ローマ帝国時代に建設され、現在もその雄大な姿を残す水道橋。そして、中世以降の歴史を物語るアルカサルやセゴビア大聖堂。これらが評価され、「セゴビア旧市街とローマ水道橋」(Old Town of Segovia and its Aqueduct)」1985年ユネスコ世界遺産に登録されました。
本記事では、その魅力と歴史を英語も交えながらご紹介します。

セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?

セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?

紀元前1世紀に建造されたローマ時代の水道橋は、今もほぼ完全な形で残されています。さらに、11〜12世紀に築かれた王宮アルカサルや、16世紀から200年以上かけて完成したゴシック様式のセゴビア大聖堂など、中世から近世にかけての歴史も色濃く刻まれています。

セゴビアってどんな町?

セゴビアは首都マドリードから高速鉄道でわずか30分ほど。日帰り旅行先としても人気があります。古代から人が住み、現在のアルカサルの位置にはケルト人の城がありました。1世紀にはローマ帝国の支配下で水道橋が建設され、その後、キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒が共存する多文化都市として発展します。

11世紀には、カスティーリャ王アルフォンソ6世がトレドを征服したのち、セゴビアに司教座を置き、街は羊毛や毛織物の交易で繁栄しました。12世紀にはアルカサルが建造され、16世紀には大聖堂の建設が始まります。最盛期を経て、工業都市化には失敗しましたが、現在は静かな地方都市として歴史的景観を残しています。

アクセス

セゴビアには高速鉄道駅と在来線駅があり、どちらも旧市街から離れています。駅から旧市街まではバスで10〜20分ほど。バスは旧市街の入り口、ローマ水道橋の真下に停車するので観光に便利です。

世界遺産としての価値

世界遺産としての価値

セゴビア旧市街とローマ水道橋」は1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

ユネスコからは次のような点が評価されています。

  • 歴史が深く、美しい建造物で構成されている
  • 旧市街に残る区画と建築物は、多様な文化が混じり、複雑な歴史を示している
  • 多様な文化を取り入れた都市で、いろいろな建築様式を取り入れ、歴史上重要な建造物が多く造られた

UNESCO World Heritage Convention:Old Town of Segovia and its Aqueduct

覚えておきたい英語

この記事に関連のある英語ををご紹介します。ぜひ覚えて使ってみてください。

aqueduct(水道橋)
The Roman aqueduct in Segovia is breathtaking.
セゴビアのローマ水道橋は息をのむほど美しいです。

cathedral(大聖堂)
The cathedral is known as the “Lady of Cathedrals.”
その大聖堂は「カテドラルの貴婦人」として知られています。

fortress(要塞)
The Alcázar was originally a fortress before becoming a royal palace.
アルカサルはもともと要塞で、その後王宮となりました。

World Heritage Site(世界遺産)
Old Town of Segovia and its Aqueduct was designated as a UNESCO World Heritage Site in 1985.
セゴビア旧市街とローマ水道橋は、1985年ユネスコの世界遺産に登録されました。

旅先で使える英会話フレーズ

旅行をすると、誰かと感動を分かち合いたくなりませんか?そんなときに使える英会話フレーズをご紹介します。

Aさん
This aqueduct is amazing! Can you believe it’s almost 2,000 years old?
訳)この水道橋、本当にすごいわ!もう2000年近く前のものなんて信じられる?
Bさん
I know! And it’s still standing without any cement.
訳)そうだね!しかもセメントを使わずに建っているんだよ。
Aさん
The Alcázar looks like a fairytale castle.
訳)アルカサルってまるでおとぎ話のお城みたいね。
Bさん
Yeah, no wonder Disney used it as inspiration.
訳)うん、ディズニーがモデルにしたのも納得だね。
Aさん
Let’s climb the cathedral tower. The view must be incredible.
訳)大聖堂の塔に登ってみましょうよ。きっと眺めがすごいわよ。
Bさん
Great idea! I want to see the whole old town from above.
訳)いいね!旧市街全体を上から見たいな。
Aさん
Did you know the aqueduct is sometimes called “the Devil’s Bridge”?
訳)この水道橋、「悪魔の橋」って呼ばれることがあるの知ってた?
Bさん
Really? That sounds spooky but interesting!
訳)ほんとに?ちょっと不気味だけど面白いね!

おすすめ見どころ

おすすめ見どころ

セゴビアには世界遺産として登録された旧市街に、歴史と魅力が詰まった見どころが数多くあります。その中でも特におすすめの4スポットを紹介します。その中でも特に訪れてほしいスポットを紹介します。

ローマ水道橋

アセベダ川から約18km離れた水を運ぶため、古代ローマ人によって建造されました。石の接合にセメントを使わず、2万400個以上の石が積み上げられています。19世紀まで実際に水を供給しており、現在も「最も美しいローマ水道橋」と呼ばれることがあります。「悪魔の橋」という異名を持ち、当時の人々にとっては人間業とは思えないほどの壮大な建造物で、高度な土木技術で短期間に造られ、悪魔が作り上げたという伝説があるなどの説もあります。

アルカサル(王宮)

「アルカサル」はスペイン語で「宮殿」「要塞」を意味します。もともとケルト時代の城跡に、レコンキスタ期に王宮として建てられました。塔や屋根のデザインが特徴的で、内部も豪華。ディズニー『白雪姫』Snow White)の城のモデルになったことでも有名です。

セゴビア大聖堂

「カテドラルの貴婦人」と呼ばれる優雅な大聖堂。スペイン最後のゴシック建築で、高さ88mの塔を誇ります。内部には16世紀のステンドグラスや18世紀のバロックオルガンがあり、塔に登れば旧市街を一望できます。

ラ・ベラ・クルス教会

旧市街の北に位置する12角形の教会。テンプル騎士団によって建てられたとされ、独特の建築様式が見どころです。

グルメとお土産情報

セゴビアを訪れたら、歴史だけでなく地元の料理やお土産も楽しんでみましょう。名物の「コチニージョ(子豚の丸焼き)」は絶品ですし、手作りのセゴビア陶器やアクセサリーもお土産におすすめです。

Wikipedia―セゴビア旧市街と水道橋

おわりに:英語で世界遺産を旅しよう!

セゴビアは、ローマ帝国から中世、そして近世までの歴史が一度に味わえる街です。英語で歴史や感動を表現してみると、旅の思い出がさらに心に刻まれます。次のスペイン旅行では、ぜひ セゴビア旧市街を訪れて、街を歩きながら歴史を感じたり、地元の食文化を楽しんだりしてくださいね。