 2,400 yen.
(合計で2,400円です。)
Would you like it cold or room temperature?
(冷えた状態がよろしいですか?常温がよろしいですか?)
Please keep it refrigerated and consume soon.
(冷蔵保存して、なるべく早めにお飲みください。)
クラフトビール専門店での実践的な英会話ロールプレイ

ここでは、クラフトビール専門店での典型的な接客場面を5パターンご紹介します。
店員役とお客様役になって、声に出して練習してみましょう。
パターン1:ビールの種類を説明する
What kind of beer is this?
これはどんなビールですか?
That’s a pale ale. It has a mild hop flavor and is easy to drink.
ペールエールです。ホップの香りがやさしく、飲みやすいビールです。
Great! I’ll give it a try.
いいですね。飲んでみます。
パターン2:おすすめを聞かれたとき
Can you recommend a beer for beginners?
クラフトビール初心者におすすめはありますか?
Sure. This wheat beer is light and slightly fruity.
はい。こちらのウィートビールは軽めで少しフルーティーです。
Sounds good. I’ll take that.
いいですね。それにします。
パターン3:苦味について説明する
Is this beer bitter?
このビールは苦いですか?
Yes, it’s an IPA, so it has a strong hop bitterness.
はい、IPAなのでホップの苦味がしっかりあります。
I prefer something less bitter.
もう少し苦くないものがいいです。
Then I recommend this lager. It’s smoother and crisp.
それでしたら、このラガーがおすすめです。すっきりして飲みやすいです。
パターン4:飲み比べセットを案内する
I want to try several types.
いろいろな種類を試してみたいです。
We have a tasting flight with four kinds. Would you like to try it?
4種類のテイスティングセットがございます。お試しになりますか?
Yes, that sounds perfect.
はい、それがちょうどいいです。
パターン5:お土産として購入したい
Can I take this bottle home?
このボトルは持ち帰れますか?
Yes, we can wrap it for you. It’s perfect as a gift.
はい、ラッピングもできますよ。ギフトにも最適です。
Great. Please wrap it nicely.
いいですね。きれいに包んでください。
Certainly. One moment, please.
かしこまりました。少々お待ちください。
まとめ
今回は、クラフトビール専門店での接客に役立つ英単語・英語フレーズ・ロールプレイをシーン別にご紹介しました。
ビールの種類や味の違い、飲み方やギフト対応を英語で丁寧に伝えられれば、外国人のお客様にもクラフトビールの魅力をより深く楽しんでもらえます。
ぜひ今回の表現を日々の接客に取り入れ、英語での対応力を高めていきましょう。
Kimini英会話では、飲食業や観光業の現場で使える英語を学べる法人向けレッスンをご用意しています。クラフトビール専門店で英語接客の力を磨きたい方は、ぜひご活用ください。

