四字熟語のことわざ「温故知新」。単に古い知識を学ぶだけでなく、そこから新しい発見や洞察を得る、という意味を持つ素晴らしい考え方です。普段の生活や仕事においても、私たちにとって大切な教えと言えるでしょう。
英語で「温故知新」を表現するには、どうすればよいでしょうか? ぴったり当てはまるフレーズはないので、状況やニュアンスに応じて表現を使い分ける必要があります。
この記事では、「温故知新」の英語表現を、よく似たことわざや具体的な例文と共に詳しく解説します。
「故きを温ねて新しきを知る」を英語で

「温故知新」を直訳すると「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」となります。
そのまま英語で表現するなら、”to learn new things by studying the past”です。
(私たちの目標は、故きを温ねて新しきを知ることです。)
過去の知識や歴史を学ぶことの大切さをシンプルに、そしてわかりやすくに伝えられます。
別の言い方
“to get new insights from old knowledge”(古い知識から新しい洞察を得る)も同じようなニュアンスを持つ表現です。
(彼は故きを温ねて新しきを知る真のプロフェッショナルです。)
“learn from the past”という英語表現
“learn from the past”は「過去から学ぶ」という意味で、「温故知新」の意味をシンプルに表現するしたいときに使えます。
(より良い未来を築くためには、私たちは過去から学ばなければならない。)
“learn from”の例文としてCambridge Dictionaryに、「learn from your mistakes: He’s not afraid to learn from his mistakes.」のフレーズが紹介されています。
単に「学ぶ」だけでなく、「洞察を得る」というニュアンスを出したいときは、”gain wisdom from the past”や”draw lessons from history”といったフレーズも使えます。
- “gain wisdom from the past”:過去から知恵を得る
- “draw lessons from history”:歴史から教訓を引き出す
「温故知新」と似た意味の英語のことわざ
「温故知新」にそのまま当てはまる英語はありませんが、ここからは似た意味のことわざや格言を見ていきましょう。
「歴史は繰り返す」
- History repeats itself.
過去の出来事から教訓を学ばないと、同じ過ちが繰り返されるという教訓です。
(私たちは過去の失敗を無視し、今や歴史は繰り返されている。)
「過去は序章である」
- What’s past is prologue.
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト』に登場する有名なセリフです。
直訳すると、「過去の出来事は、将来起こる出来事への序章に過ぎない」で、過去が未来の土台となる、というニュアンスで使われます。
アメリカ国立公文書館の入口の台座に刻まれているフレーズとしても知られています。
AUTHOR: William Shakespeare (1564–1616)
QUOTATION: Whereof what’s past is prologue, what to come
In yours and my discharge.
ATTRIBUTION: WILLIAM SHAKESPEARE, The Tempest, act II, scene i, lines 253–54. Antonio is speaking.“What’s past is prologue” is carved on the National Archives Building, Washington, D.C.
参照:Collection at Bartleby.com
似た意味の英語のことわざ

「温故知新」の考え方に似たことわざを2つ紹介します。
「歴史は最高の教師である」
- History is the best teacher.
過去の出来事や歴史から学ぶことが、最も価値のある教訓を与えてくれる、という表現です。
(同じ過ちを繰り返すな。歴史は最高の教師だ。)
「古いものは金」
- Old is gold.
文字通り「古いものは価値がある」という意味のことわざです。古いものや伝統、知識には変わらない価値があるといった意味合いで使われます。
「温故知新」の英語例文
ビジネスや日常会話で、英語で「温故知新」の意味を伝えたいときの例文を紹介します。
例文)ビジネスシーン
(当社のモットーは、故きを温ねてイノベーションを創出することです。)
By studying the company’s history, we can learn valuable lessons.
(会社の歴史を学ぶことで、貴重な教訓を得ることができます。)
例文)日常会話
(新しいものを生み出すためには、私たちの伝統を理解することが重要だと思う。)
Let’s look back at the project’s past to get a new idea.
(新しいアイデアを得るために、プロジェクトの過去を振り返ってみよう。)
オックスフォード英語辞典によると、「tradition」は「a belief, custom or way of doing something that has existed for a long time among a particular group of people」と説明されています。
ある集団に古くから伝わる「信念や習慣」を意味していて、単に古いだけでなく、文化や歴史の中で受け継がれてきた価値あるもの、というニュアンスを持つ単語です。
まとめ
この記事では、「温故知新」に関する様々な英語表現を、ことわざや例文と共に解説しました。
「温故知新」という考え方を伝えるには、”learn from the past”や”get new insights from old knowledge”といったフレーズがおすすめです。また、”History repeats itself”のような似ていることわざも、会話の場面に応じて使用可能です。
ぜひ日本のことわざの英語表現をマスターし、日本の文化や考え方を英語でわかりやすく伝えてみましょう。

